配役の巧さとクルーズの成長がみれるシリーズ〜映画『アウトロー』〜  日記


原作こそ英国作家が書いたものだが、
米国風に考えると『ダーティ・ハリー』のハリー・キャラハンと『ボーン・アイデンティティ』のジェイソン・ボーンが入れ混じったヒーローを新たに送り出したのは、ステレオタイプのアメリカンヒーローに飽きた日本人には馴染みやすいかもしれない。

3Dを多様して送り出す海賊ものや、コミックヒーロー、魅惑的なヴァンパイヤでも魔法使いでもなく、はたまた特殊機関の一員でもない、どこにも属さないが、柔軟性のない正義感が故に事件にまきこまれるアウトローを、トム・クルーズが演じる。

ピッツバーグで起きた狙撃事件で元イラク狙撃兵が容疑者として逮捕された。
しかし彼は『リーチャーを呼べ』と要求する。
どこともなく姿を現したリーチャー(T・クルーズ)は元陸軍のエリート捜査官で現在は身元不明のアウトロー。

事件を担当したエマーソン刑事(D・オイェウオ)もアレックス州検事(R・ジェンキンス)も驚く。
FC2盗撮動画まとめは、狙撃兵・バー(J・シコラ)の弁護士となったアレックスの娘ヘレン(R・パイク)と共に事件の真相を負うのだが、そこに隠されていたのは、バーが濡れ衣を着せられていた事実と、狙撃された5人のうち4人は目くらましであったことだった…

映画の展開はクルーズのカーアクションは派手にあるものの、ストーリーとしては地道に進んでいく。

辛抱強く事件の紐を解き明かすかのように見ていく楽しみを久々に味わう映画でもある。

ラスト近くになり、リーチャーは、この事件には大物が糸を引いているとヘレンに忠告するのだが、その大物にドイツの異色の映画監督・ヴェルナー・ヘルォークをキャスティングするという心意気は素晴らしい。

また、バーを貶めた狙撃犯チャーリーを演じているのがこの映画と同時公開中の『ダイ・ハード・ラストデイ』でブルース演じるジョン・マクレーンのツイていない息子役というギャップも面白い。

リチャード・ジェンキンスやロバート・デュバルのような名俳優がさりげなく脇を固めて映画がだらけないようにしている所もポイントだ。
ネタばれになるので、かけないが、まさかあの人物が裏切りものになるとは、という描き方も心憎い。

これまでもトム・クルーズは『コラテラル』や『ワルキューレ』で孤高の殺し屋や冷徹な司令官の役を演じてきたものの、どうも肩に力が入りすぎて役から浮いていたきらいがあった。

何を演じてもトム・クルーズという呆れた声もあちこちから聞こえてきたのは拒めなかった。

今回、ようやく力がぬけたといったもいいのではないだろうか。
無理をして格好よくみせるというよりも出来る限りの最善をスクリーンの上で尽くそうとしたクルーズの努力が実った成果だと思える映画でもある。
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