病室往診で鍼灸治療開始、東洋医学と西洋医学(2011年1〜2月)
入院当初はしっかりしていた母の容態は、少しずつ増悪しているように思えた。何といってもお腹がふくれてしまい、妊娠しているみたいになった。持参していたパジャマが入らなくなり、病院レンタルの前開きの寝巻に切り替えた。トイレや歯磨きなどには起き上がっていたが、だんだんと体力がなくなり寝たまま済ませるようになってきた。車椅子に座らせて院内散歩などもやっていたが、きつそうに見える。
さらに、S医師からはいよいよの覚悟が必要な事態であることが告げられた。母の余命はもうわずかばかりとなってしまったのだ。しかし、悲嘆にくれるという心境にはならなかった。何とか母の終末期を充実したものとすべく、やるべきことは山積している。忙しくしていることで、かえって落ち着きが出てきた。
まずは、一時帰宅したければ許可しますとのこと。母は自宅に帰りたいのだろうか。帰宅方法について、通っていたデイケアーのNさんに聞いてみた。寝台付き介護タクシーや訪問介護の医師制度について色々と手配可能である旨のアドバイスがあった。物理的な手段はOKであることが解った。しかし、母はベッドから起き上がるだけでも辛そうである。それに、あまり過去を振り返って懐かしむというような性格ではない。自宅に帰って「ああ、やっぱり家はいいねえ」とは思わないだろう。きついのを無理して一時帰宅したり、終末期を自宅で迎えることを母は望んでいるとは思えない。この病院はお気に入りなのだと思うことにした。
次に、医療行為自体は病院の判断に従う以外方法はないが、入院前まで週1回定期的に通っていた鍼灸治療を再開できないか考え始めた。鍼灸院までは車で15分程なので、一時外出許可が出れば治療可能である。足のむくみ、腹水の軽減などに東洋医学は力を発揮するに違いない。
担当看護師さんに相談してみた。そうしたら思ってもいなかった妙案が・・。鍼灸師さんに病院内へ往診してもらってはどうかという有難いアドバイスである。それなら、次は鍼灸師さんのご都合である。さっそく出向いて事情を説明した。母が入院したことは伝えてあり、週1回は病状を逐一報告していたので、「往診しましょう」と言って下さった。あと私がやることは、「医師の同意書」を取り付けること。こちらもOKが出た。
というわけで、S医師の同意の下、鍼灸師さんが病院へ往診して下さることになった。しかも週1回どころか2〜3日おきに来て頂けるという。病院の対応も素晴らしいものがあった。まず、鍼灸師の往診の日時が決まると、院内電子カルテの掲示板にその旨が掲載される。守衛室では鍼灸師用の駐車券の発行、看護部では到着30分前までに、母の紙パンツの取換えと身体拭きが行われるなど、病院スタッフへの情報の周知徹底が行われた。どの看護師さんに当たっても徹底しているのだ。これにはびっくりするやら感謝するやら・・。
1月25日に第1回の往診が始まった。施術所が終わってから往診して頂いたので、夜8時過ぎだった。母は先生の顔を見るとホッとしたような表情に変わったが、言葉を発することは少ない。小一時間ばかりの施術で、脚のむくみやお腹が少しへこんできた。
その後も週に2〜3回は往診して頂いた。腹水の様子を観察しながら、全身倦怠感を少しでも軽減できるように施術されたと思うが、気持ちよさそうにしている母の顔が印象的である。
2月になると母はだんだんと言葉を発することが少なくなってきた。朝いちばんに病室に入ると、その時々の母の容体に一喜一憂する毎日となった。目をつぶったまま開けなかったり、食事も自分の手が途中までしか上がらないため食べさせたり、突然手を上げるも鶴の首のように手首が曲がっていたりと、どうしたらいいのか解らない日々であった。
2月8日には容態急変に備えて泊まり込みをした。簡易ベッドで付き添ったが、看護師の夜勤がいかに大変かがよく解った。床ずれ防止のために体位を変換する。あわせてパットがぬれていたら取り換えてゆく・・等々。
そうした中、2月11日には、赤ん坊の頃から可愛がっていた親戚のT樹クンがお見舞いに来てくれた。眼の中に入れても痛くないという表現があるが、母にとって孫のように可愛がっていたので嬉しかったのだろう。表情が緩み、言葉を発した。T樹クンは柔道整復師の資格をとった後、いま鍼灸学校に通っている。まだハリは使えないがマッサージは出来るとのことで、少しばかり下肢を擦ってくれた。関節も固まらないように曲げ伸ばししてくれた。母はとても気持ちよさそうな表情をしている。後刻、鍼灸師の先生が往診にやってきたが、「本当によく緩めてある」と感心していた。
