肩の痛み「インピンジメント症候群」  

典型的なスポーツ障害とされますが、肉体労働で上腕を酷使してきた方々にみられるものです。インピンジメント症候群は、肩を動かすと痛み、雑音を感じる、ひっかかる感じがするなどの症状が現れます。肩関節腱板炎が多くを占め、特に、腕を肩より高く上げて外側に開いたときに痛みを感じます。悪化すると夜間に痛みが強くなることが特徴的です。回旋腱板にまで障害が及ぶからです。肉体労働やスポーツによって長年上腕を酷使してきた方に多くみられるとされています。
上腕骨の上には、腱版と少量の滑液を含む袋状の組織である滑液包があり、それらは肩の関節の動きを滑らかにする役割を担っています。インピンジメント症候群とは、腱版と滑液包が上腕骨頭に挟まれる現象を総称したものです。「インピンジメント」は「衝突」を意味し、腱版や滑液包が度々刺激を受けるために炎症や小規模の腱版断裂が生じ、症状が現れます。手が後ろに回らなくなる,いわゆる四十肩、五十肩と診断され、長い間治らない罹患者の方に肩関節腱板炎が見逃されていることがあります。肩が上がらない、ある角度で痛みがある等、自然軽快し難く、MRI画像検査が有用です
治療に関しては、内服薬の消炎鎮痛薬、外用薬の非ステロイド抗炎症薬などを用いた薬物療法が行われます。治りにくい場合には、滑液包内に副腎皮質ステロイドやヒアルロン酸を注射します。これらの治療を行っても症状が軽快しない場合には、肩峰を切除して腱板への圧力をなくす手術が行われる場合もあります。日常生活では、腱版や滑液包に負担をかけている肉体労働やスポーツを控えることも重要です。


肩の構造から考える肩の痛み
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