ヨット事始め

2012/7/12 | 投稿者: 溺れる人

 大人になり、SEとして働き出して数年。
 ある年の冬に、私は退屈を感じた。

「ねー、○×ちゃん、なんか面白いこと、ない?」

 私の口癖だった。
 同僚もそこは心得ていて、適当なことを口にした。

「△□さん、ヨットやれば? ヨット」

 まだ、真冬の一月だ。なのにヨット? 水がどれだけ冷たいか、知っているのか?
 だが、言われればなんでもやってしまうのが、私の性質だ。本当に逗子周辺のヨットクラブを探し出し、そして見つけてしまった。たった20円で購入できるヨット。それは、ヤマハのシーマーチンの中古だったのだが、これに飛びつくことにした。

 だが、いきなりヨットをくれ、といっても、そんなに簡単に買えるわけがなかった。ヨットクラブは、まず最低限の講習を受けることを要求した。その上で、やっと船体の購入を許可してくれる。まずは、大型で、複数の人が悠々のれる、シーラークでの訓練をしなければいけなかった。
0



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