2012/2/22

広間といっても  

この座敷は住居と接していたが、客の入り口は別で、茶の湯のために設けられた茶席であったそうです。

当時、「市中の山居」ということばがありました。

町のなかにありながら、深山に住む気持の味わえる座敷が茶の湯の場として求められたのでしょう。

茶室には、茶人の願望と知恵が込められています。

これは、普段、深蒸し茶を飲んでいるだけでは知らない事です。


広間とは
室町幕府の殿中では、書院造りの広間で将軍が茶を喫しました。

のちに草庵茶室が生まれ、小聞の茶が盛んとなり、茶室というと小問をさすような傾向さえありますが、茶を喫する場としては、広間の茶の方が歴史は古く、また堂上や武家では長く行われ、今日に続いています。

書院造りの広開は現在でも座敷の基本となっています。

書院造りとは、一般に主室に床、棚、付書院、帳台構えなどの装飾的な要素に玄関をつけた住宅様式とされているが、茶座敷の広間として重要なのは、床、棚、付書院です。
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2012/1/20

なんとなくだけど  

しかし樹木は乾燥しているので、適当な水分の補給は必要です。

露地の見方と心得
樹木のたたずまい、石の据え方、役石の景色などを注意して見ます。

露地を歩く時は、飛石や延段などの上を歩き、決して苔や土を踏まないように心がけます。

苔を踏んではいけないというのは、なんとなくわかってはいたけれど、いけないことなんだと、家で深蒸し茶を飲みながら思いました。


茶室―広間
茶の湯のためにつくられた建築を現在では茶室と呼んでいるが、古くは茶座敷とか小座敷と称しました。

囲とか数寄屋ということもあります。

会所や書院座敷での大勢の客を対象とした喫茶が、小人数の茶の湯という集まりに変ると、それに相応した広さの部屋が考えられ変化していきました。

四畳半の茶席は村田珠光(一四二三−一五〇二)によって創案されたと伝えられますが、四畳半に近い広さの、方丈という維摩居士の居室をかたどった部屋は、それ以前からつくられていました。

武野紹鴎(一五〇二ー五五)が試みた四畳半の茶座敷は、当時、堺の茶人の聞に流行したということです。
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2011/12/18

掃除やメンテの仕方  

掃除をする時は、ホウキ草などでつくった先のやわらかい小箒を何種類か用意しておき、木の下に入って丹念に掃除します。

苔にはさまざまな種類がありますが、常に手入れを必要とすることはいうまでもありません。

雑草などを取り除いて水分を補給します。

苔のはえている面積が広い場合には、直接に苔の上を踏まないように渡り板を渡して苔の手入れをします。

鳥や猫などに荒らされないための注意も必要です。

青竹類茶席の樋や垣などは、青竹でつくられていることが多いです。

正式には客を招くたびにとり替える決まりになっているが、一般には年の初めのほか、あらたまった茶会の時だけにとり替えるそうです。

待合に掛けるしゅろ箒は、茶の湯のたびに新しくつくり直します。

水の打ち方夏は露地に水を十分に撤きます。

前の晩によく撤いておくと、翌日は少し撤いただけで樹木も苔も清々しくみえます。

冬は打水を少なくして飛石の上だけ撤きます。

こういった掃除の後の、深蒸し茶が意外とおいしいんですよね。
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2011/11/23

日ごろの手入れも  


露地の景の塞調となるのは苔です。

苔には山苔、杉苔の別があるが、露地には杉苔が最上とされます。


敷松葉
苔の保存と景観のため、冬に露地一面に松葉を敷くことです。

秋、海辺の赤松の葉の赤くなって落ちたものを洗って苔の上に敷きます。

木来苔が霜でいたむのを防ぐ目的であったが、景趣としてもよろこばれるようになりました。

飛石や延段など、渡の部分を残して敷きつめます。

深蒸し茶を飲むように飲むだけでなくて、露地の手入れも必要なんだそうです。

樹木露地に植えてある樹木を大別すると、茶席の屋根よりも高い木と、中程度の灌木、それに背の低い下草の三つになります。

常に、それぞれの木が伸びすぎたり、枝を差し出して露地の景観を変えないように手入れする必要があります。

掃除をする時も、初めに大きな木の上の方から竹竿や竹箒などでたたいて枯葉を落し、同じように灌木も手入れをし、上から掃きおろしたのちに下草の中や根元まで箒で掃きます。
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2011/10/24

