税理士のつぶやき・・日本にクラウディングアウトはあったか

2013/5/8 
クラウディングアウトの英語での意味は「押し出す」や「締め出す」という意味だが、経済においては主に「財政支出のために国債を発行すると、利子率が上昇し、景気が悪化して財政支出の効果を相殺してしまうこと」という意味で使われている。



まず、金融市場について考える。
金融市場とは、お金の貸し借りの取引が行われる場のことである。



お金を借りたい人が需要者、貸したい人が供給者である。
お金を借りる権利の売買が行われ、それにかかる費用が利子率であると考えると分かりやすい。



ポイントとなるのは、取引される尾姉の量には限りがあるということである。
お金を借りたい人が多くなると、その分需要超過となるので、価格の上昇、金融市場の場合では利子率の上昇が発生する。



本来ならば民間の資金需要者が得られるはずの資金を政府が得てしまう、という意味で「押し出す」ということなのである。



さて、利子率が上昇するとお金を借りるのが難しくなるので、景気は悪くなる。
そのため、発行した国債を景気対策に用いても、そのプラスの分が相殺されてしまうので、財政出動はあまり効果が無いというのがこの「クラウディングアウト」主張者の言い分だ。



主に財政出動に反対する人たちは国の借金を主な理由としてあげるが、それにプラスして「クラウディングアウトが発生するので、そもそも財政出動は効果が薄い」ということが言われるケースも多い。



過去に国債増発が金利上昇を招いた例も実際に存在する。
近年の日本がそれに当てはまらなかったのは、単にクラウディングアウトによる「椅子取りゲーム」が発生しなかったからだ。
最大の原因は、民間の資金需要が乏しいということだろう。



お金を借りたい人が少なくて、そもそも椅子ががら空き状態だったため、政府がその分を持って行っても資金の取り合いが発生しなかったのである。



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