2011「植村直己冒険賞」
南極の話と少し違いますが、兵庫県豊岡市では自然を相手に自分に挑戦し続けているチャレンジャーの皆さんの中から、特に、人々に夢と希望そして勇気を与えてくれた創造的な行動に対して、毎年1人あるいは1グループに「植村直己冒険賞」を贈らせていただいています。16回目となった当賞の受賞者を先日16日発表しました。
受賞者は、ヨットマン(海洋冒険家)の斉藤実さん78歳(東京都在住)です。
斉藤さんは、単独ヨット世界一周を8回達成なおかつ、8回目は74歳からの挑戦で、途中、船体トラブルや自身の緊急手術、交通事故などのアクシデントを受けながらも、必ず日本に生きて帰ることを思い続け、3年をかけて非常に難易度の高い西回りコース世界一周を達成されました。出発時は74歳、日本に帰ってこられたときは77歳でした。これにより自身の持つ単独による「最高齢」「最多」の世界一周を記録を更新されています。今までの総航海距離は約445000kmで、地球から月までの距離(約384000km)を既に越えています。
斉藤さんは、50歳までは一生懸命働いてお金をため、そのお金で50歳からは自分の好きなことをして生きて行きたいと20歳の頃に人生設計を立てられ、50歳のときにのめり込んでおられたヨットの世界にもっとのめりこまれたとか。自然と命に向き合う過酷な世界一周ヨットレースを3度完走され、70歳を過ぎてからは自身未経験の単独無寄港世界一周を達成、そして2008年に自身初めての西回り単独無寄港に出発。結果トラブルやアクシデントに見舞われ無寄港は叶わなかったけど、何歳になっても冒険はできることを多くの皆さんに伝えられたと感じます。
6月2日に豊岡市で授賞式と記念講演会を開催します。お時間があればぜひご参加ください。

2011「植村直己冒険賞」受賞者記者発表での斉藤実さん
(2/16明治大学紫紺館にて)
南極大陸を舞台に冒険された歴代の冒険賞受賞者には、大場満郎(1999受賞者)さんと野口健(2007受賞者)さんがおられます。
大場さんは1999年に徒歩とスキーで南極大陸単独横断(3824km)されています。
また野口さんは1994年に南極大陸最高峰ビンソンマシフ(4897m)に登頂され、このとき世界6大陸最高峰登頂最年少記録を達成されています。
今でも南極を舞台に自分なりの冒険をされる方が沢山います。魅力的な場所なのでしょう。植村直己さんが南極大陸横断をしたいということは誰も知っていました。でもなぜ南極大陸横断をしたかったかという理由を知っている方はありません。
植村さんが魅せられた南極を、宮下隊員ぜひ想いをめぐらせてきてください。(k)

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