2012/10/23

EF50mm F1.2L USM  カメラ機材

先日、ちょろっと導入報告した“EF50mm F1.2L USM”ですが、
ようやく写真が撮れましたので、何枚か載せてみることに。

今回撮影した写真は、トリミングを除けばほぼノーレタッチですので、
今後このレンズの購入を考えている方の参考になれば嬉しく思います。

写真
<EF50mm F1.2L USM スペック表>
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・レンズ構成=6群8枚
・フォーカス=AF/MF
・絞り羽根枚数=8枚
・焦点距離=50mm
・最短撮影距離=0.45m
・最大撮影倍率=0.15 倍
・開放F値=F1.2
・最大径×長さ=85.8x65.5mm
・フィルター径=72mm
・重量=580g
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スペック表以外の面で見るこのレンズの特徴は、
最後尾に配置されている大きな非球面レンズと、防塵・防滴と言った面でしょうか。

またリングUSMを搭載しているのですが、大きく重いレンズ群を移動させている為、AFはさほど速くはありません。
AFの精度にもかなりのクセがあり、慣れるまで少し時間が必要かと思います。

写真
さてー、まずは色乗りに関してなのですが、自分の保有するレンズの中では色乗りが良い方だと思います。
意図しなければ、大方暖色系の描写を得意としている様子。

先に購入した“EF135mm F2L USM”も、色乗りはかなり良い方だと思っていましたが、
それよりも更に色の出方が濃いような。

写真
次に描写やぼけ味に関して、、、開放だとかなりソフトな描写ですが、
F2.8くらいまで絞るとスッキリした描写になります。かといって描写は硬くならず、芯を残してどことなく柔らかさを感じます。

周辺光量落ちも顕著に出てますね、コントラストも若干低いです。ピント面が激薄。

ボケは、MTF特性図を見て想像していたよりも暴れる印象はありませんでした。
どちらかと言えば、滑らかな方ではないでしょうか。

写真
F4.5まで絞るとこんな感じの描写に変化。

被写体は、中本の味噌タンメンなのですが、
描写の一つの特徴として、艶やかに写るので結構フードフォトに向いてるかもしれません。

写真
夜の品川駅。

写真
今まで愛用してきたSIGMAの“50mm F1.4 EX DG HSM”に比べ、
こちらは設計の段階で球面収差をわざと残している為か、球面レンズの宿命とも呼べるハロが出ています。

光源の中心部と周辺部の光のズレが見てとれ、これがこのレンズを唯一無二の存在にしている所以です。

この写真だと光がさほど強くはないので、この程度の淡い感じになっていますが、強い光源だと更に顕著な描写に。

写真
日を跨いで、昼の品川駅。

窓から入る光の一部に若干フリンジが見てとれますが、F1.4ものによってはF1.8まで絞ると消失する様子。
これも大口径レンズの宿命の一つだと思うのですけども、
それを考えると“50mm F1.4 EX DG HSM”というレンズは、やはり凄かったんだなーと。
どんなに強い光源が画面に入ってきてもフリンジ一つ出たことがありません。

もし、これから50mmの単を買う人が居て、どれを購入するのか悩んでいる人が居たとしたら、
間違いなく私はSIGMAの50mmを強くオススメします。
何故なら、CANONに比べ約3分の1の価格にも関わらず、
周辺光量落ちも僅かかつ開放から使えるクッキリした描写。
色乗りの良さコントラストの高さもさることながら、前後共に素直で品のあるボケ味、
AFの精度や速さも純正品と比べ若干落ちる程度。逆光にも大変強いです。
また絞れば絞っただけシャープになり、開放ですら人の毛穴まで捉えてしまう解像度の高さ。
考え付く限り粗を探しても、描写性に関しては文句の付けどころがありません、ほんとに。

私も3年に渡って、シグマの50mmを愛用してきましたが、
今まで撮った数万枚の写真の大半は、シグマの50mmから生み出されたと言っても過言ではありません。
どんな時も高い水準で期待に応えてくれる伝家の宝刀として、今なお心強い相棒です。

……これだけ書くと、断然SIGMAの方が良さそうに聞こえそうですね;。
では、何故あなたはCANONの50mmを買い足したのかと聞かれそうなので、
ここから買い足した理由を書いていこうと思います。

それと同時に、何故これから50mmを導入しようかと考えている人には、
シグマをオススメするのかも補足していこうと思います。

写真
CANONとSIGMAの違い、その1(コントラストと階調整)

一見して違うのは黒の出方なのかなーと。
また全体の階調整が50Lの方が滑らかで、色の再現度もより正確です。

SIGMAの場合だと、元々のコントラストが高いせいもあり、
このあたりの描写性では一歩譲る印象。

コントラストが高いというのは状況次第ですけども、
それはまず階調整に差が出てくるのではないでしょうか。

写真
違い、その2(収差と立体感)

各収差を徹底的に除去したSIGMAのレンズは、高解像度かつ高コントラストを実現しましたが、
立体感を出す為にはある程度収差も必要だと言われています。
CANONの50mmは、のっぺりした描写を防ぐ為に、わざとある程度の収差を残しているとの事。

ただし、この収差によって泣きを見る状況も、いずれ出てくると思います。
どんなレンズにも必ず一長一短、完璧な製品なんて存在しません。

SIGMAの50mmも決してのっぺりした描写ではありませんが、
CANONの50mmの方が、より簡単に立体感が出易い印象。

写真
違い、その3(絞りによって変化する描写)

SIGMAの50mmは、開放からF16あたりまで一貫した描写性で、
印象がそんなに変わる感じはありません。これ自体もかなり稀有なことなのですけども、
CANONの50mmは、大体一絞りごとに描写が変化していっている気が。
F1.2〜2の描写とF2.8〜5.6あたりの描写は、とても同じレンズとは思えないほど描写が変化していきます。