母はだんだんと表情がなくなっていったが、ある時看護師さんが下瞼を見るために、「はい、あかんべ〜しましょうね」というと、一緒に舌まで出してしまった。無意識だったと思うが、看護師さんから「まあ、おちゃめ!」と頬をさすってもらっていた。母の頬はすべすべしていてとても老人とは思えなかった。
<母の病状メモ>
*当時私が書き残していたメモです。
1/20(木)
7時過ぎ到着。朝食は牛乳等の全くの流動食から変わる。ランスプラゾール(利尿剤)1錠処方。到着看護師さんに大きめのパジャマのレンタル依頼。8時前退室。
16時半ごろ到着。椅子に座ってテレビを見ていた。リハビリの後、そのまま座っていたらしい。点滴はなし。全身倦怠感を訴える。パジャマはレンタルの大きめに変わっていた。17時ごろT看護師が来室。S医師との面談をアレンジしてくれた。
18時前にS医師回診。胃カメラ検査では新たな静脈瘤は発見されなかった。しかし、お腹に腹水が溜まっている。異様な溜まり方なので癌性腹膜炎を起こしている疑いもある。積極的な治療をしても効果が無く、余命は2〜3週間くらいと予想される。ステロイド剤を使うと一時的によくなることがあり、そのときを狙って一時帰宅などを図ることを提案される。事態は深刻。
1/21(金)
7時過ぎ到着。昨日より元気。口をすすぐ。当直看護師(SKさん)にパジャマと下着の取替え依頼。8時前に退室。
14日半到着。リハビリに出かけていた。リハ室を見に行く。「寒い」などと全くリハできていない状況。歯科を受診したとのこと。下の歯の治療をする。(次回は28日とのこと)入れ歯を入れないでそのままにしておくと入らなくなるため。
17時過ぎにS看護師と話をする。ステロイドは今朝から服用。脚のむくみはだいぶ酷くなってきた。痔になっており、いささかの出血あるとのこと。肝門部のリンパ節の腫瘍が血管を圧迫しているため、お腹の静脈が浮き出ている。今日の昼食は、主食5−副食3だったとのこと。一時はリハビリとあわせて上手く行くと思ったが、今は悪化の方向にある。17時半シーツ交換。パット取替え。ここで夜勤の看護師へ交替(Tさん)。体温36.7。血圧96−53。夕食はヨーグルトのみ完食。豆腐、玉葱など数口。
1/22(土)
きょうは8時前に到着。まだ寝ていたがその後目覚める。朝食はカリフラワー完食。高野豆腐3分の2、7分かゆ+味噌汁数口、牛乳。義歯は食事前にいれ、食後はすして洗浄、再び入れる。9時45分、S看護師。体温36.0、106―56。その後眠る。10時半外科の回診(K医師)。吐かないで食べていることを確認。11時半、身体拭き、着替え、痔の処置。14時ごろいったん帰宅。
16時半ごろ到着。S看護師に鍼灸治療について往診ないし一時帰宅が可能かどうか問い合わせを依頼。S医師にメッセージを残しておくように手配。17時半ごろからお腹が痛いと訴え始める。18時にS看護師がS医師に電話連絡。痛み止めの点滴の指示で開始。週明けには麻薬の使用も考えるとのこと。但し、血圧が極端に低下することありとのこと。19時ごろには点滴が効き始めて眠る。交替看護師はKさん。19時半ごろ帰宅。
1/23(日)
7時過ぎに到着。点滴は終了していた。トロンとしていて問いかけにうつろな表情。うがいができない。8時前に退室。
朝食と昼食は少し食べたとのこと。昼間は車イスで散策とのこと。2時過ぎに到着。反応よくなっていた。喜怒哀楽が出てきた。うがい出来るようになった。夕食は少し食べる。入れ歯をはずして洗う。相変わらず立ち上がりができない。ベッドと車椅子の間の移動がたいへん。夜の看護師Sさん。21時半ごろ帰宅。
1/24(月)
7時過ぎに到着。意識明白。
17時前に到着。眠っていたので機嫌が悪かったが、だんだんとよくなる。T看護師にあす鍼灸をやる旨伝える。夜の当直はIさん。夕食は、持ち込んだ果物類(キウイ、イチゴなど)を完食。6時45分ごろS医師回診。飲み薬増やしたとのこと。(アルダクトン1錠)点滴は24時間やる。鍼灸の件伝える。体温36.6分。
