能性大と言われていた  

下馬評では可能性大と言われていた、村上春樹氏のノーベル文学賞受賞ですが、結果的に今回の受賞は中国の莫言氏ということになり、村上氏の受賞は見送られました残念とも思いますが、冷静に考えてみれば今回はこれで良かったのかもしれません

 1つは、莫言氏にノーベル賞を授与するということの政治的な意味です私は莫言氏の作品は同氏が原作・脚本を務めた映画『紅いコーリャン(紅高梁)』(張藝謀[チャン・イーモウ]監督)を通じて知っているだけで、小説そのものは読んでいないのですが、この映画を見れば同氏の政治的位置が「体制内批判者」だということは分かります

 映画については大変に立派な作品ですが、その中でも「赤(紅)」という色の鮮烈な使い方が特徴的ですタイトルの真っ赤な文字から始まって、ヒロインの真紅の花嫁衣装、花嫁行列の輿の色、そのヒロインが次の夫となる男性と結ばれる際の紅い衣装、そしてコーリャンからできた酒の赤い色、更には戦争の悲惨の中で流される血の色という具合に、「赤」という色が全編を貫いているのです

 では、その色の使い方からどうして「体制内批判者」だということが言えるのかというと、「赤(紅)」というのは本来は「中国共産党」の色であるわけですですが、映画の中ではそのことには全く触れていないのですそうではなくて、女性の生命力の象徴、男女のエロスのエネルギー、大地の恵み、そして暴力の悲惨といった、もっと根源的な「何か」の象徴になっているわけです

 内容自体は、抗日戦の様子であるとか、農民のエネルギーであるとか、中国の現体制にとっては問題のない中身であるわけですが、とにかく「赤い色」が共産党の象徴になって「いない」という表現に、ある種の「抵抗精神」があるという解釈が可能ですもっと言えば、体制側に対しては「共産党の紅い色を尊敬を込めて使っている」という説明をしておくこともできるわけで、そこにはソ連の弾圧下で表現に二重三重の意味を塗り込めたショスタコービッチの姿勢に通ずるものもあるように思います

 後は、極めて象徴的な表現ではありますが、中国政府がタブー視している性的表現・暴力表現に関して、様々な工夫をして踏み込んでいるということも、「抵抗精神」の証拠と言えるでしょうこうした演出に関しては、監督の張藝謀氏の手腕によるところ大であるのは勿論ですが、原作脚本の莫言氏の「位置」もそれと同じと考えることは可能と思います

 莫言氏自身、作品における性的表現を問題視された経験もあるそうですそもそも「莫言」というペンネームが、漢文調で読めば「言ウ莫(ナ)カレ」つまり「喋るな」という意味で、なかなか深い含蓄を感じます

 ノーベル賞の審査委員の人々は、そうした「体制内批判者」というポジショニングを考慮してそこにエールを送ると同時に、中国社会に「ノーベル賞を通じた西側世界のカルチャーとの結びつき」を「切らすな」というメッセージを送り、更には「アジアの土着精神に根差した表現を評価」することで、同じく中国の人々の自尊心を刺激するという「三重の効果」を狙ったのだと思いますそれは、中国が世界の中で孤立する危険性を見せているこの2012年の判断としては、恐らくプラスの効果の方が期待できるのではと思われます

 村上氏は中国では大変に人気が高いのですが、日中の摩擦が加熱しているこの時期を選んで村上氏が受賞したとしても、例えば中国社会の中での村上春樹の「読まれ方」としても、あるいは中国のカルチャーと西側のカルチャーの関係としても、それほど幸福な結果にならなかったのかもしれません

 よく考えれば村上文学というのは、そもそもの本質が「ノーベル賞」には馴染まないようにも思えます若き日には日本の左右の政治的立場への「コミットメント」を拒否し、この世界全体への違和感に正直になることから「デタッチメント」という生き方を表現していったわけですそれは究極の個人主義、あるいは個という視点から見た小宇宙のような世界でしたこの時点での村上文学というのは、国家的な栄誉とか世界的な権威などとは「無縁」であることに価値があったわけです

