(無題)  

 
海の中のは決して花を持たないし、決して葉にたとへるやうなものもない。それから根もない。そのねばついたもと の方で岩にくつゝいてゐるだけで、岩から営養を取らねばならぬと云ふ事はないのだ。それ等の植物の食物は、水から取るのであつて、土地からではない。或るものはべた/\した革紐に似て居り、畳んだリボンのやうなのもあり、長い鬣のやうなものもある。他のはまた小さな房になつた芽の形をして居たり、柔かい鳥の頭の朶毛のやうなのがあり、ちぢれた羽毛に似たのがある。それからもつと他にはきれをめちや/\に引き裂いたやうなのや、螺旋状に巻かつたのや、或は木理のやうな形のやねば/\した、糸のやうなのがある。その或ものの色はオリイヴ緑であり、或ものは蒼い薔薇色、または蜂蜜のやうな黄色、或は輝くやうな紅などだ。これ等の妙な植物を、海藻と云ふのだ。』

七三 流れる水
『僕に分つたのは』とエミルが云ひました。


どもり 催眠療法
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(無題)  

そしてお前達にもつと木の齢について話をしよう。』

九 樹木の齢
『よく話に使はれるサンサアルの栗の木といふのは、その幹のまはりが一丈三尺よりもつと多い。ごく控目に見積つて、その齢は参百年か四百年でなくちやならない。此の栗の木の齢に驚いちやいけない。私の話はまだはじめたばかりだからね。お前達だつてきつとさうだらうが、話し手は誰でも聴き手の好奇心に勢づけられる。で、私も一等古いのの事はおしまひまで預かつて置くのだ。
『非常に大きな栗の木で知られてゐるのには、例へばジエネヴアの湖水の辺りのヌウブ・セルや、モンテリヌルの近所のエザイの栗の木がある。ヌウブ・セルの栗の木の幹の一番下の方のまはりが、四丈だ。一四〇八年から一人の隠者のかくれ家になつてゐたといふ事だ。

元彼女連絡
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