序章
一本の連絡からすべては始まった。
まさかこんな形で日本に行くことができるとは思いもしなかった。私たちがこの時日本行きを安易に考えていたのは言うまでもない。
第一章
今回シリアの選手5名が日本で開催されるANAアジアバドミントンユースに参加することが、晴れてバドミントン協会より知らされた、日本での開催という事あって私たち日本人コーチがトレーニングキャンプおよび大会のサポートとして、大会で良い結果を出せるよう、選手たちがより効果的に練習内容を吸収できるようにサポートするという形で、彼らに帯同することになった。入念な話し合いの結果、協会側からカタール航空会社のチケットを頂き、担当調整員に知らせたところ、帰ってきた返事は「カタール航空会社はパスポートに記載されてないから、トランジットでも降りることができません。」
なんということだ!!
これが出発一週間前の出来事である。
第二章
なんとか、私たち二人だけ航空会社をエティハドに変え、日本の地に着くことができた。
久しぶりの日本という事で、意気揚々のまま予約していたホテルに着いた。
今回の大会の外国人の担当である方に挨拶をし、話をするとホテルの予約はもちろん、トレーニングキャンプの名簿にシリアが記載されてないことが発覚した。この問題を早急に解決すべきために、千葉バドミントン協会はもとより、日本バドミントン協会に連絡をし、右往左往していたことに、シリア人は知る由もなく、日本の地に降り立ってきた。また好意で買ったシリア人でも食べれるお弁当をていねいに残してくれるなど、本末転倒で遭った。
第三章
日本入り二日目は技術補完でお世話になった学校へとシリア人7名、パレスチナ人1名、レバノン人1名を帯同した。ここでも彼らは色々をしでかした・・・・再三24日は西武台との合同練習することを耳にたこができるくらい、言い聞かせていたにもかかわらず、当日の朝になって「行かない!!」 こんなことがあっていいのか??幸いにも生徒は我々の二人の指示に従ってくれるからいいものの、協会長がなんとも大人げない発言を・・・
5回くらい説得したのだが、話を受け入れてもらえず、白井さんにバトンタッチ!!白井さんが協会長を丸めこんでくれた。往路の途中自販機でジュースを買い温かいのがでてきて不当に怒られ、ストレスを感じながらなんとか無事練習会場に着くことができた。
ここで日本人と共に練習や試合をすることにより文化や言語、宗教を超えての交流に成功し、心身共にリラックスした一日が過ごせた、またシリア人に日本の高校生レベルを知ってもらういい機会であった。
トレーニングキャンプでは、
7カ国
ヨルダン
シリア

パキスタン
イラク
モンゴル
フィリピン
が合同で練習を行い、日本トッププレーヤーの選手(ユニシス坂本選手 小宮山選手)に指導をしてもらい、緊迫感のある中での練習という事で、試合以上の効果的な練習で遭った。またライバル達と一緒にプレーすることで国を超えた関係が築かれた。
坂本選手や小宮山選手はいろいろよくしてもらい本当に感謝申し上げます。一緒に焼肉をいただいたり、飲んだりラーメン食べたり、店員さんに絡んだり・・・・もう友達に知り合いって言っちゃっていいですか???笑
第4章
我々二人は、各国の国々の選手、コーチと積極的に交流を図り、親交を深め、明らかに損なドルから日本円への両替、宗教上の禁忌に関する問題、日本案内、バドミントンの技術に関する質問、食事の手配(サイゼリア??北海道にないからわからん・・)

↑のようなテンションが1時間近くサイゼリア?で・・・
サイゼリアで30人近くの外国人がいるにも関わらず、付き添いの日本人は我々二人という状況、変なオーダーを受けてサイゼリアの厨房は大変困ったでしょう・・・しかしそれ以上にぼくらはもっと大変でした!!!心の中でこの忙しさ・・・店員に勝ったな、などとしょうもない発想をできたのはホテルに帰ってベッドに着いた時でした。などに我々の能力が許す範囲で最大限に応じた、その中でも一番苦労したのが文化の違いであった、ゴミの管理や時間厳守、なにより銀行での写真撮影、人の私物(ヤクザさんらしき方の傘)を持っていく行為には終始苦労した。外国人という形で許してもらう事が出来たが・・・・多くの方には度重なる迷惑をかけたしまった。
しかし、その献身的な態度に親しみを抱いてもらい各国との交流や信頼関係を築き、JICAボランティア事業に対する強い関心を引き起こした。
第5章
大会での試合をコーチ席で観戦し、

シリア代表として出場する大会が如何に重みのあるものなのか、選手たちのバドミントン技術が如何に未熟かを再確認したと同時に、国際水準との技術の差を痛感した。選手自身も認めたくない部分はあったが、選手たちにこの大会は自分達のバドミントンをシリアのバドミントンを見つめ直す、いい契機であった。

↑
今後コートサイドで喧嘩などはやめてほしいとつくづくそう思う。負けた理由を聞いているにもかかわらず、俺は強いというのも・・・。また選手だけでなく我々にも色々学ぶべきことがあった、トレーニングキャンプコーチに直接質問したりなど、技術の面だけではなく、タイム・マネージメントに対する意識や、礼節、試合に対する心構えなど、精神面での強化など、シリアでの活動ではなかなか気づかない点だったので、これからの活動で向上に努めたい。
終章
今回の大会では日本に行った選手だけでなく、任地の生徒にも与えた影響があった、以前よりもバドミントンに対する意識が向上しているようにも思えた。本当に慌しい日本への出張だったが、おかげさまで多くの国々の人たちと交流を持ったり、彼らへ日本を紹介することができたりなど、シリアではできない体験をさせていただいた。何より、我々自信が活動を振り返るいい機会であった、この気持ちを忘れずに残りの任期は彼らと全力にぶつかり、可能な限りシリア人に今回の大会で学んだことを還元していきたい。またこのような機会を与えてくださった、所長をはじめとするJICAシリア事務所の方々には感謝したい。また西武台の皆様、日本に行くまでに日本に着いてからも様々な面でサポートしていただいた白井さんには、特に感謝をしたい。シリア人にハラ―ル肉を買っていただいたり、様々な場面で色々な方を紹介していただいたり今回の出張にはなくてはならない存在であった。
今回の大会で

我々の存在は重要なものであったのは間違いない、日本バドミントン協会をはじめとする、日本人選手、コーチ、また大会を観戦していたギャラリーの方々とも交流を図り、青年海外協力隊の職種の中に「バドミントン」が含まれていることをアピールした。また、任地での生活や活動についても簡単に紹介することで、JICAボランティア事業に対するリアリティを醸成し、青年海外協力隊への参加を彼らの進路の可能性の一つとして提示した。
振り返ると笑える楽しい出張であった。

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