 その後の同氏のスタイルは、オウム事件の被害者への共感から「正義へのコミットメント」という立場へ移動しつつあり、一方では「大衆社会の相互監視」的なものとの対決といった「新たなデタッチメント」を経験したり、その一方で「性的な刺激、老化への悲しみ」といった「身体性へのコミットメント」に傾いたり、揺れと過渡期の中にあるように思われます

 村上文学の持っている、もう1つの問題は、そのような微妙な世界観とその変化というものが、各国のカルチャーとの化学反応によってバラエティに富む読まれ方をしている点です例えば、相互監視社会への批判という視点は各国の政治状況の違いによって解釈に揺れがあるようですし、性的な表現への傾斜に関してもタブーの強い(例えばアメリカ)などでの読まれ方は日本とは異なります

 多様な解釈を許すというのは質の高さの証明ですが、バラバラな読まれ方をしているということになると、世界的な価値ということではフォーカスしづらいということにもなるのかもしれませんそう考えると、村上春樹氏については、もう少し世界における「読まれ方の成熟」が進んでからの受賞ということで良かったのかもしれない、そんな風にも思われます

 特に今年ということに関しては、村上氏が受賞したとして「日中対決に勝ったと言われる」とか「野田首相が電話で祝辞を言う」などという光景そのものが「村上春樹的世界」の180度対極にあるものであり、タイミング的に「見送り」ということになったのは、これはこれで良かったのではと思います私は莫言氏の作品は同氏が原作・脚本を務めた映画『紅いコーリャン(紅高梁)』(張藝謀[チャン・イーモウ]監督)を通じて知っているだけで、小説そのものは読んでいないのですが、この映画を見れば同氏の政治的位置が「体制内批判者」だということは分かりますCARTIER時計私は莫言氏の作品は同氏が原作・脚本を務めた映画『紅いコーリャン(紅高梁)』(張藝謀[チャン・イーモウ]監督)を通じて知っているだけで、小説そのものは読んでいないのですが、この映画を見れば同氏の政治的位置が「体制内批判者」だということは分かりますシャネル 財布 新作私は莫言氏の作品は同氏が原作・脚本を務めた映画『紅いコーリャン(紅高梁)』(張藝謀[チャン・イーモウ]監督)を通じて知っているだけで、小説そのものは読んでいないのですが、この映画を見れば同氏の政治的位置が「体制内批判者」だということは分かりますフェンディ眼鏡
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012年10月11日、中国の作家、莫言(モー・イエ  

012年10月11日、中国の作家、莫言(モー・イエン)がノーベル文学賞を受賞した中国文学界の重鎮で中国作家協会副会長も務める莫言は、チャン・イーモウ(張藝謀)監督が映画化した「赤い高粱」などで知られ、2011年には長編小説「蛙」で中国の文学賞・茅盾文学賞を受賞している

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村上春樹か、莫言か賞の行方は当然、中国国内でも熱い注目を浴びていた“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトには、一般からもさまざまな反響が寄せられている以下はその一部

「恥ずかしながら、つい昨日まで彼のことを知らなかった」

「今まで彼の作品を読んだこともないし、受賞したからって読む気にもならない」
「莫言、莫言ってうるさいな1週間前、彼の名前を知っていた人っていったいどれだけいるの?今日になって急に彼の作品を評価するようになるわけ?」
「受賞発表前は多くの人が村上春樹受賞を信じていたよね?で、今になって祖国の作家が受賞したって騒ぐの?それってどういう心理?」
「これだけの賞を受賞するということは、相当の文学的水準のはずであるし、優れた作品というものには人間性の輝きや人生の葛藤、情愛などが深く綴られているのだろうしかし、人の好みというのは主観的なものわたし個人が断片的に彼の文章を読んだ感触としては、彼の文体は豪放すぎる川端康成のような含みある文体の方が好ましい」

「これで中国に“莫言”ブームが訪れるな『江南スタイル』を越えるかもしれないブームがひと段落してから落ち着いて彼の作品を読むことにしよう」(※江南スタイル:現在、世界的に大ヒットしている韓国の歌手・PSY(サイ)の楽曲)

