2011/3/28  14:58

公立図書館の任務と目標を読んでみよう  

 日本図書館協会の「公立図書館の任務と目標」はこちらです。一回、読んでみましょう。

http://www.jla.or.jp/ninmu.htm
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2011/3/28  12:44

県立図書館はいくらくらい必要か  

 では都道府県立図書館はいくらくらい必要か?

 図書館法で定められる公立図書館の望ましい基準にはそこまでは書かれていないが、日本図書館協会の方で作っている「公立図書館の任務と目標」では、ほとんど日本で出ている全部の本を買えるくらいの資料費があった方がよいようなことが書かれている。

 ということは、つまり2億円くらいあってもいいということだ。

 まあ、実際、こんなにあるところは東京都立図書館とか限られたところだ。

 でも、東京は23区の区立図書館の総合計だけでも30億円くらいある。23区だけだと800万人くらいの人口なので、高知県がせめて80万人になりたいなと思えば、その10分の1の3億円が高知県全体の図書館資料費としてあってもおかしくはない。少なくとも東京の人なみに本を読みたいと思えば。

 貧乏だから仕方がないと言ったって、県立図書館が1億円の資料費を持つことはそんな飛び抜けたことではない。鳥取県だって1億円あるのだ。

 図書館の資料費はその年で消費してしまうものではない。

 財産として蓄積される。

 みんなが何度でも利用できる。

 知識はどんどん蓄積されるもので、減衰することはない。これは、ある意味、「知識」という現象の法則でもある。

 こういうことにお金をかけることは子孫のためになる。

 3匹のコブタのワラの家のようなものを建ててはいけない。

 まあ、ワラの家は実にスピーディーにできるが。あのおはなしでは、レンガの家を建てていたコブタを仕事が遅いとからかっていたっけ。

 最後に勝つのはウサギではなく着実なカメなのだ。
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2011/3/28  12:27

いったいいくらくらいあればいいのか  

 図書館の資料費はいったいいくらくらいあればいいのか。

 もちろん多い方がいい。しかし、置く場所とそれを整理したりサービスしたりする人も置かなければならないから単純には言えない。

 ただ、いかにも普通の図書館だったら、年間1千万円以上はほしい。中央館的なものなら3〜4千万円くらいはほしい。

 今の高知県立図書館はおよそ3千万だが、利用はそんなに多くない。理由は簡単で、ちゃんとした本を買っているからだ。ちゃんとした本は、正直言って面白くはないので、本当に勉強する気の人でないと読まない。だから、どんどん利用されるというわけにはいかない。

 ただ、はっきり言って、都会ならもっと借りられるだろう。

 住民に密着した市などの図書館で3千万もあれば結構借りられる。この場合は、変にお高くとまっていないで、わかりやすい本や楽しい本を買って、読書自体を習慣にしてもらうための本を買った方がよい。

 そういう習慣ができれば、やがては高度な本も読めるようになる。

 まったく読書習慣のない人が、いきなりちゃんとした本を読んでも意味を理解すること自体ができない。概念の操作ができなければならないが、これにはイマジネーションの力が必要だからだ。そういうことができる人は普通にできているので、どうしてできない人がいるのか理解できないだろうが、自分が子供の時からの読書経験を思い出してほしい。最初は、絵本やおはなしから始まっていたはずだ。

 1千万は人口の少ない自治体ではとても無理だとしても、500万円くらい年間にほしい。1000人以上、人が住んでいれば、このくらいほしい。一人あたり年間5000円であって、一回派手に飲んだらこのくらい使ってしまう金額だ。呑み会よりよほど益になるではないか。

 1000人未満の自治体でも、1人あたり呑み会1回分くらいの図書等資料費はあててほしい。

 これも出せないほど貧乏と言うなら、500万を下回る金額なら県が補助してしまってもいいのではないだろうか。

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2011/3/27  21:06

新図書館基本構想検討委員会の結末  

 新図書館基本構想検討委員会最終回では、一部の委員が、委員会を待たずに、議会で新図書館の予算を計上したことについて、手続きがおかしいと指摘し、抗議して、報告書から名前を削除することを求めた。
 報告書の内容が自分の意見と合わないからではないということであった。
 しかし、この種の委員会は、多数決で行うべきものではないので、意見が合わないから報告書から名前を削除することを求めたとしても大人げないことでは決してない。
 そもそも、合議制の機関で、意見がまとまらないのに、決定してしまうこと自体間違いである。
 その意味では、本当の意味で、委員会で決定された基本構想とは言えない。
 今後、役所サイドでは基本計画へと進んでいくが、それは、合意が形成されたものに基づいたものではない。

