2013/5/16

税理士と資源経済学  

資源の枯渇問題は、いつの世も人々の関心を集めるものなのです。地質学的視点から地球の天然資源を探ると膨大な資源量を埋蔵している。しかし、世界人口が70億人を超え、世界の隅々まで工業製品が普及し、多くの人々が文明社会を享受することになると、自然と資源の枯渇問題が湧き上がってくるようです。

例えば、原油資源は、1970年代に今後40年後には枯渇するという予測が公表されたのです。しかし、40年後の2010年までには新たな埋蔵原油が発見され原油の枯渇問題は話題にはならなくなった。それでも、物理的な地球の存在は、このまま原油を採掘し続けると、いつかは資源が枯渇するのです。

しかし、その枯渇は50年後か300年後か1.000年後なのかは断定できないのです。しかも、近年の原油価格の高騰は、シェールオイルの採掘にも採算性が浮上してきました。シェールオイルは、北米大陸を始め、五代大陸に膨大な埋蔵量が確認させているのです。

経済学入門で価格がどの様に決まるかは、需要と供給の関係で決定すると教えられました。つまり、需要が多く供給が少な目となると価格は上昇し、需要が少なく供給過剰となると価格は下降するのです。しかし、過去40年間の原油価格の推移を振り返ると、原油資源の埋蔵量から原油価格は決まるのではなく、原油の供給量から原油価格が決まってしまうとも言えます。

地球の埋蔵資源は未来永劫無尽蔵には存在しません。しかし、石油資源が40年や50年で枯渇するものでもないはずです。万一、40、50年で枯渇するなら、原油の枯渇は人類の生存をも揺さぶる大事件なはずなのです。しかし、その大事件の結末は原油価格に反映しても供給は確保されているのです。

やはり、この原油の資源量の問題には、地球の物理的資源量以外に原油資源特有な経済の問題が潜んでいるのかもしれません。実に、21世紀は、高度情報化社会、知識社会と総称される時代です。資源量の調査は調査衛星を駆使して分析されている時代です。

更に、海底では、1万メートルの深海まで潜水し資源調査が行われる時代なのです。しかも、地下何千メートルに存在する資源を地上に持ち運び出来るのです。確かに、地球の資源は有限です。

しかも、掘り尽くせば資源は枯渇してしまいます。しかし、安易に1,000年先の不確実な推定論理で資源の枯渇問題にもの申すのも問題なのです。従って、地球の資源問題が登場する時、資源枯渇を鼓舞する論調に惑わされず、資源問題の裏側にある政治、経済、経営の問題にも目配りしなければならない時代となりました。

税理士事務所で働くスタッフのブログ
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