2014/12/28 | 投稿者: イヤホン派

友奈「結城友奈、入りまーす!...あれ?風先輩?」
いつもなら一番に返事を返してくれる風先輩が見当たりません。
友奈「樹ちゃん、風先輩は?」
樹「お姉ちゃんなら・・・」
樹ちゃんが振り向いた先には、膝を抱えて体育座りしている風先輩。かなり落ち込んでるようです。こんなに落ち込んでいる風先輩見るの、初めてかも・・・。
友奈「ふ、風先輩。どうしたんですか?」
風「あぁ、友奈、お疲れ・・・」
友奈「お、お疲れ様です。それより風先輩、どうしたんですか?元気が無いですけど」
風「そんな事無いわよ・・・」
これは非常事態です。風先輩がここまでとは・・・。
東郷「東郷美森、入ります!」
友奈「あっ!東郷さん。風先輩がすごい落ち込んでて」
東郷さんなら風先輩を救ってくれそう。
東郷「先輩?どうされたんですか?何か大社から・・・」
風「大社からは何も無いわ。ただ、ここ最近、樹海化が起きてないでしょ」
確かに、ここ最近は樹海化は起こっていません。残りのバーテックスがいつ攻めてくるのか、それは私たちも、大社も分からないのです。
東郷「じゃあ風先輩は、残りのバーテックスがいつ攻めてくるかで悩んで・・・」
風「いや、違うわ」
さすが部長。私たちのことを考えて・・・って、あれ?
友奈「じゃあ何に悩んでるんですか?」

風「私の体重が増えたのよー!!!!!」

勇者部メンバーでよくうどんを食べに行きます。そこで風先輩は毎回おかわりを凄くしています。
『うどんは女子力を上げるのよ』
そう言いながら風先輩はうどんを誰よりも早い速さで口に運ぶ風先輩に私たちは圧倒されていました。なのに・・・
「うどんの食べすぎなのかしら・・・うどんは女子力を上げるのに・・・」
目の前の風先輩はいつもの風先輩とは全く違う先輩です。
樹「お姉ちゃん、昨日の夜からずっとこうなんです」
う〜ん・・・
東郷「このままだと、バーテックスが攻めてきた時に、風先輩が戦えないかも」
友奈「よし!勇者部の出番!!」
樹「でも、どうするんですか?」
う〜ん、ダイエットの方法か〜。誰か分かる人が・・・。
夏凛「風の声がしないのだけど、休みなの?」
友奈「夏凛ちゃん。それがね・・・」
あっ!夏凛ちゃんなら!

夏凛「ダイエットね。普段からしっかり訓練していれば体重なんで増えないのよ!」
風「そうよね・・・」
あ〜風先輩がさらに落ち込んでいく〜
夏凛「・・・調子狂うわね。これだと」
友奈「夏凛ちゃん、何かいい方法無いかな」
夏凛「ふん!私に任せなさい!」
おお!頼もしい。
風「夏凛、本当におねあい・・・」
夏凛「分かったから、泣くなっての!全く」
東郷「で、何をするの?」
夏凛「決まってるでしょ!グラウンド30周!」

夏凛ちゃんの指導の下、風先輩のダイエットが始まりました。でも・・・
友奈「なんで私たちも走ってるの〜?」
夏凛「風はダイエット、アンタ達は訓練よ!バーテックスの到来はいつか分からないんだから、今のうちにしっかり鍛えるわよ!」
友奈・樹「ふぇ〜」
東郷「あと25周。友奈ちゃんも樹ちゃんもラップタイムが落ちてきてるわよ」
ふぇ〜東郷さんまで・・・。
友奈「樹ちゃん、大丈夫?」
樹「だ、大丈夫・・・です」
夏凛「ほら二人とも!喋ってないでしっかり走る!風を見なさい!」
東郷「風先輩はあと10周です」
友奈「風先輩早っ!!」
やっぱり戦いでも一番頼りになるのは風先輩だし、やっぱりすごい。
樹「ゆ、友奈さん」フラ〜
隣から聞こえてきた樹ちゃんの方に向いた瞬間に、樹ちゃんが倒れてきて
友奈「え?樹ちゃんうわっ!!」
夏凛「はぁ〜やれやれ」

