| 投稿者: 今井 指月

 
 2011年5月までの作品から

 冬の街値を下げないと売れ残る

 駅頭に署名呼び掛け冬の午後

 暖房なき安アパートに孤老死す

 新年の大企業だけ金余り

 立春のヘリパット工事強行す

 職就けず心を病みてこもる春

 廃業の工場裏に草萌える

 春爛漫心病む若者こもる

 老婦人万札入れる春の震災募金

 街丸ごと波にさらわる余寒かな

 赤子湯に震災地のつかの間の春

 春の泥廃材の中夫(つま)探す

 紋白蝶姿焼の牛横たわる

  
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2011/6/11 | 投稿者: 今井指月


  見えぬ霞福島の空に漂いて

  富士に牡丹球子の顔は広(ひいろ)いよ

  臨月の女体夢見る胡蝶かな

  芭蕉布の島アメリカ軍に凌辱され

  原発は自然への挑み春は反逆

  新緑の湖畔に要請降りてくる

  夏の森女の柔肌匂い立つ

  わが魂(たま)は赤き繭の中に眠る

  
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