「ぽぽろスクエア」は堺市に隣接する松原市天美我堂にある障がい青年が通う学びの場・自立訓練事業(生活訓練)です。特定非営利活動法人大阪障害者センターが堺(松原)に「学ぶ作業所」をつくる会(現在は「支える会」)と共同して建設し、2012年3月に開所しました。  「ぽぽろ」はイタリア語で「人々」、「スクエア」(SQUARE)は英語で「広場」の意味があります。  ここでは、日常生活・社会生活能力を身につけるとともに、大人になるための文化や地域社会・他の人との関わり方の経験を積みます。そして、何事にも自信を持ち、意欲的・積極的に取り組める「自立した社会人」をめざします。  それらの思いを表わす言葉の頭文字を集めてSQUARE(スクエア)とし、“多くの人が自由に集う広場”にしたいと考えています。  S…study(スタディ・学ぶ)  Q…quintet(クインテット・五重奏)  U…universal(ユニバーサル・万人の・みんなの)  A…accord(アコード・調和する)  R…relax(リラックス・くつろぐ)  E…enjoy(エンジョイ・楽しむ)  私たちは高校や特別支援学校高等部を卒業しても「もっとゆっくり、じっくり学びたい」という障がいのある方や家族のねがいは当然であり、権利として保障されるべきであると考えます。特に青年期は「子どもから大人へ」「学校から社会へ」と移行する大事な時期であり、障がいがあるからこそ時間をかけたていねいな移行支援教育が必要です。「学びの場・ぽぽろスクエア」のプログラムはこの移行支援教育と重なるものがあると考えています。  私たちは特別支援学校高等部に希望すれば誰でも通える専攻科(2年間)の設置を求めて卒後の学ぶ場・専攻科を考える集いを積み上げてきました。「つどい」は大阪障害者センターの子育て・教育部門である大阪発達支援センターぽぽろが事務局を担ってきました。現在は「卒後の学びの場・専攻科を実現する会」として事務局をぽぽろスクエアに置き、大阪府内に運動を広げるセンターとしてとりくんでいます。  このブログは「ぽぽろスクエア」の運営・内容の充実を支え、卒後の学びの場と専攻科の実現をねがって活動する「支える会」(『ぽぽろスクエア』を支える会)事務局(事務局はぽぽろスクエアに置いています)による情報発信・交流の広場です。

2012/7/31

風邪を無理して  日々の活動報告

 今日はたくさんの見学者があり、しかも体験実習の人も二人、そして、ぽぽスク生は全員出席の日でした。ところが、D君が早退せざるを得なくなりました。彼は昨日体調不良でお休みしました。めったに休むことのない彼だけに、みんなで心配しました。
 ところが今日は登校してきたので良かった−と思っていたのですが、やはり元気がありません。熱が少しあるようです。それでも授業をきちんと受けていました。経済の授業が終わって、もう一度熱を測るとまた少し上がっています。これは良くないと、早退させることにしました。駅まで車で送るときも、彼は気を使って歩くと言います。「あかん、送るから」とスタッフのOさんが送りました。
 天神橋からの登校なので来るときもずいぶんしんどかったと思います。それでも来てくれて、なんかとてもうれしくなります。でも、「明日も無理したらあかんで、しんどかったら休んだらいいから」と代わるがわる言い含めて帰しました。3月1日からぽぽスクに来て、ほとんど休むことの無かったD君です。
 Nさんが昨日、「今日はD君とE君が休んでる。休んだら寂しいからみんな来て欲しいわ」と言っていました。そこですかさず「そうやろう、だからあんたも、休む休むって言わんといてな」と返しました。
 彼女はすぐ休む、やめると言います。もちろん、そんなことを言って休んだことはないのですが、否定的なことを言うことで注目させようというやり方は良くないと、早く気付いて欲しいものです。でも、否定的な行動は減っているのでうれしいですが。ともあれ、全員出席というのは、やはりうれしいですね。
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2012/7/30