1/25(火)
7時過ぎ到着。当直看護師パット取替え。尿量200cc超えたとか。気分よさそう。口の中ゆすぐ(自分でできる)。
午後5時ごろ到着。日勤のTさんに鍼灸の件伝える。夜の看護師Iさん。体温36.6。6:45分、S医師回診。飲み薬を増やした、鍼灸の件重ねて伝える。排便を訴えたのでバリアフリーのトイレに出かける。3人かかり。たくさん出たとのこと。黒い便。
1/26(水)
朝7時過ぎ到着。酸素やっている。パット取替え。くだもの(キウイ、イチゴ)たくさん食べる。8時前退室。
17時到着。S看護師さん日勤。黒い便は消化器から出たものとか。プロシュア半分飲む。くだものと山芋たくさん。夕食はあまり食べない。夜勤看護師パット取替え。
20時から鍼灸治療(1回目)。大腿部などから施術。足のむくみが少し取れた。元気が出てきた。21時半まで起きていた。
1/27(木)
7時過ぎ到着。夜勤看護師へ「鍼灸同意書」渡す。酸素は相変わらず実施。
16時20分過ぎ到着。日勤看護師Sさん。身体の向きを変えにくる。ついでにお尻ふき。体重は49キロだが、一時に比べて2キロ減とのこと。脚のむくみと、お腹が少し引っ込んだとのこと。16時半、部屋でリハビリ開始。上半身の動きと塗り絵をやる。プロシュアの残り半分を飲む。17:45分、Sさんがパット取替え。17:50、夜勤はTさん。排便のため部屋におまるを持ち込む。少量だが下血なしの便だった。夕食は余り食べず、持込のイチゴとパインを少々。19時半に帰宅。
1/28(金)
7時過ぎに到着。あいかわらず。キウイ1個分、イチゴ、リンゴ等食べる。夜勤看護師Tさん。17時過ぎ再訪。看護師パット取り換え。歯科は取りやめ、リハビリは実施とのこと。プロシュア3分の1ほど飲む。17時半、看護師交替。Sさんへ。18時過ぎS医師回診。腹部に水が溜まっているので食欲なくなり、場合によっては吐き気がする場合もある。利尿剤を使っているがまだ治まっていない。
20時に鍼灸治療(2回目)開始。体を動かすことが重要で、上半身や手の運動重要。むくみは一時に比べてだんだんと引いてきたように感じる。
1/29(土)
きょうは8時過ぎに到着。当直看護師のSさんに、@同意書、Aリハビリ、Bお風呂の件で希望を伝える。8時に朝食。よく食べた。キウイ1個完食。食後は義歯洗う。9時に排便訴える。Sさん処理。少々出る。下血はなし。9時半、日勤Iさん回診。体温36.1分、血圧100/70。投薬2種。
11時半ごろ車椅子に移る。昼食は豆腐、ラフランス等を食べる。食後、院内散策。ラウンジで日光浴。14時、排便訴えるも空振り。以後、いささかおとなしくなる。17時ごろ再訪。18時に夕食。食べた量は少々。マカロニグラタン少し。プロシュア3分の1くらい。アルタクトンA1錠処方。19時半にパット取り換え。
20時に鍼灸治療開始(3回目)。腹部、足の三里、手の平等に施術。百会、頸筋、脚等をマッサージ。静脈には弁があるので、身体を動かして血液を戻してやる必要があるとのこと。次回は水曜日。
1/30(日)
7時過ぎに到着。当直看護師のKさんが義歯等をいれている最中。よく寝ていたとのこと。表情が少なく、口数少ない。うがい出来ない。飲み込んでしまう。8時前に退室。
4時ごろ再訪。排便訴えたので看護師Tさんに依頼。空振りにおわる。本日はすでに2回出ているとのこと。夕食はあまり食べない。夜になると少し元気が出る。夜勤はWさん。
1/31(月)
7時過ぎに到着。起きていた。義歯入れる。うがいは出来た。体位を変えていささか脚の曲げ伸ばし。キウイ1個、イチゴ少し食べる。8時前退室。
15時ごろ到着。昼食は果物を食べたとのこと。相変わらず。日直の看護師Tさんがパット交換中、排便は2度ほどあったよう。小水もらしシーツ濡れる。翌日取り換えましょうとのこと。下着のシャツがヒートテックなので前開きのものがいいとのこと。手袋補充も求められる。夕食前まで眠っていた。
夕食は少し食べる。いちごも。19時半過ぎに退室。
2/1(火)
7時過ぎに到着。きついと云う。キウイ1個完食、いちご少々。義歯入れる。うがいができない。ぼんやりとしている。8時前退室。
18時、夜勤のTさん回診。体温36.3、血圧は116/64.
