2016/12/16

秀歌(67)俵万智「サラダ記念日から30年」  秀歌読みましょう

今年の「角川短歌」7月号が「30年目のサラダ記念日」を特集していたので、あれからもう30年なのかという感慨を抱いた人も多かっただろう。20代の人達には伝説とか、そもそも知らないと言う人も居るかもしれない。また70代以上の男性の中には「あんなものは認めない」と言う人達もいまだに居るようだ。(今年は〇〇大賞の事で名前が出てきているが、今はそれには触れない)
私はその頃歌は長いお休みの最中、歌集も買わなかったが、話題として取り上げられるいくつかの歌に定型口語短歌の難しさをみて「俵万智」は只者ではないと思った。口語短歌論は別にして、いまや「読売歌壇」選者として若者担当になっている歌人の30年後の「角川新作50首」から8首を引く。あとで書くが、石垣島から宮崎に移動した当座の連作である。

「未来のサイズ」

朝ごとに来る朝刊のみずみずし島ではなかったことの一つに

制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている

この町に店構えよきハンコ屋のいくつかありて四月過ぎゆく

仙台の友よ互いに流れたる五年の上流はつながっている

レシピ通りの関係なんてつまらないぐつぐつ煮えるエビのアヒージョ

茜空とうしようもなく「ミキティ!」のようにおまえを呼びたき夕べ

あす会えるあした会えると思う時子を産む前の夜思い出す

ルイ、ルカという姉妹いてプルメリアのように咲いる島を思えり

俵万智は20年位、短歌をやらない人達からは忘れられていたと思う。シングルマザーで産んだ男子と仙台で暮らしていて、あの大震災と原発事故から「子を連れて西へ西へ」逃げて行った時、マスコミにも取り上げられ非難をも蹴飛ばして石垣島に居を求めた。子供が中学生になるのだろう伊藤一彦さんのすすめで宮崎に転居したのだ。連作では子供は寮にはいり彼女は一人暮らしをする。未来への期待と心細さのないまぜになった、でも現代的な母であり、女性である。俵万智はやっぱり不滅だなあと思った。
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2016/12/25  15:43

投稿者:多香子

犬と猿さん、こんにちわ。
それは「流行語大賞」の「日本死ね」を選んだということで、私は良いと思っています。ご本人の気持ちも納得の行く事でした。標語などはインパクトのある言葉が必要という事もあります。俵さんは「心の花」の歌人ですから、言葉の使い方もしっかりして居ます。
近頃の潔癖日本人は、「言葉狩り」のようで私もどうかと思っていますが、こんなブログでも何か言われるような時代が来るかもしれません。

2016/12/25  15:19

投稿者:犬と猿

突然 失礼します。
俵万智氏 宮崎に転居したのですか。宮崎の××館の館長に就任されたとか。 最近 ある集まりでの作品に「、、、、、、日本死ね」と詠んで非難轟々でした。 流行に乗り過ぎたんでしょう。
情感の世界に生きる方ですから ちっと不似合いかなと感じた次第です。

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