月明かり-5  小説

事件から4日後。

加奈子は良平の入院している病院に毎日続けて見舞いに来ている。


自分の事も他人のことも何も覚えてない良平は、最初は戸惑っていたものの、毎日自分の見舞いに訪れる加奈子にだんだん心を開いていった。






加奈子は今日も見舞いの果物を持って病室に顔を出す。

「良平、きたよ。はい、これりんごだよ。気分とかどう?」
持ってきたりんごをベッドの脇の棚に置いた。


「ありがと!今はだいぶすっきりしてるよ。傷は結構痛むけどな。」


「そっか、あんまり無理はしちゃだめだよ?明日から私夏休みだからもう少し早い時間から顔出すからね。」


「そうか、いつもありがとうな。」
おだやかな表情で良平は言葉を返した。


「良平の元気になっていく姿見れるの嬉しいから。」
加奈子は鞄から果物ナイフを取り出してさっき持ってきたりんごをむき始めた。


良平が加奈子の取り出した果物ナイフをじっと見つめて、顔をこわばらせた。


それに気づいた加奈子はハッとなって咄嗟にナイフを良平の視界から外した。
(そうだ、良平は何か刃物で傷つけられてたから・・・)


「ごめんなさい・・・」




加奈子が謝ると良平は首を振った。
「いや、いいんだ・・・ただ、何か思い出さないといけない気がして・・・でも・・・」



「思い出すのが怖いんだ・・・」

そう言って良平の手は小刻みに震えていた。
加奈子はその手をしっかりと握り締めた。


震えが止まるまで、ただ黙って握り締めた。




「・・・加奈子。」
震えがとまっていくらか落ち着いた後、良平が口を開いた。


「ん?・・・」


「・・・・・・やっぱなんでもないや!」


「え、気になるじゃん。」
笑いながらそう答えたが、良平は微笑を浮かべたままそれに関しては何も言わなかった。



「そういえばさ、最近寝転がりっぱなしで体なまってるな〜。早く外出したいや。」


「全治1ヵ月半だしね・・・でももうすぐ外出許可出るんでしょ?そうしたら一緒に軽く散歩でもしようね。」

加奈子が良平の手をとって笑顔で言うと、良平も笑顔で頷いた。



このときはまだ二人とも、これから起こる出来事を予想するはずもなかった。
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うわっと・・・  日記(過去日記含む)

今日授業1限と2限だったんだけど、2限が終わる頃に起きましたー・・・




入学してから初めて授業出なかった
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初自炊メニュー  日記(過去日記含む)

寮に入って、今日はじめてIHやら使って自炊しましたw

ご飯は昨日炊いてたんだけどおかずがなくて・・・


カレーをつくりました^^



辛口で、肉は鶏肉です☆


なかなかいい感じにできました♪


おたまとまな板買わなきゃww
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タグ: カレー 辛口 自炊

ムカつくときはどうしようか。  日記(過去日記含む)

自己中はやっぱ好かん。

あ〜腹立つわ〜・・・


こういうときどうしたらええかね。
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月明かり-4  小説

加奈子の事情聴取が終わったのは昼頃だった。


「良平・・・」


頭がごちゃごちゃしてきながらも、これらの疑問が加奈子の頭に浮かんだ。




―――夜中外に出るような音がしたのはやっぱり良平だったんだろうか。


―――何をしにいって、何があったんだろう。



事件に巻き込まれた可能性があると警察が言っていたが、無事なんだろうか・・・


不安を募らせるばかりだった。



朝から何も食べていないにも関わらず食欲が出なかった。



結局宿主の良平が行方不明なので、安全上、警察の人たちが鍵を作らせて全部戸締りがなされた。

加奈子は足の向かうまま歩いていき、静かな公園にたどり着いた。

ベンチに腰かけ気を落ち着けていると、ワンッ、ワンッと犬の声が聞こえてきた。


植え込み裏の芝生で、野良犬が何かを気にして吼えているのが見えた。



何かあるの?


そう思い、加奈子は芝生に近づいていった。


植え込みの陰を覗き込んで見えたものは・・・

「え?!・・・りょ、良平っ?!・・・」


なんと、怪我を負った良平がそこで倒れていたのだ。
咄嗟にゆすろうとしたが、傷が痛々しくとてもゆすれなかった。
だが息はしているようだった。


「す、すぐに救急車呼ぶからっ・・・!」

連絡を聞きつけすぐに良平は病院へ搬送された。
その後すぐに警察にも連絡がいった。


加奈子は再び警察署で話をし、良平の容態の報告を待った。


夕方頃になってやっと報告が聞けた。


「命に別状はないそうだ。全治1ヶ月だそうだが・・・彼は何も覚えていないらしい。」


「え・・・今なんと・・・」
一度安堵の表情を浮かべたものの、それはつかの間だった。


「う〜ん、記憶喪失になってしまっているようでして・・・生活に支障は出ないけれども、自分というものも分からない、全生活史健忘というやつになってしまったと・・・」


「そんな・・・」


「恐らく今回の殺人事件になんらかの形で巻き込まれたのでしょう。お気の毒に・・・」


「・・・」



一体良平に何が・・・

良平の回復の報告を待ち望んだ加奈子だったが、それは残酷な報告だった。
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