2/2(水)
7時過ぎに到着。まだ眠っていた。初めて。具合悪いのではないかと心配になり、Tさんに聞いたところ、単に眠っているだけとのこと。
14時半再訪。とろんとして目を閉じている。看護師によれば、きついのだという。身体拭きと着替えをやってもらう。17時リハビリ開始。鍼と重なる。17:15分、鍼灸治療開始(4回目)。18時半終了。回診後Sさんからだんだんきつくなっているのだとの話がある。19時半ごろ帰宅。
2/3(木)
7時過ぎ到着。目覚めていた。顔拭き、義歯入れ。キウイ1個完食。イチゴ等少々。8時朝食。カリフラワーなど食べる。飲み薬は、ラシックス(20)、デカドロン(0.5)2錠、アルダクトンA(25)、ランソプラドール1錠。8時半、SさんからIさんへ交替。
9時にS医師回診。終末期医療としては今のところよい状態。痛みも出ていない。食べ物を吐いたりもしていない。腹部のリンパ節が腫れていることが全身倦怠感の主たる原因。但し、だんだんと増悪しているので、急変の可能性あり。夜間や休日などの可能性もあるので、その折には病院のスタッフの範囲で対応したい。延命措置は採らない。9時45分、O医師の朝の回診。10時過ぎに退室。
11:45分再訪。12時昼食。三分の1程度食べる。イチゴとパインも。13〜14時しばしまどろむ。14時から鍼灸治療。(5回目) 16時〜16時25分、リハビリ。足の関節など、豆まき。
17:15分、IさんからTさんへ交替。19時半帰宅。
2/4(金)
7時過ぎ到着。「どうしてこんな体になったんだろうねえ」と言う。歯茎の下に口内炎のようなものあり。紙に書いて処置を依頼。8時前に退室。父によれば昼食は食べたとのこと。
16時過ぎに再訪。眠っていた。17時ごろ目覚める。だんだんと覚醒し、比較的元気。18時、S医師回診。母との間で会話がある。お腹を見る。張っているのできついとのこと。18時05分、夜勤看護師のKさん回診。19時半に退室。
2/5(土)
7時過ぎに到着。父同伴。起きていた。比較的元気。くだもの食べる。きょうはうがいが出来た。義歯入れる。8時前に退室。
日勤はSさん。17時〜18時半、鍼灸治療(6回目)。気持ちよさそう。直前にパット取り換え。19時半にUさんに交替。体温36.2、血圧107/64。19時半の帰宅。
2/6(日)
7時に到着。まだ半分眠っている。顔拭き、義歯いれるもボヤーとしていて苦労。7:45分、パット取換え。右手が少し曲がったままになっているように思う。
15時前到着。眠っていた。T看護師によれば、昼はバナナ1本食べたとのこと。なかなか目を開けない。6時前にS医師回診。様子を聞いていった。夕食は目をつぶったままだが、よく食べた。義歯を出すのが大変。Sさんが素早く口腔内の洗浄をした。19時半帰宅。
2/7(月)
7時過ぎに到着。起きてはいたがなかなか目を開けない。Sさんによれば眠っていた方が楽だとのこと。義歯はすでに入っていた。キウイ1個完食。いちご少々。パット取換え。8時前に退室。
1時ごろ再訪。眠っている。1時半にパット取替え。1:45ごろからリハビリ。上腕と下肢の関節ほぐしで10分ほど。14:15分から鍼灸治療(7回目)。問いかけには多少応える。昼間は寝せないように、なるべく話しかけること。気持ちよさそう。15時過ぎにパット取り替え。きょうはきつそうだったので、下着と寝巻きは取り替えなかったとのこと。体温36.8。血圧は105/96。15時半過ぎにいったん帰宅。
17時過ぎ再訪。パット取換え。18時Tさん回診。36.6。19時半ごろ帰宅。
2/8(火)