これを良しとするのか、どうなのかは使用者の感性なので何とも言えませんが、
私には使っていてとても楽しいと思えました。

写真
閑話休題。

試写と野暮用を兼ねて久々自由が丘に行ってきたのですが、
あまり変わってなくて、ちょっとホッとしました。

久々に行く場所が、あまりに変わってしまっていると、
歳月が過ぎる早さを否応なく実感させられてしまうのでorz

写真
話を戻して、違いその4(逆光特性)。

SIGMAの方は、先にも記述しましたが、フレアの類はほとんど出ません。
一方CANONは、フードをちゃんと装着しても、面白いくらいゴーストやフレアが盛大に出ます。
こんなに出るレンズも逆に珍しいような。

太陽なんかの強い光源が、真正面から入るとリング状の赤や虹色のフレアが出たりします。
通常はフレアやゴーストは嫌われるので、コーティングである程度は除去されるのですが、
このレンズのコーティングは一体どうなってしまっているのか。

でも、きっとこれもこのレンズの味です、はい(ぇー

写真
強い光源が前にあると、画面内に入っていなくても、若干フレアが出てるような。
これらは絞ると、若干改善される模様。

写真
モノクロでの描写テスト。

写真
開放付近の描写とモノクロとの相性は良いような気がします。
コントラストの低さや描写の甘さも相成って、どことなくノスタルジックな描写に。

写真
同じモノクロで、F16まで絞ってみました。
手持ちで歩きながらの撮影だったのでピンが甘いですけども、
絞っても硬くなり過ぎない描写に好感が持てます。

ここまで絞ると回折の影響が出ているような気もしますが、どうなのかなと。

写真
自由が丘を歩いていて偶然見つけたポパイカメラ

フィルムカメラのお店だと思うのですが、カメラのレンタルや現像、
グッズの販売などカメラ好きにはちょっとたまらないお店なのかもしれません。

写真
トイカメラなども扱っているようで、時間がある時にまた訪れたいかも。

写真
場所は更に移って、同日夜8時くらいの鹿嶋神社。
帰宅途中、偶然お祭りに遭遇出来たので、試写を兼ねて少し見て回ることに。

写真
実際は、もっと暗いのですが、F値の明るさを活かして撮影を実施。
こういう場面に出会うと、明るい単焦点の恩恵とか意味を感じるのかもですね。

写真
金魚すくい、、、子供の頃、よくやったなーと、なつかすぃ(~□~;)

写真
超良い匂いしてた、イカ焼き。

この写真は、F2.8くらいに絞って撮影したものですが、開放描写とはかなり違う感じになってます。
コントラストと解像度がグンと増した感じ。

写真
50mmは引いても寄っても使える反面、構図を考えないと中途半端な画角になるというか、
自分の腕の無さが露骨に浮き彫りになるので、とても難しいです。

気楽に使うなら35mm辺りが良いと思うのですが、それでも多くのカメラマンが50mmに魅せられてしまうのは、
それだけ奥の深い焦点距離からなんだろうなーと。

写真
鹿嶋神社、秋祭り名物の奉納演芸とのこと。
隣に居たD3Xを持ったおじいさんが教えてくれました。

ちなみにコレは、F1.8時の描写。

写真
ぇー、では最後に、違いその5(線の太さ)と簡単な総評を。

SIGMAの50mmは、デジタル世代の申し子のようなレンズであり、コストパフォーマンスもこれ以上ないほど抜群。
クセが無く一貫した描写の安定性は被写体を選びません、これは何より心強いはず。
ただ、高コントラストに裏付けされる力強い描写からか、描写の線が若干太い印象です。

CANONの50mmは、光に敏感で絞りによって描写が変化するが、線は細く繊細な描写。
オールドレンズを現代の技術で作ったら、こんな風になったよ的な感じで、
使用者の想像の斜め上をいく描写をする事もしばしば、、、
しかもAFにはクセがあり、価格も50mmとしてはありえない設定。F値もSIGMAと比べ0.2しかアドバンテージがありません。
絞りによる描写の変化や特性を活かせない限り、このレンズ独自の恩恵を享受するのは難しいと思われます。

上記の理由から使い易さとオススメ度で言えば、悩むことなく明らかにSIGMAの50に軍配があがるはず。
ただ、CANONの50mmにはいつもと違うモノが撮れるかもしれないという、
期待させる何かがあるのも確かです。私はそれに期待して購入を決断しました。

写真
以下の文面は、PHOTO YODOBASHIからの引用となりますが、
「不自由さを知って自由さのありがたさがわかり、自由というものをもっと知るために、不自由という足枷をはめる。
趣味ですから、こんな効率とは無縁の楽しみ方もまた一興。」

本当につくづく、そうだと思います。

今回はここまでです。
それでは、また次の更新でっ!ノシ


↓使用した撮影機材↓
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・EOS 5D Mark2
・CANON EF50mm F1.2L USM

・Digital Photo Professional ver.3.11.26.0
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タグ: 撮影 機材 レンズ



2017/2/16  10:49

投稿者:Borderline

>はるかさん
書き込みありがとうございます〜!m(_ _ )m

これはまた、随分なつかしい記事にコメントを……;。
この記事の写真は4年以上前の写真なので、今とは随分現像方法も違いますが、
今と昔で変わらないのは、トーンカーブを多用している点でしょうか。

あと、ピクチャースタイルを自分で作って使っていたので、
余計に色がおかしくなっていたんでしょうね〜;。
今も対して綺麗な色出てないのですけど、色々試して精進していきたいものです(~□~;)

2017/2/14  22:24

投稿者:はるか

色いじりすぎ☆

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