ホテルうかいの説明・紹介  

かようにして悪気の少しもない、玉のような子供たちをつくりあげ、つらねた玉のようにならべて、これをめで愛するのが父の幸福であった。
 がこれは果して慈父の愛に欠けていなかったであろうか?
 世間の嵐の中に、塵労のはきだめのような現実社会へ、かようにして無抵抗のままで、押しやられた子供たちはどうなるであろう?
 城の中、保護者の下でのみ、可能なる美徳に飾られたる子供たちは、その美徳の故にますます世間の嵐を耐え難く、後にはその美徳を足手まといと感じ、遂にはその美徳そのものさえ支え難くなりはしないであろうか?
 後年子供たちがようやく巣立ちに用意しなければならなくなったころ、父は子供たちのこの美徳のために悩まされだした。
「世間はお前たちの考えているようなものではないよ」
 こんな事を言わねばならなくなった。
「そんな貸せて言うものにいちいち貸したりするんでは、わしはもう知らんよ」
 こんなことも言いだした。
「お前がそんなこと言ったって、○○さんなんかに任せられるもんか」
「あの人はうそ を吐く人とは思えません。人を疑うのはよくないと思います」
 と、父は苦しそうな顔をして、歯がゆげに言うのであった。
「○○さん、○○さんと言って、お前がまだ知らないんだよ」
 がもう遅かった。


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