「ほんとうによいニュース!(数々の報道の中で)最も気に入った見出しは、『千言万語を尽くしても、莫言、この一言に尽きる』」
「村上春樹に勝った!」
「大学時代にかなり彼の作品を読んだけれど、人が本能的に持っている欲望を非常に鋭く突いていた人生の栄光と没落、そして訪れる平穏時代の変遷も克明に追っている」
「これで作家を目指す若者が増えるといいよね」
「莫言と他の文豪を比較して批判する人々は、えせサッカーファンと大してかわりない論拠も粗いし、とにかく莫言のことを知らないだけ中国の国語教育がどれだけ落ちぶれているか、自分らに文学を語る資格などないこと、ちっとも認識していないんだ中国からノーベル作家が出たということは少なくとも、国民が文学に対して興味を持つきっかけになりうることだこれを喜べないか?」

「今、多くの韓国人が必死になってあらゆる証拠を探している、そして『莫言は韓国人』と言ってくるだろう!前口上:『Fable』らしさとは何か?
 『Fable』シリーズは、マイクロソフトの開発スタジオ・ライオンヘッド社が手掛けてきたXboxおよびXbox 360向けのアクションRPGシリーズ2005年の初代『Fable』から連なるナンバリング作が3タイトル、Xboxライブアーケード向けに『FableII』と連動した『FableII パブゲーム』、人形劇をモチーフにしたカジュアルゲーム『Fable Heroes』がこれまでにリリースされている3本のナンバリング作はいずれも、広大で美しいアルビオンという世界が舞台プレイヤーは世界を救ってきた“英雄”の末裔として生を受け、運命に導かれるように闇の勢力との戦いに身を投じていく英雄は剣やハンマーによる近接攻撃、弓や銃などの遠隔攻撃、多彩な効果を持つスペルの3つの攻撃を自由に使い分けられるこれらを駆使して自分好みの戦術を組み立てることも、本シリーズの醍醐味であるしかしながら、こうしたアクションRPGの要素は、『Fable』シリーズが持つごく一部の側面でしかない

 過去に1作でもナンバリング作を遊んだ人はおわかりかと思うが、『Fable』にはほかのアクションRPGには見られない、独創的な仕組みがいくつか実装されているその中でもとくに目を見張るのは、行動選択肢が非常に多いことだアルビオンの住民たちは、リアルな人間と同じく一定の生活サイクルに従って生きているそのため、街を歩いているとそこかしこから人々の世間話やあいさつ、子供たちの歓声、浮浪者の物乞いなどが聞こえてくるけっして耳触りのいい言葉ばかりではなく、ときには罵倒や警戒の声色も含まれる街の雑踏はきわめて臨場感が高く、アルビオンにはいろんな人が生きていることを実感させられるのだプレイヤーはひとつの街に数十人はいるであろう、NPCの好きなひとり、あるいは複数と個別にコミュニケーションを取ることが可能交流を深めると恋人になったり、結婚して子供を作ることもできる冒険に出るだけでなく、建物を買い占めて不動産王になることもできるし、交易品の差額で儲けたり、アルバイトをして日銭を稼いでもいい犯罪に手を染めて街から追われるアウトローな生きかただってできてしまうメインストーリーはほぼ一本道なため、本当の意味での自由度とは少し違うかもしれないが、好き勝手に振舞っているという強烈な感覚を得られることは間違いないまた、摂取した食べ物やスキルの選択によって英雄の外見も変わる髭、髪型、衣装、染料といったカスタマイズアイテムも豊富にあり、英雄の個性はまさに十人十色だ