侘びの風情を大事に…  

利休は、露地の心得を桑山左近に問われ、「樫の葉のもみちぬからに散りつもる奥山寺の道の淋しき(『拾玉集』)」と歌で答えたという話が、『茶話指月集』や『茶道便蒙抄』に伝えられています。

一般に棘のある樹、香りの高い樹、花の咲く樹は禁制とされています。

棘は人を傷つけるもので、清浄に生きる茶の世界とは別のものです。

また香りの高い樹は名香を焚く茶座敷とは相容れません。

花木は床の花と重複し、また侘びの風情を損ないがちだからです。

このほか葉がこまかい棋、縦、伊吹などは、落葉の手入れ上、疎まれるという教え(『茶道便蒙抄』)もあります。

古来多く用いられている樹の主なものをあげましょう。

赤松、黒松、杉、檜、鼠もち、柏、茱萸、朴、楠、木斜、梧、白樫、榊、椿、藪相子、犬柘植、柊、銀杏、空木、山茶花、楓、標欄、躍閾、栓、檀、南天、万両、竹。

下草類として、萩、薄、木賊、蔦、羊歯、蕗、蕨など。

普段深蒸し茶を飲んでいるのもそれほど華美ではないですが。
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2011/9/20

清楚、閑雅、幽寂…  

鶯垣
黒文字の枝または野生のつつじを割竹で挟んで結びます。

鶯が巣をかけそうにみえるというのでこの名があるそうです。

柴垣の一つです。

建仁寺垣京都建仁寺にあった垣。

丸竹を半分に割ったものを縦に隙間なくならべます。

割竹で横縁をつくり、上から五寸(約一五センチ)、一尺三寸(約四〇センチ)、一尺三寸、五寸の幅でおさえます。

真・行・草の区別があり、上に割竹をかぶせたものを真、かぶせないものを行、同じくかぶせずに、縦の割竹もそろえないものを草とします。

邸内と道路、隣家との境、書院の庭と露地の境などに用いられます。

他に竹の小枝をならべた大徳寺垣、また光悦寺垣、桂垣、網代垣などがあります。


植栽
山居の生活を理想とする茶の湯では、露地にも深山の趣が求められます。

やっぱり、普段、深蒸し茶を飲むのとは違います。

江戸時代に書かれた多くの茶書にはさまざまな伝承が記されていますが、それからは一様に華麗を忌み、清楚、閑雅、幽寂を心がけるという教えを伝えています。
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2011/8/18

見てみぬふり!?  

暑いですが、深蒸し茶は濃い目に淹れて、アイスにしています。

さらに調べてみました。

茶道の垣は区画を限るものではあるが、いくつかの機能をもち、特別の意味をもつ場合があります。

たとえばある領域と他とを区切ること、全体を囲うこと、外から見えぬように覆い隠すこと、一定の方向へ客を導くこと、見た日の景になること、などです。

猿戸付近の四つ目垣のように、内と外とが区切られてはいるが、外の客は垣を通して亭主の動きを察して振舞い、亭主もおのずから客の対応を知りつつ振舞います。

見えていても見えぬこととして事は進み、区切られていても相通う約束によって行動します。

垣、関守石、結界など、茶道には境界について独特の意識があるそうです。

垣根の種類にはさまざまあるが、よく用いられる垣、名高い垣について述べておきましょう。


四つ目垣
小丸竹を立て、前後交互に結びます。

高さ三〜四尺(約九〇〜一二〇センチ)。

植物を結い込んだものを結込四つ口垣というそうです。

露地の中門、中潜り、猿戸付近など、多く用いられます。
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2011/7/23

