屋根材料卸について説明&紹介  

後には喧噪が残った。思いがけないワーナー団長の冒険計画についての是々非々の討論が活発に展開していった。賛成者はもちろん少数だった。
「なによりもまず生命の危険率が頗る大きいことを考えなくてはね、仮りにかの怪奇なる怪力源問題がなかったとしても大西洋の海底を人間が潜水服でのこのこ歩くなんて前代未聞の冒険だよ」
「やっぱり歩一歩と地味な観測を続けるのがいいのではないか。それが一番の近道ではないだろうか」
「いや、団長は人類の幸福のため自分の尊い生命を犠牲にしておられるのだ。その崇高な決意に対し、われわれもまた団長と同一精神に燃え、世界人類の幸福のために大西洋の海底を歩くべきだ」
 この結論は容易に一つの穴に流れ込むことはなかった。その間に調査団船とその護衛艦隊は恐怖の異常地震帯を離れること五〇キロの海域に脱出を終わったところで、各艦船は舷と舷をよくつけ合って纜を締め、その夜を大警戒裡にそこで明かすこととなった。


 その夜のうちに、大急行で潜水の準備がなされた。取揃えられた深海用の潜水服は二十着であった。しかし実際に使用せられるものは十一着で、残りは予備としてサンキス号内に留め置かれる。
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ぢや、僕がわるいんだ。早く来すぎました」
 その云ひ方がをかしかつたとみえ、素子は声を出さずに、からだを二つに折つて笑つた。
「どこにしませう? あつちおいや?」
 さつきまで彼のゐたパアラアの方を眼で指した。
 彼は黙つてそつちへ歩いて行つた。
「ぢや、またあとでね」
 と、彼女は事務室の方へ声をかけておいて、すぐに起ち上つた。
「あたしが専攻科にゐる時分、女学校の一年へはひつて来た子なのよ。それに、あたしを覚えてるんですつて……」
「それやさうでせう。あなたはさういふひとですよ」
 席についてからの二人の会話は、さういふ工合にぽつりと切れてしまふ。
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