友奈「終わった〜」
東郷「お疲れ様」
樹ちゃんが倒れてきて、一旦中断はしたけど、なんとか走りきりました。
夏凛「タイムがかなり遅いし、ラップタイムもバラバラ。もっと体力つけなさい」
友奈「う〜夏凛ちゃん。労わってよ・・・」
夏凛ちゃんが厳しい・・・。やっぱり大社から派遣された本物の勇者なんだ。でも本当は頑張り屋さんでイイ子なんだよね。
樹「友奈さん。お疲れ様です」
友奈「樹ちゃん、ありがとう〜」
樹ちゃんがくれる冷たいお茶が体に染みる。
友奈「は〜生き返った〜」
グ〜
凄い大きな音に音のほうを向くと、風先輩が倒れこんでいた。
友奈「風先輩!?大丈夫ですか?」
東郷「風先輩!!」
樹「お姉ちゃん!!」
夏凛「ちょっと!風!!」

風「お腹すいた・・・」ガクッ


風「やっぱり運動した後のうどんは格別よね〜おばちゃん、おかわり!」
友奈「もうこれで3杯目・・・」
あの後、倒れた風先輩を連れていつものうどん屋さんに運んだら、風先輩は一気に元気になりました。元気になったのは一安心だけど・・・。
夏凛「風!ダイエット中じゃないの!?」
風「腹が減っては戦はできぬ。いつバーテックスが攻めてくるか分からないんだから、しっかり食べておかないと」
さっきまでの悩みと反対のことを言ってる風先輩にちょっと戸惑ったけど、いつもの風先輩が戻ってきてよかった。樹ちゃんも東郷さんも笑ってる。夏凛ちゃんだけ呆気にとられてる顔だけど、いつものこれが勇者部だよね。
夏凛「やれやれ。もう私は知らない。おばちゃん!うどんおかわり!」
風「おっ!夏凛も食べるねぇ〜おばちゃん、私もおかわりー!」
夏凛「アンタは食べ過ぎなのよ。全く」
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2013/1/6 | 投稿者: イヤホン派

2013年初のアップです。3時間ぐらいで書いたものなので、誤字脱字があるかもしれません


「新聞のネタできたか!?」
なんだかんだで今日もアタシは叫んでるな。まぁ原因は青木なんだが・・・。
アタシは稲葉姫子、文研部の副部長だ。そしてここはいつもの7人がいる文研部の部室だ。
そう、いつもの・・・・・。

「稲葉っちゃん〜これでいい?」
「こんなの稲葉に見せなくても分かるわよ!ボツに決まってるじゃない!!」
唯と青木がいつも通りのやり取りをしている。その向かいで伊織と太一が手をしっかり動かしていた。まぁ手と同じくらい口も動いているが。まぁこれもいつもの事だ。いつもの・・・。
「稲葉ん?どうしたの?」伊織が覗き込んできた。
「いや、なんでもない。大丈夫だ」
アタシがそう返すと、伊織と太一が少し不安そうな顔でアタシを見てきた。
「大丈夫だ。心配するな」
そう、心配しなくていい。心配しなくて・・・。
ガチャ
部室のドアを開く音がした。それと同時に体の中に嫌な予感が走るのが分かった。
「お前ら〜。おっ、仕事中だったか。」
後藤がいつもの様子で入ってきた。コイツは・・・。まぁいつもの事だ。いつもの・・・。
そんな感じで今日の部活がいつもの通りに終わった。いつもの通りに・・・。

家に帰ったアタシはPCのメールを開く。やっぱり、このメールは幻でもなんでも無かったか。

稲葉 姫子さんへ ”ふうせんかずら”とお別れするチャンスですよ。
内容は、後日文研部の部室でお知らせします。

ハナニラ             

なんだ?ハナニラって。”ふうせんかずら”と絡んでるみたいだから、花の名前か?


