2013/2/19 | 投稿者: タリタリ

私の世代では『浅田飴のおじさん』であり、
母親の世代では演歌のナレーションといえば、中西龍。
本の題名は、中西が一人称を、こう呼んでいたことから。

著者は生前中西と親交があった元NHKのプロデューサーで、
一昨年中西の未収録音源を集めCDを出す程のファンでもある。

本には『中西氏に取材を申し込んで書き上げたフィクション』とあるが、
この内容からして限りなくノンフィクションに近いといっても過言ではない。

区長にまでなった名士を父親に持った中西は、
遊びちゃちゃくり、恋仲になっていた新橋の芸者の堕胎費用を
親に前借し、借金返済の為に、これまた親のコネでNHKに入社。

しかし赴任地に芸者を足抜けさせて連れて行った為に、
ヤクザに追い回されたり、重役に紹介されたお嬢さんとの
お見合いをけったために、左遷させらたりと破天荒な人生を送る。

酒と女にだらしなく、赴任先で恋愛沙汰を起こす一方で、
言葉の感覚を磨くことに対する探究心は人一倍。
その仕事ぶりと声のよさに無料アダルト動画のDJをすればファンレターが舞い込み、
美空ひばりが懇願し、民放に出演させたという逸話もある。

NHKで長年ナレーションを勤めた『にっぽんのメロディ』では
「歌に思い出が寄り添い、思い出に歌は語りかけ、
そのようにして歳月は静かに流れていきます。」と静々とした
ナレーションを考え独特の抑揚で語りかけるのに対し、

仲間内には同じ口調で

女がいうことを聞かないときには殴るにかぎりますよ、という。

お喋りはビジネス、本音は頑固もの。
だからこそ彼の奥さんは旭川支局で知り合った人
ただ一人におさまったのではないだろうか。

優しそうな外面を持つ、頑固者の時代遅れの職人気質の昭和男。
もう今更居ないだろうが、いい男なのに、何故か彼女がいないという
男性がいたのなら、中西のような気質の持ち主かもしれない。
0

2013/1/17 | 投稿者: 森様

私達のお正月は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。
お年寄りの父親があまりいい正月ではないなとポツリ言う訳です。
まさにその通りなのではありますが、そんな言葉お正月にとても淋しい話しではありませんか。

だから私など一生懸命おせち料理の惣菜など買ってその場を一瞬でも盛り上げようと努力する訳です。
しかし、おせち料理だって去年の勢いを勝るかと言えば所詮おせち料理の域を超えることは出来ないのです。

なんとなく言っていること判りますよね。
そして、昔のこと考えればそこに集まる人数も段々と減って来てしまって、昔のこと考えればですが、淋しいという言葉をどうしても否定することなど出来ない訳です。

だって母は認知症、もう父と帰省する私二人だけなようなものですもの。
いえいえ母もいますよと大きな声で言いたいのですが、母には正月のことが判っているのやら。

でも判っていないと言いきってしまうと案外瞬間瞬間で判っている発言をしたりするようなことがあるのです。
認知症の人は子供に帰ると言います。

だったら、正月の記憶って今の人以上に忘れることの出来ない体験なのではないでしょうか。
お正月って昔の人の方がずっと楽しかったと思いますよ。

0




AutoPage最新お知らせ