2013/2/21

奔放な恋愛の国が届ける受難劇〜映画『それもこれもユダのせい』〜  ブログ

受刑者の中の情操教育の一環として絵画教室や演劇があり、
それらを本格的に発表する場と自立につなげる劇団があるという
取り組みは『塀の中のジュリアス・シーザー』で
日の目を見ることになった。

あちらの映画ではシリアスに描かれた受刑者の演技指導だが、
コミカルなものはなかったのだろうか?と探したら
数年前にトリノ刑務所を舞台にした半ドキュメンタリーな
映画が数年前の映画祭で公開されていた。

前衛芸術家のイレーナ(C・ズブトニアク)は司祭に頼まれ
受刑者の演技指導としてキリストの受難劇を引き受ける。
今まで男女の奔放な恋愛をテーマに演出してきた彼女にとって
受刑者の指導、題材はガチンコ聖書とは彼女自身の受難。
誰もユダを演じたがらないという所が最大の難点だった。

しかし彼女は所長のリベロ(F・トロイアーノ)と喧嘩しながら
ハッピーエンドで奔放、今まで見たこともないような
ダンスありバンドあり派手な舞台演出ありな受難劇を作り出そうとする。

FC2痴女動画まとめも上手くつけたと思ったもので、
イレーナはあれだけ対立していたリベロと恋仲になり、
それが受刑者の一人にばれて『ユダ(裏切り者)』呼ばわりされてしまう。
普通なら受刑者の信頼を欺いたと罪の意識があるはずだが、
恋愛に奔放なイレーナは『ユダはあんたでしょ!』と謝る気配もみせない。
プレイボーイプレイガールの国イタリアならでは。

舞台は上手くいくのか、ハラハラしながら観てしまうあたりに
本当にこれが半ドキュメンタリーなのかと思ってしまう。
舞台は、本来の受難劇とはかけはなれたハッピーエンドに
終わるのだが、実在の受刑者が、この舞台に出たことで
ハッピーエンドであったわけではない。

彼らには明日も刑務所での生活が待っているわけで、
彼女が来た事実は、長い刑務所生活の中での一筋の光だったのかもしれない。
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