 今回の委員会では、議題とは直接関係しないが、元鳥取県立図書館長の斉藤氏が、なんで高知県の市町村はこんなに図書館の行政における優先順位が低いのかと苦言を呈していた。

 高知県の図書館は、ほとんどすべての図書館が、資料費、職員で全国の同規模の自治体の平均よりはるかに下回っている。

 はっきり言うと、日本最低である。

 このような状況で、合築図書館として大規模図書館を整備しても、全体の改善は望めない。

 日本図書館協会の常世田氏をはじめ何人かの委員が、すべての市町村に図書館を設置することを目指すべきであると意見を述べた。そうして、それを高知県の図書館振興計画としてまとめるべきであると述べた。

 これがもっとも高知県にとって大事なことである。

 そもそも受け皿となる市町村立図書館がないのに、高知県立図書館が支援をすると言っても限界がある。

 県立図書館が移動図書館をまわす程度で満足していてはいけないのである。

 常世田氏は、図書館は徒歩、自転車、電車、自動車でも15〜20分程度のところにないと日常的には利用されない、そのためには各自治体が図書館を持つべきであると述べた。

 また、土佐市民図書館長である吉本氏は、市町村で財政的に図書館設置が難しいところは、例えば、学校図書館と共同運用というような方法もあるのではないかと述べた。

 県と高知市の合築などより、よほどよい共同形態に思える。

 合築図書館は結局、高知県立高知市民図書館になるであろう。

 それの何が悪いと思う人のセンスの悪さは、表現しようがない。

 今までの県立図書館の問題として、それが結局、県立○○市民図書館になってしまっていることがあげられていたのだ。つまり、近所の人にしかサービスしていない、しかも県の金を使ってということが問題視されていたのだ。これが二重行政などと言われてしまった根拠である。二重行政を避けるなどと言って、結局、高知では二重行政をわざわざやるのである。

 新しい県立図書館のあり方は、後方支援図書館として市町村立図書館を強力にバックアップすることなのだ。バックアップの方法として最も必要なのは協力貸出である。このためには大幅な資料費と大量のストックが可能な書庫が必要なのだ。

 今、年間に出る本は7〜8万点近くあり、1冊ずつ買っても2億円近くかかる。これは図書だけで雑誌や新聞は含まない。また、日本の本だけで外国の英語の本などは含まない。こんなに市町村の図書館では買えない。だから、県立図書館が必要なのである。

 まともにものを調べる人はいまどき、専門の雑誌や多少、英語の本も見るくらい常識である。また、そのくらいしないと遅れを取ってしまう。

 新図書館に県が1億出して、現状より7千万も多くなったとしても、高知市の側の上げ幅は2千万程度である。これは、かつての高知市の水準に戻っただけである。

 県の7千万の予算から、いわゆる一般受けする本に流れてしまうのは止めようがない。

 予約やリクエストという形で利用者が求めてくるからだ。

 「断ればいい」などというのは役人的な考えで、そんなことで毎日窓口でもめるわけにはいかないではないか!

 これが、県立と市立と別れていれば、「県立はこういう方針でこういう本を買っている」と言えるが、一緒になっている図書館でそんな説明をしてわかる人がどれほどいるのだろうか?

 新図書館の蔵書のレベルは確実に下がる。

 残念ながら、新しい図書館は本はたくさんあっても役に立つものはそれほどはそろわないだろう。

 まったく残念な結果である。

 結局、高知県の知的水準を全体的に上げるのはとても難しい。

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2011/3/24  21:22

第8回新図書館基本構想検討委員会  

 第8回新図書館基本構想検討委員会が開かれます。

3月26日(土) 午後1時30分から4時30分
高知市総合あんしんセンター 3階大会議室(高知市丸の内1丁目7-45)

 傍聴できます。50席。1時より受付で先着順。

 議会で予算通ったから、合築図書館は決定などと勝手なことを言っている人もいますが、当然、この検討委員会の議論も尊重せねばなりません。民主主義社会なら当たり前ですが。

 議会制民主主義なのだから議会さえ通ればよいというようなことを言う人がいますが、これはまったく形式主義です。また、この場合の議会とは、いわゆる県議会とか市議会というだけの話ではなく、「話し合いを通じて解決を図る」という意味です。その本質を見誤ったら、政治は藩政時代と変わりません。

 その他、各種検討委員会の日程、高知県生涯学習課のホームページに掲載されています。

http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/310401/
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