2017/3/3

秀歌(68)尾崎左永子角川10首より  秀歌読みましょう

角川「短歌」一月号は新春大競詠で短歌十首に「私が考える良い歌とは」というエッセイが添えられている。大歌人の競詠も魅力的な物だが、中から今回は尾崎左永子さんを。
尾崎さんは写真でいつも瀟洒に着物を着こなして、ほっそりと美しい歌人である。しかしこのお歌の力強さは一社を率いている女性歌人の例に漏れない。

「ひとひらのことば」より

相変ふる東京の街窓に見つついまひとひらのことば降り来よ

裸木の公孫樹は電飾に飾られて眠れずあらん降誕祭前後

五秒十秒僅差あらそふ放送の世界に生きて有りしあのころ

越えて来し愛別離苦さへおのづからよき思ひ出となりゆく現実(うつつ)

人それぞれの歴史あらんを宇宙論よめば一生(ひとよ)の努力もかすか

尾崎左永子さんはもうじき90歳になられるのか、17歳で佐藤佐太郎の「歩道」に入り長い短歌人生を歩んできた。現在鎌倉で「星座」を主宰。その「星座」の本部・編集所が浄妙寺境内の「石窯ガーデンテラス」二階というので興味を持った。「石窯ガーデン」は20年近く前に出来たばかりの時行った時はパン屋さんだっけど、この前テレビで見たらフランス料理のレストランになっているようだった。あそこはお寺の裏側の小高くなったところだから、そこで歌会などあると気分は良いかもしれないけれど、坂の苦手な私にはもう一度行こうと言う気にはなれない。

その尾崎さんの歌に添えられたエッセイに「良い歌とは「音の「響き」の美しさと、流れを持つ「律」と「調べ」を具えているものだと思います。「韻律」と「律調」。」と強く書かれているのが、私も師匠からいつも聞く言葉で納得させられる。
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