| 投稿者: po01

#2宴会。

今日は職場の歓送迎会が18時から開かれる。恒例のイベントなのだが、この時期、俺が出席しないのも事実上恒例となっている。一年の内で最も仕事量が多い時期なのだ。それでも「30分で戻る」と仕事場に業者を残して時間までに会場に辿り着いた。
俺は端から3番目の膳につき、隣が松田、一番端が静香だった。だが松田が静香と入れ替わり、結果として隣に静香が座ることになった。たまたまだ。
そして決まりきった挨拶に続いて食事となった。

「あれ?どうしたんですか?食べないんですか?」
こういう聞き方を隣に座ったこの女は平気でしてくるのだが、さすがに付き合いも2年を超えると俺の方が我慢することを学習した。

「いやな、なんつーか。ほれ。ここの料理はさ、あんまり口にしたくなくてな。」
俺は無駄とは思ったが、口からでまかせの適当な言葉を紡ぎ、その場を繕おうとした。

「え?何か……いやな思い出でも?」
店の経営者のゲスさ加減に反吐がでそうになっていることは黙っておくことにして、
「いや、そういうわけじゃ……ない……いやまぁ、そんなとこかな。」
と、だけ答えておいた。

「そう……なんですか。」
うつむく彼女の表情は伺い知れない。見れば彼女も膳には一箸しか口をつけていない。

「と、いうことは、ですよ。ここに来るのもここにいるのも辛いんじゃないですか?」

「まぁな。お前がいないんだったら、来なかっただろうよ。」
何故だろう。今日に限って、いつもは決して口に出すことのなかった本心が口をついて出てきた。

「え?あの、それって……」
彼女の横顔さえ見られなくなって視線を落とした俺に、彼女は畳み掛けた。
「ひょっとして、私、かなり愛されてます?」

へっ?今こいつ『愛』とか云わんかったか?何を言ってやがりますか?そんなコト聞かれてなんて返事したらいいんだ。えーっと、ココは冷静にクールに、

「なんだ?今まで気づかなかったのか?」

はっ?口にしてから俺、とんでもないことを言ったような気がしてきたぞ。彼女もこちらを見ずに呟いた。

「前から……知ってましたよ。」

おいおい、フラグどころか、今すっげぇ地雷踏んじゃったよ。頭から爪先まで真っ白な灰になった気分だよ。つーか、何?この女、知ってただと??

いや、ぎ、逆に考えるんだ。今までもそんな認識だったにも拘らず、別に特別な態度をとってなかったじゃないか。
そうだ、今フラグが立ったんじゃない。立つ可能性のあるフラグは既に立ってたんだ。でも何も起きなかったじゃないか。
俺は必死に自分の中で膨らみ続ける妄想をチマチマと潰していった。
宴席に座っていた間中、ずっと。

18時40分。
「後は任せた。」
と静香に言い残して席を立った。
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  | 投稿者: po01

年下の子に仕事を頼まれる。

ちょいと厄介な画像加工。

頼まれたと云っても依頼主もまた人から頼まれた仕事だ。

既にスキャンした画像があるというので確認するが、使えるクオリティではなかった。

「取り直し」

「明日でいいですか?私もう上がる時間なんで」

「もういい、俺がやる」

そこからの作業は依頼主の想像の遥か上の工程の連続であっただろう。

背後から

「明日にしましょうよー」

と声がする。

「明日に回せば俺の仕事をする時間を圧迫する。そんなことはしない」

「それじゃ私が帰りにくいじゃないですかー」

「それが人に仕事を振るということだ。そしてこれが俺のやり方だ。帰れ.」

それからゆうに10分はグズグズして彼女は帰る。

1時間ほどしてから

『好きでやってることだ。気にするな』

と、メールした。

『ほんとうにごめんなさい。無理しないで下さい。見捨てないでやってください』

と返信がくる。

『やってください』の意味が「仕事を」なのか、お願いされているのかよく判らんが。

『判らん奴だwww儂が何を見捨てるというのだwww』

『いえ、見捨てられても仕方ないと思います』

『すんだぞー。儂がお前を見捨てる理由が思いつかんわ』

『ほんとうにありがとうございます。帰り道気をつけてください、ワンちゃん猫さんによろしく』

ツンしかない女だと思ってたのに、もしかして、少々デレてね??

ツンデレのデレって、リアルに目の当りにすると、こんなに恐いものなのか?
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  | 投稿者: po01

「ウチめっちゃ手ぇ冷たいねん、触って触って!な!?めっちゃ冷たいやろ?」

神戸新聞社のいまいちさんの発言である。

天然を狙ったあざとい演出と云えよう。

本当にコレをやられると、心をえぐられることを知っている身としては、本気で抉られる。

実際は。

年下の女性に手を握られる。

暖房のない部屋での作業で冷えたのだそうだ。

ヌルくなったと云って今度は反対の手首を両手で握る。

「バビル2世か」

と云っても通じない世代。

「バビル2世はラムちゃんみたいに電撃が出るんだ」

と云ってもコレも通じない。


歳の差は絶対縮まらない。

時間だけが万人に平等なのだから。
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  | 投稿者: po-01

相手が自分に好意を持っていることを確信している場合、どう行動すべきだろう。

無論お互いに距離を保たなければならない、という自覚がある。

それを上手くコントロールできなければ失敗した時の傷の深さは想像もつかない。

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  | 投稿者: po-01

極めて近くにいる女性。


一人は5歳年下。

一人は14歳年下。

もう一人は20歳年下。

二人は独身。

一人は3児の母。

一番仲がいいのは真中。

一番よく話すのは若い方。

一番メールでやり取りするのは上の方。
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