2012/8/6

地域間ポートフォリオ  


LVMH社内では、「ジオグラフィカル?ポートフォリオ」と呼ばれているものがある。LVMHは現在、ラグジュアリー商品の顧客がいる、経済的に豊かな地域の多くに進出を果たした。世界進出の原動力となったのは、ルイ?ヴィトンやへネシー、クリスチャンディオールなどの知名度と優れた商品群である。


世界中に販売店を構えたその狙いは何であろうか。それは、先に述べた「分野間ポートフォリオ」と同様に、一つの地域の売り上げに頼らず、リスクを分散して各地域が互助関係を築くためである。


『ファッションデザイナーー食うか食われるか』(テリー?エイギンス著、安原和見訳、文春文庫)では、アルノーのこんな発言が取り上げられている。「私がぜいたく品にこだわる理由は、じつはまったく合理的だ。ぜいたくな利ざやを稼げるのはぜいたく品だけだからね」。


また、フアッション&レザーグッズ部門社長のイヴ?カルセルは、自社のブランドの商品については「欲しがられるもの」という言葉を用いている。なるほど、ブランド品は欲しがられる、)欲しがられるから価格を高めに設定しても売れる。そして、利ざやがよくて利益率が高い。
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2012/7/31

マイケルのセりーヌ  


マイケル?コースは、顧客層の変化について、「私のデザインによって、既存のセリーヌを現代的にすることができ、それによって新しい世代をもひきつけることができたのではと私は考えています」と述べている。


ジョン?ガリアーノによるクリスチャンディオールの大変身ほどではないにしろ、セリーヌも変わった。活動的になったぶん、いわゆるマダムっぽい、余裕たっぷりのおっとりしたラグジュアリーさはなくなった。しかし、これはセリーヌの今日的解釈によるものであり、好ましいものだと自覚しているようだ。


セリーヌのインターナショナル?コミュニケーション?ダイレクターを務めるデイビッド?アウは次のように述べている。


「当初からトレンドを敏感にとらえてきましたが、マイケル(コース)の起用は、セリーヌがまさにクリエイティブなブランドとして進化していくうえで重要なことでした。(中略)ラグジュアリーの概念は時代と共に変化しますし、クオリティに対する視点も変わっています。


マイケルは『クオリティ』とは日々の生活に存在することを示してくれる。ジーンズやカジュアルシャツでも、カットがスペシャルであったり特別な素材にこだわることで、ラグジュアリーが存在する、と」
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