灯籠の形、いろいろ  

灯籠の種類
@古社寺の名称によるもの
春日型
平等院型
太秦型
般若寺型
元興寺型
南宗寺型
高桐院型
蓮華寺型
当麻寺型
勧修寺型

A形態によるもの
三角灯籠
袖型灯籠
矢倉灯籠
B作者名によるもの
珠光型
紹鴎型
織部型
遠州型

織部灯籠
基礎石がなく、四角の竿石が地中に埋め込まれ、竿石の上部が十字形をなし、イエスを示すIHSの文字などが彫られている灯籠です。

竿の下部に立像があり、切支丹灯籠とも呼ばれます。

露地では最も多くみられるタイプです。

日本はキリスト教国でもないのに、こんなのがあるのはちょっと意外。

なんだか、昔の人の心の広さを、深蒸し茶を飲みながら改めて実感。


垣は屋敷、庭などの一区画を限る囲いとして設けるものです。

垣、培、離などの字をあてます。

垣根は、現在は垣と同義に用いられているが、もとは垣が地につく部分、垣の根方をさすものでした。

垣には竹、木、草などを用い、素材や外形、所在の寺社名などにより、さまざまの名称、種類があります。
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2011/6/19

室町時代から  

石灯籠は、室町時代以前は本殿や本堂の前に一基だけ据えられていたそうです。

それが露地に用いられ始めたのは、天正(一五七三ー空)頃からだといわれています。

それまで露地の照明には、行灯、手燭、手灯籠などが使われていました。

伝説としては、利休が鳥辺野を歩いていて、石灯籠に灯が残っている風情に感興を覚えて、これを露地にとり入れたのであるともいわれています。

石灯籠には照明としての実用性と、景、風情としての趣と両方の役割が考えられます。

こういったことを深蒸し茶だけ飲んでいると考えないのですがね。


実用を主に考えれば、手水鉢付近、砂雪隠、躙口付近、あるいは中潜り、腰掛などが灯籠の据置所としてあげられていますが、景としてみれば、多ければよいというものではありません。

古書では五か所をあげ、実際には二か所にせよと制限する書き方をしているものもあります。

現在では内露地二か所、外露地一か所程度が多数例であるようにみえます。
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2011/5/22

まだまだ…  

深蒸し茶を飲みながら、ちょっと茶道のお勉強。

蹲鋸
もとは手水鉢の一形式で、鉢を低く据え、膝を折り、踵って手水を使うところからこの名が生じたそうです。

古くは手水鉢と前石だけの構えであったが、時代がくだるにつれて四つの役石を組む形式が定着しました。

また踵躍の近くに鉢明りの灯籠を据えることも常識となりました。

踵躍の役石(23ページ参照)はすべて上部が平らでなくてはならず、特に前石は広めが望ましいこと、湯桶石はやや高め、手燭石は湯桶石に比べてやや縦長(手燭を置くため)であることなど、すべて実用のうえからの戒めです。


内蹲鋸
茶座敷の土開に構えた踵躍。

北国の場合、雪や風雨を避けるために考えられたといわれます。

代表的な例は真珠庵庭玉軒で、金森宗和の発案によると伝えられます。


石灯籠
石灯籠はもともと社寺に献灯として納められたもので、庭園の照明として使われるようになるのは、むしろ露地に始まったといってよいとされています。

まだまだ、道を究めるには沢山知らないといけないようです…。
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2011/4/18

いろんなお手水  

温公型
臼に似た形、司馬温公が幼時、水瓶の中に落ちた子を石を投げ入れて救ったという故事による、等持院清漣亭。


鎌型
鎌に似た形、桂離宮月波楼前。

誰ケ袖型袖形、つまり長方形のもの、清水寺成就院。

方形の石を用いたもの

四方仏型
層塔や宝筐印塔の塔身を利用、四方に仏像または梵字を彫刻。

基礎型
宝筐印塔など塔の基礎を利用。

檜垣型
宝塔の笠石を横にして立て、凹型に切り下げる。

ほかにふくろう型、銀閣寺型、橋柱型、井筒型などさまざまがある。


円型の石を用いたもの
袈裟型
宝塔の塔身を利用、表面の鳥居形の模様を袈裟に見立てたか。

居初家天然図画亭。

鉄鉢型
五輪塔の水輪部分を利用、藪内家文覚型。

礎石型
伽藍の礎石を利用、奈良・来迎寺、表千家不審庵。

ほかに芝山型、露結型、根来型など。

また石質の違うものとして珊珊石、赤玉石などの手水鉢もある。

相変わらず、深蒸し茶飲んでいます。

これだけ手水鉢に形があったら覚えられないです…。
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2011/3/29

