2011/3/31  16:14

東北芸術工科大学の文化財救済活動について  東北地方太平洋沖地震
 東北芸術工科大学の長坂様から、ご連絡を頂戴致しました。
 このたび、以下の救済活動を立ち上げられたとのご連絡です。
 心強い支援に厚く感謝申し上げます。


東北地方太平洋沖地震被災地域への文化財救済活動について

              平成23年3月 東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、東北地方から関東地域にかけての太平洋沿岸地域を中心に甚大な人的被害が発生いたしました。地震や津波により多くの尊い命が奪われたことを、心よりお悔やみ申し上げます。また、現在も避難所等で不便な生活を余儀無くされている被災者の皆様には、謹んで御見舞い申し上げます。

今回の地震では、人命とともに生活の場である街そのものが甚大な被害を受けております。人的な救援活動が最優先されるべきことは言うまでもありませんが、復興に向けて歩みだす時に、地域で精神的な拠り所とされてきた文化遺産が被災者の方々にとって復興の力の源の一つになるのではと考えております。しかし、今回の震災により、これらの文化遺産もまた甚大な被害を受けており、被災地では文化財の救済に苦慮されていることかとお察しいたします。

私ども東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターでは、かねてより地域文化遺産の保護活動を推進してまいりました。そして、隣県で広範囲に発生した未曽有の地域文化遺産の被害に対して我々ができることを模索した結果、被災地域からの要望に応じた文化財の救済活動を行う準備をいたしております。

当センターには、建築物を除く動産文化財(仏像、彫刻作品、絵画、古文書、工芸品、遺物、遺跡など)に関する保存修復の知識と技術をもった専門スタッフが所属しております。また設備には、大型真空凍結乾燥器などがあるため、水害にあった紙資料の緊急保存処置を行うことができます。文化財の修復を実践するための作業設備、各分析機器などの設備も有しているため、該当文化財を被災地から救済後、ただちに修復処置を行うことができます。
以上、当センターの人員、設備を使用し、具体的には次にあげる文化財救済活動を実践することが可能です。

@被災地域での文化遺産の被害状況調査
A被災地域での該当文化財の救済および片付け作業
B被災した該当文化財への応急修復処置
C被災した水損紙資料の緊急保存処置(真空凍結乾燥処置等)
D被災した該当文化財への本格的な修復・保存処置

当センターでは、上記の文化財救済活動について、該当文化財の文化財の指定、未指定に関わらず、被災地域の行政機関、文化財保護関係団体、美術館・博物館機関、宗教団体、文化財を所蔵される個人をはじめとするあらゆる文化的機関・団体からのご要望にお応えいたします。

また、被災現地での作業以外にも、被災該当文化財の対応についてお困りの点がございましたら、電話や電子メールなどを通じてのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

地域の記憶を伝える文化遺産は、この未曽有の災害からの復興に、より大きな力を与えてくれるものとなると思います。被災地域の一日でも早い復興を、心よりお祈り申し上げます。

東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター
〒990-9530 山形県山形市上桜田3−4−5
TEL 023−627−2204 FAX 023−627−2303
E-mail iccp●aga.tuad.ac.jp (●は@)
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