2018/3/30

「毎日歌壇」掲載  毎日歌壇他

歌集の表題は『古今さらさら』といいます。「古今集」の部建てによるものですが、中身はそのテーマに沿った私の歌です。この形が良いなと思ったのは「恋歌」の部(古今では「相聞」ではないのです)で、平安時代には宮廷和歌で天皇や判者が僧侶にも「恋の歌を詠め」と題を出したらその心を詠んだので、「虚構問題」なんて関係なくなるところなのです。私も楽しく恋の歌を詠めました。
「歌集」は最終稿にはいって、出版社にお任せになります。そして先日は装丁家の方とも事務所で会って、使ってもらうようにお願いした切り絵をお渡ししました。「表紙絵」と「口絵」を二枚切りました。年を取ると眼が疲れ、細かい作業の「切り絵」も大変になるなあとがっくりです。

三月は投稿歌が没続きで、運のない月だなあと言ってましたが(星占いでそう出ていました)月末になってやっと採って貰えました。3月26日「毎日歌壇」米川千嘉子選です。

花韮が夜のあかりに浮かぶ庭スマホを置いて目を洗うなり   河野多香子

ちょっと綺麗な景色かと思うでしょうが、目が疲れちゃったと言うだけの歌ですね。以前宮柊二の「藤棚の下の小室」を読んだ時の静かな感慨みたいなものを思っていました。歌友の方から「眼を洗う」のこころはと聞かれました。色々に読まれたら嬉しいと答えました。米川さまありがとうございました。
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2018/3/23

林檎のマトリョーシカ  短歌

マトリョーシカと言うのはロシアの土産品のいくつにも重なった人形の事をいう。ロシアの民族物産と思われるが実は日本からロシアへ出かけて向こうの形になり逆輸入された物だというのは割と知られている(と思う)。
そのルーツはいくつかの説があるらしいが、ロシア人宣教師が箱根に避暑に行った時に箱根細工の「入れ子」の七福神を買って帰り、それをもとにロシアで作られたものが1900年のパリ万博で金賞を取ったと言う事の様だ。

私の朧な記憶では、母の物か叔母の物か「りんごの入れ子」が家にあり、それは赤く塗られた箱根細工とは思えない物で、子供心に「青森」の物と思っていた。箱根細工の秘密箱(鍵を開けるまでにいくつかの工程があって、中々あかない物である)は高価なものとして別にあったし、それは祖母の別荘が小田原にあったから家にあっても不思議ではなかったのだ。
青森と云う思いこみは、祖父が母が小さいころに青森に缶詰製作の指導に出かけていたという話を聞かされていたからかも知れない。あるいは本当にりんご=青森で、その地で林檎の入れ子細工がつくられていてお土産に買ったものだったのかもしれない。私の記憶はどこかで入れ違い間違ったところにつながることが多いのだ。その実物も残っていないし。

だから私は長い事「林檎の入れ子」が青森からシベリア経由で露西亜行に行き、ロシア娘のマトリョーシカになったと思っていた。尤も大分大きくなるまで林檎そのものが日本原産と思い込んでいて、明治にもたらされたことに気が付いた時は唖然としたような人なのだから。

日本の入れ子細工のりんごより赤い頬したロシアの人形   多香子
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2018/3/16

「風の*歌会」へお誘い  

今週の「風の*歌会」ではじめて天賞をいただきました。上手な方々が多いレベルの高い歌会なので、私など「のろまな亀」のような物ですが、亀の粘りか続けることは得意なんです。クローズになってから(だけでなく、ツイッターの歌会からリアル子供づれ歌会まで増えてきましたから)参加人数が少し減ってきています。私にとっては大事な「場」なのでご紹介してお誘い申し上げます。

「風の*歌会」はクローズのネット歌会です。主宰はやねうらねこ紀水章生さんで「塔」「中部短歌」の方です。以前オープンな「そののち歌会」をやっておられましたが、三年半前にパスワードでログインする形の歌会になりました。
といってゆるい会員制で、月に二回開かれる歌会の好きな回(題詠です)に「参加表明」をして、ねこさんにメールで歌を送り、会場(ウェブ掲示板形式)で名前を隠した詠草に評を書き込みます。(慣れないうちは書かなくてもいい)それから一週間ぐらいで投票をして次の日ぐらいに結果と作者名が出ます。今のところはその後の討議などは無くて、挨拶も無しで終わります。

月の前半は大体六日締切で13日終わり、後半は20日締め切りで28日終わりです。クローズなので詠草は未発表扱いになります。(「うたの日」など誰でも読めるものは既発表作品になります)だから、作者が自ら出してしまうまでは、参加者はウェブ上にも引用などしてはいけないのですが、雑誌投稿や月詠にも使えるのは利点です。

今までの参加者は超結社なのですが、年齢の高い方もいるしレベルも高いです。点が入らなくても終わりの挨拶がないと恥ずかしくないし(私は連続0点もあります)揉まれることで力が付きます。私は母の介護で出かけられない間、ネット歌会で「ひとりで歌を詠んでいるのではない時間」と歌友を持てて本当に良かったと思っています。もし、参加なさりたい方がいらしたらtanuko☆mbx.kokage.cc(☆を@に替えて )にメールください。紀水さんに取り次ぎます。
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