2010/9/7

(無題)  mp

バイトが終って、明かりのない家へと帰りつく。
もう秋なのに猛暑のせいで汗ばんで気持ち悪い制服を脱ぎながら、一直線に部屋へと向かった。鞄をベッドへ放り投げて、すぐにパソコンのスイッチを入れる。
立ち上がる時間すらもどかしい。
店頭で配られているカタログと借りっぱなしのファッション雑誌の上に制服を脱いで捨てると、立ち上がった画面へと向かってインターネットへ接続する。
2度カチカチとクリックする音。
契約したプロバイダのサイトが立ち上がるが、無視してすぐにお気に入りのフォルダ、【Re:born】へとログインした。

ここは所謂オンラインゲームサイトだ。
自分自身の分身としてアバターを作り、お喋りやおしゃれをして愉しむ仮想空間。
友達の紹介で夏休みからはじめたのだが、これが結構面白い。
ゲームの中で待ち合わせ場所として定着している広場へアバターを動かす。
部活一筋でお洒落なんか到底しそうにない友達のノゾミも、アバターではふんわりとカールがかかった真っ赤な髪にミニスカと随分印象が違う。
かと思えば、全身着ぐるみにパーティ用の付け鼻眼鏡と予想を裏切らないお調子者のミホのような友達もいる。ギャップってやつだろうか。それが愉しいのかもしれない。

話す内容なんて学校で何度も何時間も繰り返す、変わり映えのないものだ。
けれどもゲームの中ではすごく新鮮に感じる。まるで違う世界の、違う私みたいだ。


「こんばんはー」
「遅いよ!待ちくたびれたよ!」
「なにまたバイトー?」
「ばんわー」


さっそく話しかけてくる友達に「ごめんね!」とだけ入力すると、いつものようにチャットルームへ移動した。
長い長い噂話のはじまりだ。
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2010/9/6

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