かむトレ&かむ食材であごのゆがみ解消  

特集第1回目では、きちんとかむことの重要性を説明した。今回は、具体的な方法を紹介する。

【詳細画像または表】

 かむトレの方法はシンプル。いつもの食事で、満遍なく、バランス良くかむだけだ。

 食べ物を口に入れたら、右で10回、左で10回と交互に繰り返す。これを2セット、40回を目指したい。左右の歯、奥歯、と満遍なく歯全体を使ってかむ。普段バランスよく歯を使えていない人は「かみにくい」と感じるはず。「かみにくさを自覚し、修正することが大切。偏ったかみ方を無意識に続けていると、顎関節のクッションに当たる関節円板が破壊されて口が開きにくくなったり痛みが激しくなる顎関節症に移行する」と長坂院長。かむトレでしっかり回数をかむために、同じひと口でも咀嚼回数の多い“かめる食事”を用意しておきたい。

前歯でかみ切って両側の歯でそしゃくする

 また、長坂院長は「片側の奥歯を集中的に使うような癖を持った人が多い」という。聖マリアンナ大学耳鼻咽喉科の岡田智幸准教授も「個人的印象だが、めまいや耳のトラブルは、かまない側に生じることが多いようだ」と話す。使っていない歯があることは問題なのだ。奥歯に比べると出番が少ない前歯も意識しよう。野菜スティックなど前歯を使いやすいものを用意して「前歯かみ」をすることも大切だ。

 口を開けるのが困難な顎関節症の傾向がある女性も増えている。そういう人にお薦めなのが、渡部院長の提案する「Vの字マッサージ」。人さし指と中指で耳を挟むように当て、皮膚を上下になでる。「あごがゆがむと一方の顎関節にばかり負担がかかり、関節周囲の筋肉が硬直し、神経の働きが低下する。食事前に静かになで、刺激を送ることで、あごの動きの軸となる顎関節の緊張が取れ、口がスムーズに開くようになる」と渡部院長。

これが「かむトレ」さっそく始めよう

前歯でがぶり

ふわふわしたパンや軟らかい食事は前歯で「かみ切る」機会を奪う。前歯を使わず、奥歯ばかりを使ってかむと、ゆがみや姿勢悪化のもとに。リンゴや生野菜のスティック、硬いフランスパンなど、食べるときに最初に前歯を使ってかむメニューを取り入れよう。口を開けるときは左右均等に、口をまっすぐ開けているかを鏡でチェックしてみるといい。

口がしっかり開かない人は顎関節をVの字マッサージ

口をしっかり開けられないから、決まった歯ばかりでかんでしまいがち……という女性も多い。食事前に、人差し指と中指で耳の下の顎関節を包みこむようにする。口を開けながら指を上方向に(左)、口を閉じながら指を下方向になでる(右)。これを10往復する。刺激によって、口がスムーズに開くようになる。


しっかりかむことは口の健康にもつながる

 満遍なくかむことが基本ルールの「かむトレ」には、かむ回数が自然と多くなる食事メニューが欠かせない。下の表を参考に、毎食1品はかむ回数が多くなる食品を取り入れて。次回から、かむ食材や調理法に詳しい高浜デンタルクリニックの田沼敦子院長に考案してもらったレシピを紹介する。

 かめばかむほど唾液(だえき)分泌も高まる。「唾液には抗菌・殺菌作用があり、歯周病や虫歯、口臭を予防する。日ごろかめていない側は唾液が出にくく、歯垢(しこう)もたまりやすい。口内の健康のためにもバランス良くかむことが大切」(田沼院長)なのだ。

Profile長坂歯科医院(東京・港区)
長坂斉院長
著書に『噛んで治す』(ランダムハウス講談社)ほか。「かみ合わせ異常は聴力の低下と関わりが深い。口が開けにくくなるのは、これ以上偏ったかみ方をしないでという脳からのサイン」。聖マリアンナ大学耳鼻咽喉科
岡田智幸准教授
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院耳鼻咽喉科部長。「顎関節周囲は解剖発生学的に平衡聴覚器の中心となる内耳迷路と関係が深い。バランス良くかんで刺激するとめまい症状が改善することも」。健美サロン渡部
渡部信子院長
本誌の人気連載「カラダメンテ術」でもおなじみ。助産師・整体師。「食事中にほおづえをついたり足を組むなど、ゆがんでねじれた姿勢のままであごを動かすと、ゆがみはますますひどくなる」。


口臭にも気をつけないといけませんね

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