ちびっこから小学生に  日々の活動報告

 今日も暑かったです。この暑い中、富田林の方から電車バスを乗り継いでD君はやって来ます。暫く前から情緒が不安定になり、お休みするときがありました。あせらず見守るという方向で、本人にどうするかを決めさせていこう、となりました。結果、昼食を食べに来るだけの日が続きました。スタッフはD君が楽しめる中味をどう作っていくか話し合いました。
 天神祭の前日、9時半の始業時に登校してきました。12時頃に来る日が続いていたので、スタッフ一同ビックリして、「どうしたの?今日は早いね」と聞くと「明日の天神祭の集合時間に遅れないように、今日はその練習」という答が返ってきたのです。やはり楽しいことを見通しをもって意識できると、意欲が湧いてくるものなんですね。私たちも同じですが。その日は、翌日のお祭りで屋台のお店でいろんな食べ物を食べる楽しみを、繰り返し話してくれました。
 そして今日、汗いっぱいに、お昼より少し早めに登校してきました。とてもしんどそうだったので、ランチルームで冷たいお茶で一服。冷たくしたタオルで汗も拭きました。少し落ち着いた様子で、でも、「僕はちびっ子だから」を繰り返しました。「大人にはなりたくない」と言い続けているD君です。「ちびっ子のままだったら損することもあるよ」と言っても聞きません。で、「そうか、ちびっ子なんやね。わかったよ」と納めました。
 そして、昼食後、D君が向かいで食べていました。「おいしい」と聞くと「おいしい」と言って、突然「ぼく、ちびっ子じゃない、小学生になった」と言うのです。「えっ、小学生になったの?成長したんだね」と言うと、「うん、成長したんだ」と言います。
 この日は、「昼食後すぐ帰る」と朝来た時は言っていたのですが、結局2時40分過ぎまでいました。絵本を読みながら平和の話をしたり、みんなと一緒に押し花のしおりを作ったり、久しぶりに楽しそうな様子で過ごしていました。明日はどうかな、と毎日変わる姿がドラマチックで楽しみなぽぽスクです。
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2012/7/29

教えて、私の良いところ  日々の活動報告

 先週の月曜日、物づくりの時間に制作している看板について話し合いました。
「障がい青年の学びの場」という語句をどうするか、です。「障がい」という言葉で、いじめられた過去を思い出し、辛い、という声があったので、このまま看板にこの言葉を使うかどうか、学生たちに意見を聞いたのです。このまま使うという意見は一人でした。ちょっと内容が難しくて意志が表せない人もいましたが、意見の言えた人では、あとみんなやめた方が良い、やめて欲しいという意見でした。「青年の学びの場」とするのが大半の意見となりました。これをスタッフの会議に反映して、結論を出すことになりました。
 その話の中で、高校時代に自分の性格についてアドバイスをしてもらったことがきっかけで、授業者がそれまでの自分と変われた話をしました。その話を聞いてCさんが「自分の良いところは自分では分からない。他の人が自分をどう見ているのか知りたい」と漏らしてくれました。とてもいい発想です。
 翌日、時間の関係もあって、話し合いではなく、紙に書いてもらうことにしました。スタッフの方にも書いてもらおうと思っています。自分を客観的に見ようという気持ちは大切にしてもらいたいと思いました。多くの学生は自分のマイナスのところばかりを意識しすぎて、自分に自信を持てていないからです。良いところが見えていないのです。
 とても難しい中味なので、どんなふうに深まるかまだ分かりませんが、第一歩となることでしょう。でも、そんな意見を言ってくれるというのが、Cさんのとても良いところなのですね。ぽぽスクへ来た3月にはとても言えなかったCさんでした。
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2012/7/28

