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このたび習作歌集「猫と暮らせば」を上梓いたしました。私家版で第一段の発送をいたしました。まだ20部ほどありますので、ご希望の方には送料300円ほどで贈らせていただきます。お申し込みは下記のめーるアドレスの☆を@マークに替えて、メールをしてください。ご案内メールをさしあげます。通販はしない予定で居ります。よろしくお願いします。       tanuko☆mbx.kokage.cc
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2017/10/20

秀歌(72)岩田正「角川九月号」31首より  秀歌読みましょう

岩田正さんは馬場あき子さんの御主人と言われてしまうけれど、お二人で「まひる野」から出て「かりん」を立ち上げずっと支えてこられた歌人。1924年生まれだからもう93歳か、近年デイサービスに通っているというので衰えたのかなあと思っていたら、発表される歌は変らずユーモアのあるお歌が並ぶ。若いころの闘志は分らないが、老いを避けない姿勢が気持ち良いような気がする。「角川短歌」九月号巻頭31首(というだけでそのエネルギーを凄いと思う)から八首を引く。

「小禽くる庭」

鳩の横すりぬけて雀餌あさる小禽らにみる共存のさま

曇天に射すくめられたる雀どち乾きし庭の苔をあされり

この夏は小禽の飢ゑきはまれり雀ら三和土(たたき)をつつきつづけり

知らぬこと考へぬことは幸せかセンターにあっけらかんの老女たち

老いらとのつきあひに疲る若きとのおのれ殺さぬつきあひぞよき

わが部屋のカーテンのすきより外を見るいつも待ってるたれかが来ると

我が知るは右門・銭形捕物帳神田界隈思ひ出といふは

母の炊くごはん黙っていたけれどうまきことなし少年われに

この他にセンターで「百人一首」の読み手がいなくなると困るので「行くのだ」と言う歌があったりして、少し子供っぽい面も出てきているかなと思ったりした。八首目は今なら言える(普通はあれが美味しかったと回想するのだが)美味しくなかったこと、母への不満ではないのだろうけど。
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2017/10/13

「読売歌壇」「毎日歌壇」掲載  毎日歌壇他

今年は金木犀の木を目にすることが殆どなかったように思います。。私は花粉症で鼻馬鹿になっているので気が付かない事もあるだろうけれど、家から遠くに出かけず、歩いていくビル街の辺りにみあたらなかったのです。金木犀は一時「トイレの芳香剤」といわれて低く見られていたこともありました。散る時に一時に細かい咲き殻が落ちるので、掃除の手間もあるのか、都心では少なくなっているような気がします。それでも木犀は秋を告げる樹ではないでしょうか。

9月24日付「読売歌壇」俵万智選で一首掲載されました。

木犀の香るアトリエ今日きみは水彩の恋ひとつ仕上げる    河野多香子

俵さんとはずっと合わないような気がしていたけれど、(歌風が違うのではないから)そんな事ばかりではいけないかなと、少し前から時々出し始めていました。やっと採って貰えました。「読売」は大体投稿から一か月。早いと三週間のようです。歌の季節と掲載時の季節は合わなくても良いみたいです。俵さんありがとうございました。

10月2日付「毎日歌壇」米川千嘉子選で、採って頂きました。一番しっぽの掲載でしたが、やっぱりうれしいです。

夕暮れは淋しさよりもおそろしさ東京湾を飛びゆく黄蝶     河野多香子

突然の解散とか、〇〇党だとか嫌な風が吹いて来て、黄蝶というより緑色のスカーフを閃かせている方のことを思ったりしたのです。社会詠までは行かないものの選者に届いたかどうか、それでも採っていただいてありがたいです。
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