手を清める  

手水鉢
神前仏前はもとより、あらたまった場に立つ時、あらかじめ手や口を洗い、心身を清浄にする慣わしは古くからありました。

清浄を尊ぶ茶は当然はやくから手水を使っています。

その手洗いの水を入れておく鉢を手水鉢といいます。

手水鉢は、古くは土聞、縁の近くなどに設けられ、立ったままか、または小腰をかがめて使うもので、背の高い立手水鉢でした。

今日のように腰を折ってかがむ蹲鋸形式が一般化したのは、江戸初期からです。

なんだか、これだけでもちょっと物知りになったと深蒸し茶を飲みながら思いました。


鉢は石造りの鉢だけでなく、銅器の水盤とか木桶のようなものも用いられたが、しだいに石が多くなったそうです。

立手水鉢の場合は前石だけが置かれ、いろいろな役石が置かれるのは踵鋸形式になってからです。

手水鉢の種類はさまざまで、分け方自体によっていく通りにもなります。



自然石を用いたもの

富士型
富士山に似た形、鹿苑寺夕佳亭。
船型唐船の形、鹿苑寺金閣の玄関前。
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2011/3/23

趣のある清潔感  

蹲鋸付近
手水鉢に役石を配して踵躇と総称するそうです。

水をたたえる鉢石(手水鉢石)、手を洗う時にかがむ前石、右に湯桶石、左に手燭石(流派によって左右の違いあり)、鉢石と前石の間に四つ組のごろた石(水切り石)などがあるそうです。

ごろた石は常に磨いて苔がつかぬよう注意します。

踵鋸の役石はならべ方もほぼ一定しているが、ごろた石は石の選び方やならべ方でいろいろと変化がつけられ、亭主の心入れの出る一つです。

塵穴
露地に設けられた小さい穴。

塵穴という名であるが、実際に塵を捨てるところではないそうです。

内露地の躙口付近に一か所と、外露地の腰掛付近に一か所設けられ、草庵茶室では内露地は円形、外露地は方形が通例です。

青竹の塵箸を添え立て、小さい木の枝を二種類、花をいけるように挿します。

覗き石という自然石を添えて景趣とする例もあります。

二、三本の木の枝を入れた塵穴は、深蒸し茶をただ飲むようなものではなくて、趣ある清潔を賞でる茶人によって考え出されたものです。
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2011/3/12

ブログはじめ  

最近、少しは日本の事を知らないとまずいかも、というのと、やっぱり美しい所作を身につけようと思って、茶道を始めてみました。

普段は家で、深蒸し茶を飲むくらいしかしないのですが。

調べた事などを書いていきます。

物見石
額見石ともいい、中門から内露地に入り、踵鋸へ行くまでの問、茶室の扁額を眺めるのに最も適当な位置に据えられる石。

渡の飛石の途中に、右か左にやや大ぶりの石を据える。

額のほかに他の景色(石灯籠、井筒など)を眺められるように配慮する例も多い。

躙ロ付近
座敷に近い石を踏石(沓脱石、一番石)といい、次の石を落石(二番石)、最も露地に近い石を乗石(三番石)というそうです。

それ以前は飛石です。

貴人口の役石は踏石と落石の二石で、上座からややはずし、躍口の踏石や落石より大きく上面が平らな石とするそうです。

三〜五人の草履が置ける程度を必要とします。

刀掛付近
刀を掛けるために設けられている石で、二段になっているのは、客の背の高低に応じるものなのです。

刀掛を設けたのは利休に始まるとされ、二段にしたのは織部と伝えられるが、確証はありません。

現在では実用性はなく、もっぱら景のためのものです。
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