バザーによるカルチャーショック  日々の活動報告

 今日も真夏日、その炎天下の一日中、コンクリート駐車場でのフリーマーケットに初めて参加しました。そう、バザーは福祉祭りや子育てネットなど、手作りイベントではやりましたが、いわゆるフリーマーケットというまったくの不特定多数の方に対するバザーは初めてでした。
 そしてビックリ〜。8時45分から受け付けを10分以上並んで済ませ、その後荷物を搬入できるので、指定の場所に段ボールを運んでいました。その前にテントを作るのに一苦労。固くて〜。で、品物を並べ始めたとたん、というわけだからまだ9時を少し回ったところでしょうか。開始は10時となっていたから、それまでに準備を…と思っていたら、いつの間にかどっと人が押し寄せてきて、テントの中にまで入って来て、勝手に段ボールを開け始めるではないか!?ななんだ、と「勝手に開けないで下さい」と叫んでもまるで聞こえないかのよう…。
 というわけで10時前に怒濤のような人、11時頃までにほどよい人、それ以後は閑古鳥が鳴いて、4時までの長かったこと。そして閑古鳥になって初めて、たくさんの物が売ったはずもないのに消えていたのに気付きました。
 えー、と怒り天に達し、世の中にはなんとひどい人もいるもんだ、と悔しいやら悲しいやら情けないやら暑いやら。
 その前には、値切る人が多くて閉口していました。「駄目です」と言っても、値切るまで粘る人もいて、それにもいや〜な気持ちだったので、黙ってもっていく(つまり泥棒)人よりましかも知れないけれど、だんだん気分が悪くなっていました。だいたい元の値段がとっても安いはずなのに、とにかく値切ろうとするその根性が嫌でした。
 今までのバザーとは全然雰囲気が違って、ある時お金の箱にこそーっと手をかけようとしたおばちゃんがいて、な、何をするねん、と言葉も発することが出来ず、箱を押さえました。思わず顔を見たら、にっと笑って手を引っ込めたのでした。
 あああー、なんという世の中ーーーとカルチャーショックで、一日気分が悪かった。今も悪い。おもっきし愚痴りたい。売り上げは14260円でしたが、場所代の2800円を引いたら11460円。目標の1万円は超したものの、ここに至るまでの時間と労力と気遣いと車やら食費やらの費用を考えると…、いえ、今までそんなこと考えたこと無かったのです。安いと言って喜んでくださる方がいたら、それで良いわ、と思ってバザーに参加してきたのですが、今度ばかりは後味が悪くて、それでそんなこともつい考えてしまいました。
 これも人生勉強…と気持ちを切り替えようと思うのですが、何せ凡人ですからぁ〜。ちなみに、売り上げの中には私がさしていた日傘も入っています。とっても気に入っていたのについ売ってしまって(200円で!)。自分のドジにも呆れてはいます。
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2012/7/27

進路の授業も真剣に  日々の活動報告

 昨日は午前中進路の授業でした。堺市北区役所に以前訪問した流れで、今回はその北区役所から出張授業してくださいました。北区障害者基幹相談支援センターのセンター長さんです。ちょっと聞き慣れない名前のところから来てくださったのです。まだ進路は余り考えたくないという気持ちの人もいるのですが、やはり、自分のことです。きちんと知る必要のあることは知って、考える材料をたくさんもつことも大切ですね。
 内容は、福祉の制度の使い方。ガイドヘルパーやホームヘルパーについてや、短期入所(ショートスティ)・グループホーム体験(自立生活訓練)等の紹介とかかる費用・手続きなどのお話しでした。
 学生からは、利用していない人が多く、利用してみたいという声も出ました。
 そして、今日金曜日は、その支援センターから相談員と相談者が見学に来られました。午後からだったのでダンスの授業でした。ダンスの授業では、9月の映画会のオープニングに踊るダンスの練習が始まっています。今日は男子と女子に別れての練習。今までとはちょっと違った雰囲気だとか。というのも、発表の場がハッキリし、具体的な目標が分かったからではないか、と担当のスタッフが語ってくれました。今まで、ダンスは苦手と参加しようとしなかった人も、初めて一緒に練習したり、踊るところまでは行かないけれど、最初のウオーミングアップは参加できた人もいるなど、変化が目に見えて出ています。まだかたくなに拒んでいる人に、放課後こんこんと説得しているリーダーの姿もありました。
 外も暑かったけれど、中も熱気むんむんでした。そして一個30円のぽぽスク畑で採れたとっても甘い完熟トマトを買って、私も温かい気持ちで帰りました。
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