《第一回目》その4  講義



ほうほう。ルーシィというのは、明地が学生時代に、自身の卒業演奏会のピアノデュオ(ピアノでデュエットすること)のパートナーとして、Lucy's cafeでスカウトした女性でした。そして、卒業演奏会の当日に、来なかったんですね。いきさつは語られていませんが、事実はそういうことでした。前作に対しての補足説明です。

中野「簡単に言えば、《台本上でルーシィは女性として描かれている》という事実に対して、どうリーズニング(理由付け)するかなんですよね。何故女性のピアニストでなければならなかったか。」

難しい話から入りますね。

中野「そうかい風邪風邪ひいてるからな風邪ところで、僕が前作で失敗しちゃったのは、単純に言えば


《月子をただの厄介者としか捉えきれなかった》


ということでした。」


はい、出ました月子。明地の妹です。



中野「で、今回は、兄妹間のスピンオフ。ならば、もう少し、月子に対して明地が抱いているであろうことを、突っ込んで掘り下げなきゃならんだろうと。僕自身が、なんか作品の綺麗なところばかりに目が行ってて、ルーシィルーシィとなっちゃってたのがまずかった。」
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《第一回目》その3  講義



中野「はい。まず、『さよなら ルーシィ』を以降は《前作》、『月光グールド』を《今回》、と呼ぶようにします。前作の解釈の焦点は二つありました。明地は《ルーシィ》に傾倒したのか、《ルーシィのピアノ》に傾倒したのか、どちらなんだろうということです。ここは、前作をやりながら、最後の最後まで個人的に悩みに悩みました。もし前者ならば、やはり喫茶店を10年やり続けたのは、ルーシィという女性が明地の心に引っかかっていて、それはそれで大きな足枷になっていて、喫茶店を続けていたのは、ルーシィが戻ってくるのをやっぱり待っていたのではないか…。そうなれば、ルーシィが女性のピアニストである妥当性が生まれてくるんですよね。で、もし後者ならば、作品上で、ルーシィが女性でなければならない必然性が消えてしまうんです。ここがどうしても納得しきれずに、明地自身にも不明なままで、つまりは

《本人が、他人や自分に対して、どう嘘をついてやり過ごしていたのかを明確にせぬままで》

舞台に上がってしまいました。」


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《第一回目》その2  講義



中野「ゴホゴホ風邪わかりました。一回目の本日は、まず『さよなら ルーシィ』から、語ろうと思います。」


はい、『さよなら ルーシィ』は要チェック。
頻出です。2010年の2月上演。場所はロクソドンタブラック。坂本企画Vol.4で、作・演出は坂本涼平。書けるようにしておこう。


そう、今回の『月光グールド』は、『さよなら ルーシィ』のスピンオフだったんですよね。あれから三年後のお話でした。


中野「どんな公演をやっても反省ばかりが口に出てくるんだけれど、この『さよなら ルーシィ』は、大変時間がなくて、本当に突貫工事の日々でした。その前の舞台が1月の末の末の末まであったので、2月の上演に間に合わせるために僕が稽古に入ったのは、本番終了日まであと3週間しかないという、いきなりのピンチから入りました。どうにかこうにか間に合わせた感じになりましたけれど、実は『さよなら ルーシィ』での明地望と『月光グールド』での明地望では、実は大きく設定を変えているんです。その辺りをちょっとお話しておきたいと思います。」


ほうほう。中野くんが愛して止まない明地望の設定が、ニ作品間で違うんですか。詳しくどうぞ。



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《第一回目》その1  講義



こんにちは、元予備校講師・今井啓介です。今日からついに、本題に入っていきましょう。

ところで、正月気分は抜けた?大丈夫?僕は今日ようやく餅をしっかり食べましたよ。生姜醤油と砂糖醤油でね。おいしかったです。


風邪が本当に流行っています。もし風邪気味かなと思ったら、ぜひとも熱いうどんを食べよう。生姜を擦って入れまくって、七味をかけまくって食べてください。昔の人は、風邪をひいたらうどん屋に駆け込んで、生姜と七味で治してたんだよ。ぜひ、騙されたことにしてやってご覧ね。

受験生の皆さん、センター試験おつかれさまです。本試ももうすぐだね。とにかくギリギリまで点数はあがります。少ない量を繰り返し繰り返しやってください。直前期はやるものを絞り込んで何回もやる、これに尽きます。

ではでは、講義に入っていきます。


中野「今井くん、前置き長えんだよ。寝るところだったろ。ゴホゴホ風邪


はい、中野くんは風邪をひいてますねー。大丈夫かい?マスクしなくなったからじゃないかな?

中野「マスク買う金がねえんだよゴホゴホ風邪同情するなら金をくれよゴホゴホ風邪

うつさないでねムカッ

では、今日のテーマをどうぞ。


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オリエンテーション(10)  講義



しかし、この創作ノートなんですが、僕としてはこれだけがあれば良かったのですが、それを作成した本人もくっついてきてしまいました…。


中野「やあ!」


困りましたね(笑)

なので、ここは名コンビとして、QandA方式で、紙面の許す限り、解説していこうと思います。


ぜひ、観劇者の皆さんは、自分の予習した結果とどう同じで、どう違うのか、どちらが妥当なのか考えつつ、

《あくまでも一つの解釈として》


《ご自身の解釈の補助教材として》


読んでみてください。


パスワードを設けておりますので、読んでいるのはあなただけです。少人数体制で、濃密な


演劇予備校の教室


にしましょう。



では、スタートです。

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