2016/3/25

NHK短歌入選  NHK短歌

三月は本当に忙しい日々でした。習作歌集に手を染めたり、花粉症も始まり季節の移り変わりが滑らかでないため、体調も気分も波型曲線ではあったけれど、私自身はあまり壊れずにやっています。
三月二十日のNHK短歌 栗木京子選「駅」に入選して放送になりました。
私にとって佳作二十首の上の初めての「入選」です。(自慢じゃないがと付けなくてはいけないかもしれませんが、四年目の事です)はじめて投稿してすぐに入選と言う方の話も聞きますが、私はゆっくり型なのかもしれません。歌は

急行の停まらぬ私鉄の駅にもう別れを告げる春が近づく  河野多香子

N短は「入選」だと電話が来るという事は聞いていましたが、もうすっかりあきらめて「テキスト」の佳作に載れば嬉しいという気分でいたところにふっと電話が来たので、ぼうっとなっていたのか興奮とかそういうことは無い物なのですね。栗木さまありがとうございました。
意外だったのは、歌は放送日まで伏せるというのはともかく、「入選した事は一週間前まで、ネット上に載せないでください」と言われたことで、知り合いの方の頃より何かが厳しくなっているのかもしれません。知り合いにメールでは知らせましたが、日が経つにつれ「本当かどうか放送されなくては分らない。」と言う思いになりました。

丁度忙しい時期だったせいもあるかも知れません。ビデオはないし、いつもテレビを見ない時間だし、見られないかも知れないと思っていましたが、二十日の夜中は母が歩き回って転んだり、何度も起きたのでそのついでに起きてしまって放送を見ることが出来ました。
私の歌が出たのでああ本当だと思ったら(この回は特選当てやクイズのスタイルだったので)えりちょすさんが、一番の札を上げてくれました。それで終わりと思ったら、なんと特選発表の段で三席に入りました。電話の段階でほかの人に決まっているものと思っていたのでびっくりしました。クイズ形式だったせいで周りに教えないようにという事だったのかもしれません。とても嬉しい出来事でした。
歌への評は来月の「テキスト」に載ってからにいたします。
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2016/3/18

秀歌(62)松村由利子 角川12首より  秀歌読みましょう

松村由利子さんは「かりん」の歌人で1960年生まれだから、まだ五十代後半の美人さんである。私が見た写真はもっと若いころの明るい美人さんであったが、毎日新聞記者を経て石垣島に移り歌の他に評論、翻訳も仕事にしている現在はどんな感じになっているのだろう。(私は美人好き)
一度以前の「そののち歌会」で「もっとスリリングな状況に」(そのままのお言葉ではない)という意味の評を頂いたことがあったが、今回の12首にも「元気な」ものがあふれているように思える。去年の角川「短歌」5月号から五首をひく。

「呼んでいる声」

面取りをしなかったから煮崩れる私であるか照りが足りない

サバンナを抜ければ川だタンガニイカタンガニイカほら呼んでいる声

ヒトよりもチンパンジーに魅せられてジェイン・グドール美しい人

昼下がり卵とバタとわたくしを角が立つまで泡立てなさい

鍋の中に雨降り続くわたくしは千年ここに坐っています

12首の半分がお料理に関する歌、あと半分がチンパンジーの研究をする人と自然とのかかわりで、その境目はないものの決して一つのテーマとも言えないように思った。その間を繋ぐものは私=ヒト=自然に住む者くらいの感覚か。タンガニイカはアフリカの湖の名。
料理の中に出てくる私、本当は料理と関係ないはずの私の生き方を深く考えて、人類あるいは類人猿の歴史を想うひと時がある。こういうお歌は難解とも言われるが、感覚でとらえて行くうちにすっと添ってくる時が分る時のような気がする。
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2016/3/11

三月の歌  短歌

三月は卒業の月と思うが、就職の決まった姪はともかく、甥は高校受験である。皆様の中にも大学受験のお子さんやまだ決まらずに不安を抱えている方々もいらっしゃるかも知れないので、今月の歌は全然関係ない「春の花の歌」にした。やはり一年前の春ごろの「うたの日」などから集めてきた歌でなるべく恋の歌を選んだので、いろいろな不安のある方もいっとき恋の愁いに沈んで日常を忘れて頂きたい。

「緋桃も梅も」

緋桃かる乙女よおとめ汝が胸に愁いはなきや我が面影は

ヒヤシンス人待ち顔に咲く夕べ 振り返るまい過ぎた恋など

春風が吹いたら君を誘いたい、紅茶の美味しい海辺のカフェー

最初から言ってくれればやめたのと、ケショウヤナギが岸辺にゆれる

紫のパンジーの鉢を置きましょう 窓辺があなたの定位置でした

梅ならば梅の花咲け桃ならば恋の花咲け 今夜は満月

こうやって並べると、私は恋は恋でも「振られ歌」「次の恋」ばっかりだなーと思ってしまう。「うたの日」やN短「胸キュン」を見ていると、若い人とは胸キュンの場所が違うような気がしてくる時がある。

(更新日が3,11になってしまったが、まだまだ言葉にするほど思いから遠くなるので)
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