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『考古資料』考古学者 - 三木玲治

2013/2/3 | 投稿者: 三木玲治

『考古資料』考古学者 - 三木玲治

考古学の諸分野
・プロセス考古学/ニューアーケオロジー
60年代にアメリカの考古学者ルイス・ビンフォードが確立させた考古学的方法論。
従来の伝播主義的考古学に反論し、社会内部あるいは社会間で働いている多様なプロセスを抽出し分析する事を目指している。
そこでは、社会と自然環境の関係、生業や経済活動、集団内での社会関係、これらに影響を与えるイデオロギーや信仰、さらには社会単位間の相互交流の効果などが重要視されている。
プロセス考古学の発展の中で、考古資料と過去に関する見解の橋渡しを行うための中範囲理論(Middle Range Theory)が登場し、その理論を実践するために実験考古学、民族考古学、歴史考古学が派生した。
・実験考古学
過去の遺構・遺物を模式的に製作・使用・破棄する事によって、現在の遺構・遺物がどのような工程を経て現状に至ったのか考察する研究領域。
例えば、原石から石器を製作して使用したり、粘土から土器を製作して調理を行ったりして使用痕を分析する。
また、住居を建築した後、放火などの破棄を行ってその後の層位の堆積状況を観察する事もある。
・民族考古学
現存する伝統的文化を保持する小規模な民族集団を調査し、そこで得られた知見に基づいて、過去の考古学上のデータから様々な人間の活動パターンを復元する際の比較資料やモデルを作り出そうとしたり、ある考古学上の仮説を検討する基礎にしようと試みるものである。
・歴史考古学
考古学の研究法を、従来の文字の無かった時代だけでなく、文字史料が現存する時代にも応用しようとした研究。
これにより文献資料では空白部分であった情報が、考古学資料によって補完されるようになった。日本では主に奈良時代以降を指すことが多い。
遺構や遺物の存在が文献資料と食い違い、文献資料とは異なったり、また記録されていなかったり、不明瞭な記録に対して、全く違う事実が判明した例(法隆寺再建論争などが顕著な例)もある。
・ポストプロセス考古学
70年代、イギリスの考古学者イアン・ホダーとアメリカの考古学者マーク・レオーネを中心にプロセス考古学への批判から形成された。解釈学的考古学とも呼称される。
構造主義・批判理論・新マルクス主義的思考に影響を受けつつ、一般化を避け「個別的説明」を行う傾向がある・認知考古学
1990年代からよく使われるようになった。認知科学、心の科学などの研究成果を援用・応用した考古学的研究。
過去に生きた人々の心の研究(推測や復元)は、検証可能性や実証性を保とうとすることが大変難しい。

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