7時過ぎ到着。眠っていた。看護師さんパット取換え。義歯入れてもらう。8時朝食。結構食べる。キウイ1個、イチゴ少々。厚焼き玉子2個、味噌汁。8時45分に引き継ぎ。9時45分にNさん検温。体温37.2、血圧100/56。10時過ぎに点滴交換、ポンプなしのタイプに代わる。10時半おかや医師回診。意識レベルUといっていた。
15時半、体温37.2、血圧100/54。咀嚼力が落ちているので夕食から絶食。17時半にSKさんが回診。Nさんがパット交換、排便有り。18時前に交替。NさんからKさんへ。18時15分、Kさんが検温。体温36.9、100/52。義歯を出してもらう。
18時半、S医師回診。ここ2〜3日で急変の可能性ありとのこと。夜の付き添いを勧められる。簡易ベッドを依頼する。看護師SKさんが手配。Kさん検温、21:20分、血圧89/50。
この日の夜は病室に付き添った。夜中は、深夜1時と4時に看護師2名で回診。パット取換えと体位変換。看護師の夜勤がいかに大変かを実見。
2/9(水)
明け方、手が上がっていたので話しかける。6時20分検温、36.7、血圧89/50。酸素98。8時前にパット交換、体位変換。10時前に一時帰宅。10時戻る。Sさんが検温。体温37.0。水枕をしていた。10時過ぎに退室。
16時ごろ到着。14時ごろS医師回診とのこと。ヤックスNさんがお見舞い。少しづつ覚醒している様子。帰り際に手を振る様子あり。
18時に鍼灸治療(8回目)。目が開く。言葉もしっかりしてきた。会話成立。お腹少し引っ込む。看護師に体温測定依頼。36.2、血圧の上は90くらいとのこと。リンゴジュースを飲む。20時ごろまどろんだため帰宅。きょうは泊まり込みなし。
2/10(木)
7時過ぎ到着。起きていた。水枕なし。顔拭き。ねむそうだったが、目が開き会話が出来た。リンゴジュースとエンシュアリキッド飲む。8時前に退室。
16時ごろ再訪。少しまろどんでいた。朝の検温は36.6、血圧も90と50くらいだったとのこと。父によれば15時頃にS医師回診。バナナ1本食べたとか。会話ができた。口の中をブラシで洗った。19時ごろS看護師回ってきた。体位変換、パット交換。今日は排便が3回。病状に変化無いので、S看護師と相談のうえ帰宅する。貸しベッドは使った日数を自己申告するとか。
2/11(金・祝)
8時前到着。義歯の下はSさんが入れておいてくれた。キウイ1個完食、リキッド飲む。結構しゃべる。SさんからTさんへ交替。10時過ぎ検温。体温35.8、血圧92/58。少しねむそう。11時前に一時帰宅。
12時再訪。ねむそうだったが14時ごろ親戚のTクンがお見舞い。マッサージしてくれて覚醒した。股関節や肩の可動域、ふくらはぎを重点的にマッサージ。言葉も発してきた。
17時半にUさんに交替。検温、36.1、95/64。19時から鍼灸治療(9回目)。再び復活してきた。肝門部の腫れが少し引いたとのこと。看護師長の回診があった。
まだ眠ってはいなかったが、21時前に帰宅。
2/12(土)
7時半に到着。義歯上下とも入れる。キウイ等を食べ始めた。8時前に退室。16時過ぎに再訪。排便たくさんあり。S医師が回診。36.3。
2/13(日)
7時過ぎに到着。朝はキウイ1個。昼はバナナ1本、イチゴ+練乳、えだまめなど食べる。14時過ぎに再訪。しばらくは起きていた。Kさんが2度ほど体位変換。18時交替。TSさん、下瞼を見るためにアカンベーというと舌まで出した。「おちゃめ!」と頬をさする。夜はよく食べた。検温36.2度。20時半に帰宅。
*その13/旅立ちました
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