「皆さん、初めまして・・・。」
次の日の放課後、ついに奴が現れた。やっぱり後藤の体に乗り移っている。
「だ、だれ?」伊織が戸惑った声で尋ねた。
「ハナニラと申します。稲葉さんから聞いていませんかね・・・」
皆の顔がいっせいにこっちを向いた。
「すまん・・・。不必要に心配させたく無かったから・・・」
「いいわよ。それより」唯がハナニラの方を向きなおした。「こいつをどうにかする方が先よ・・・」
「で、一体何をするつもりだ」太一が強めの声でハナニラに尋ねた。
「皆さんが”ふうせんかずら”に迷惑されているのはよく分かっています。それなら、”ふうせんかずら”から開放してあげようと思いましてね・・・」
「開放?」「ええ。開放。簡単なことですよ・・・」
「どうやって!!」伊織が激しく叫んだ。
「皆さんを”ふうせんかずら”のいない世界にお連れするだけです。」
「それって、この世とは違う世界ってことか?」
「まぁ、そうなりますねぇ。でもご安心を、生活が不自由になることは無いんで。」
「でも、それじゃあ家族は?」唯も激しく叫んでいた。
「どうなるんでしょうか。そこはやったこと無いんで・・・」
「なら結構だ。やらなくていい。」
アタシはいつものように断った。できるだけいつものように・・・。
「そうですか・・・。なら、無理やりするだけですね・・・。」
ハナニラが不気味な笑みを浮かべた瞬間、目の前にいた青木と唯が消えた。
「唯!青木!!」伊織が叫んだ。その衝撃でか、その場に倒れこんだ。太一が支える。
「皆さんもこうなりますよ・・・。1週間以内にね・・・。では」
アタシ達3人は何も喋れなかった。

それから2日後、紫乃と千尋が消えた。さらにそれから3日後、ついに伊織が消えてしまった・・・。
消える日に、伊織からハナニラの花言葉を教えてもらったが、その花言葉が、この現象でどうなるか全てわかってしまうほど、ストレートなものだった。

「悲しい別れ」


「お久しぶりです。」
アタシと太一の2人しかいない、というより2人しか存在しない部屋に、ハナニラが現れた。
丁度初めてハナニラが部室に来てから1週間、つまり今日全員消えることになる。
「後お2人ですか。まず太一さんからですかね」
太一は、歯を食いしばりながらハナニラを見ていた。
「ここで、稲葉さんにボーナスチャンスを与えようと思いまして。最初に稲葉さんに突然メールを送って驚かせてしまったので・・・」
アタシは頭の中が真っ白になった。目からも、耳からも、どこからも情報が入らない。もう、どうすることも出来ないんだ。アタシには・・・
「稲葉!!!」
1つの叫び声がアタシの耳から入って、脳へ伝わってきた。それは紛れも無い、この場にもう1人いる太一の声だ。いつもアタシを支えてくれた、アタシの彼氏の声だ。このまま、太一と一緒に消えたい。どうせ消えるのなら・・・。
「た、太一と一緒に消してくれ。アタシは、太一の消えるところは、見たくない」
どうやらハナニラにこの願いは伝わったようだ。
「では、お2人さん。ここまでお疲れ様でした」
アタシの人生は、太一とともに終わる・・・・・・・


「「「「「「ちょっと待ったーーーーーー!!!!!!」」」」」」
部室に俺たちの声が響いた。
「なんだよ。アタシの書いた小説の朗読中に」
「こんなの新聞に載せれるわけ無いでしょ!」
唯の1言に、稲葉っちゃん以外が全員頷く。勿論俺もだ。
「てか、私達の扱いひどくない!?消えるだけなの?」
伊織ちゃんが熱くなってる。こりゃ相当だ。
「先輩達はまだ良いですよ。」「そ、そうですよ。千尋君と私なんか、名前が出てきただけですよ」
確かにそうだった。台詞1個とも無かったなぁ。こりゃかわいそうだ。
ちなみに太一は顔真っ赤にして動けてない。こっちも相当だ。
「とりあえず、この小説は次号に載せるぞ!!」
「「「「「「却下(します)!!!!!!」」」」」」

なんでこうなったかって言うと、元々新聞に新しいコーナーを作ろうっていう話になったとき、俺、青木義文が小説を提案したら、採用になったんだけど・・・。ここから稲葉っちゃんが暴走しちゃって、こうなったんだよなぁ。
ということで、まだ落ち着きそうも無いから、この辺でな。じゃあ!!
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