 そしてもうひとつ 『Fable』ならでの要素といえるのがモラルの概念だ『Fable』シリーズでは、何かと選択を迫られる機会が多いそれは必ずしもわかりやすいことばかりではなく、悪党に対してどう対応するか、善良な市民や子供に対してどう振舞うか、あるいは見知らぬ人に親切にできるかどうかどのような選択を取ってきたかによって、英雄のモラルが善悪のどちらかに傾くのだそして、善か悪かによって、英雄に対する人々の対応がまるで違うそして、ときにはモラルによって世界の姿も大きく変化していくたとえば、善行を積むと街はふるうに発展するが、悪党を助けてばかりいると治安の悪いスラムがあちこちにできる「悪が栄えた試しなし」というわけではないのだある意味では、現実世界よりも過酷で非情かもしれない

 このように、『Fable』シリーズはアクションRPGを標榜しながらも、既存のジャンルにはないオリジナリティを持っていたただし、初代『Fable』が出た2005年当時ならいざ知らず、2012年のいまでは自由度の高いオープンワールドゲームがたくさん登場しているだから、というわけではないだろうが、最新作『Fable:The Journey』からは先ほど挙げた“『Fable』らしさ”がことごとく消えているKinect専用として操作系やシステムは一新されているし、主人公だって英雄ではなく一介の旅商人だ過去作から地続きの世界ではあるものの、いままでの『Fable』が規定した枠をわざと壊しているようにすら感じられるしかし、人の息吹、ユーモアセンス、緊張と弛緩、ドラマ、バトル……しばらく旅をしてみたら、やっぱりこれは『Fable』そのものであることに気づいた何が壊れ、何が残り、何が変わったのか『Fable:The Journey』、その新たなる世界への扉を開いてみようそこにはどんな世界が待っているのか

●英雄なき世界に遺された、神秘の力
 『Fable:The Journey』の舞台となるのは、『FableIII』から50年後のアルビオンファンにとってちょっとショッキングな事実としては、各作品で主人公だった英雄たちの家系はすでに途絶えており、英雄が不在の状態が長く続いているという事実テレサ(『Fable』の主人公の姉)は登場するので、正確には英雄の家系はひとりだけ生き残っているが、彼女は数百年も生き続けている英雄の導き手であり、人間を超越した預言者あまり深くは考えないでおくことにする……そんな英雄長期不在の時代を狙って、世界を闇に包もうと復活をもくろむ連中が現れるテレサはそんな時代が来ることを預言していた今回の敵は“腐の帝王”という闇の王あちこちに“腐のマグマ”を撒き散らしては、人心を惑わし掌握しようとする敵だ幸いにも腐の帝王はまだ完全には復活しておらず、復活を阻止するために新たな英雄が誕生することになる

 英雄の力はスペルを封印した“ウィルの貴石”として、各地にある3ヵ所の遺跡の英雄像に隠されている英雄が必要になることを預言したテレサは、旅商人のガブリエルに白羽の矢を立てるガブリエルはちょっと気弱でおっちょこちょい、さらに夢見がちな性格で、最初はとても英雄の器じゃないと感じるはず根はやさしく、愛馬のセレンをとても大切にしているが、口ばかりが達者で居眠りをするクセがあり、いつもキャラバンから遅れるために問題児扱いされているテレサは3体の英雄が祭られた泉にガブリエルを連れていき、英雄の試練を受けることになる

●楽な姿勢でゆったり楽しむ体感アクション
 本作はKinect専用タイトルであるため、当然ながらあらゆるアクションを身振り手振りで行うことになるそうなると、アクションが大味すぎたり、手が疲れることを不安視する人もいるだろう正直なところ筆者も「『Fable』の最新作がKinect専用」だと初めて聞いたときは、かなり面食らったものだしかし、開発者インタビュー等で「Kinectには少ないコアゲームでありながら、リラックスして楽しめるものにする」というお話も見聞してからは、Kinectだからこそ自然に再現できた馬の操作や、魔法の追加操作でアクションを加える“アフタータッチ”といったものに期待を寄せ、興味深々でプレイできる日を待っていたのだ賞の行方は当然、中国国内でも熱い注目を浴びていたシャネル 財布 新作賞の行方は当然、中国国内でも熱い注目を浴びていたローレックス コピー賞の行方は当然、中国国内でも熱い注目を浴びていたシャネル時計
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