(その6)お盆
母が亡くなって2回目のお盆を迎えた。我が家のお盆の作法は祖母から母が受け継いだやり方で供養してきた。母が亡くなったあとは、それを踏襲している。
8月13日にお迎え火を、15日に送り火を焚く。玄関には提灯を下げる。提灯は博多川端商店街にある
門田提灯店の特別誂品ものだ。我が家の家紋が入っている。祖母が亡くなった新盆のときに父の姉が送ってくれたもので、いまだにしっかりしていてびくともしない。提灯の箱には姉から母へ宛てた送り状の手紙が入っている。毎年お盆のときに出すたびに読み返している。余談だが、門田提灯店の店主はラグビースクール(ぎんなんヤングラガーズ)のコーチをしている。
きょうは
お寺さんが見えてお経をあげて頂く。柏からやってこられるので千葉市方面は今日になった由。
昨年9月に探し当てた母方の四国・
多度津のお寺にはお布施を送っておいた。そうしたら丁重なお葉書を頂戴した。「・・盆には香花上げて供養申しておきます。御先祖様も大変およろこびのことと存じます。この頃は御先祖様のことは皆忘れがちになって居ますが、こうして思い出してお参りしていただけるということはとてもとても幸せでよいことだと思います。・・・」
母の父母(私から見て祖父母)は母が幼少のころには亡くなっているが、墓前には母の名前でとうろうが建っている。昭和17年に建てられたものだ。70余年に亘って墓守をしてきたことになる。
仏壇には母の好物を上げている。キウイ、ブルーベリー、白玉ぜんざい(米屋製)、コーヒー・・・等々。毎晩の食事もお寿司、焼き鳥、カレーライスなどにしている。生ものが多いが、母は意外と風習にとらわれず、飛んでる人だったのでまあいいじゃありませんか。
そして今日は第二次世界大戦の戦没者追悼の日。父の兄は昭和19年12月に22歳で、母の兄も昭和20年7月に26歳で戦死している。
先ほど、お寺さんがお出でになり、盂蘭盆会のお経をあげていただきました。戒名の札は、俗名の方を上にして仏壇の前に並べて置くものなそうですね。
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その7/猛暑の夏

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