2012/5/21

生きていてよかった  

 大げさなやつだと思うでしょうが
 「生きていてよかった」です。
 高知県民でよかったです。

 以下「アカメの県希少種候補保留に対する県の方向性について」の文書(平成24年1月25日付)のとおり、アカメが指定種候補から除かれました。

 全国の釣り人のみなさん、アカメと自然を豊かにする会のみなさん、アカメを愛するみなさん、自然を大切に思うみなさん、研究者のみなさん、7年にわたる年月を要しましたが、正論がとおりました。

 おめでとうございます

 これからもアカメと自然を豊かにしていくためにさらに力を合わせて取り組んでいきましょう。

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 〈下画像の文書〉
 1 指定種候補保留の解除について
   平成19年指定種選定の際、基礎データ不足のため指定種候補を「保留」としていたアカメについては、2カ年の生息状況調査の結果を基に専門家による検討の結果、「少なくともアカメ資源が一貫して減少しつつあるとの判断はできない。」との結論が出されたため、今後、カテゴリの見直しを含め判断することとし、「保留」は、一旦解除することとします。

 2 アカメに特化した保護施策についての検討
   アカメは、捕獲等規制の対象とはなっておりませんが、「高知県のシンボル」である魚として、県全体で守るべき種のひとつです。そのため、今後予定している「生物多様性地域戦略」策定作業の中で、保護のあり方について検討していくこととします。
(以下略)

高知県庁の関連記事はここです。


 昨夜(26日)かみさんと祝杯をあげました。「豊にする会が運動してきたとおりになったね、よかったね」と言ってくれました。
 久しぶりにおいしい酒でした。

 県の文章で『「保留」は、一旦解除することとします。』とあります。文章どおりに読みますと、再度ぶり返すこともあるのかと心配されるかもしれません。しかし、それはありません。
 カテゴリの見直しにも言及されていますが、このことも私たちの検証や調査結果をふまえて、アカメが絶滅危惧TA類ではありえないことがはっきりしたということです。
 町田吉彦高知大教授(当時)のもとで学生諸君と共にアカメの調査研究を続けてきましたが、その結果、高知県のアカメは絶滅危惧種に該当するどころか、普通種であるという結論にいたっています。この調査研究の成果は、近い将来のカテゴリの見直しに役立つように町田先生と文書にする作業をしています。
 新発見やおもしろい成果があがっています。
 
 「2 アカメに特化した保護策についての検討」ですが、このことも、私たちアカメと自然を豊かにする会がこれまで県に働きかけてきた方向です。
 アカメ独自の特徴ある生態にみあった適切な保護策が必要です。これからも各方面の有志がよい方向を目指していくように活動していきましょう。

 以下2012年JGFAイヤーブックに私が書いた記事「アカメの今 そして明日」の一部で関連部分を紹介します。
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      釣りは文化

 2007年6月5日、高知県野生動植物専門家会議が開催されました。これは、2006年7月施行の高知県希少野生動植物保護条例に基づく「高知県希少野生動植物」の選定のための会議です。候補種は高知県絶滅危惧種であることを条件とし、希少野生動植物に指定されると一切の採取・捕獲・販売・飼育などが禁じられ、罰金や懲役刑まで含む厳しい規制がかけられます。アカメを含む12種の動植物が候補に挙げられていました。
 筆者はパブリックコメントで、12種の指定候補種の中で、アカメは絶滅危惧種に該当しない。アカメほど人の生活にとけ込み、人と密接な関係を持つものはいない。釣りは文化であり、法(県条例)で文化を禁じるにはよほどの理由が必要。アカメを指定種にすることによって人々との接点が絶たれ、生態の解明が困難になる。自然とのふれあいが制限される事による不都合が生じるなどの理由をあげ、指定種とする事に反対してきました。
 当初、専門家会議の委員長は高知県レッドデータブックで「高知県絶滅危惧IA類 アカメ」を執筆した岡村収高知大学名誉教授(故人)でした。専門家会議でアカメをどうするかについて意見の一致はなかったようです。まもなく岡村氏は、委員長はおろか委員も辞任してしまいます。次いで町田吉彦教授(当時)が委員長に就任します。そして専門家会議は多くの反対意見を受けとめ、疑義のあるものは保留とし、調査結果に基づいて決定すべしという方向性を示したのです(このとき筆者はさすが自由民権の伝統をもつ土佐の高知だと喝采をおくりました)。これを受け県はアカメを候補種のままにとどめました。しかしその後、新たな調査も専門家会議の最終決定も待たずに、県が専門家会議を強制的に解散したのです。これはまさに現代の怪談です。しかし、やがて県は町田教授などの意見を参考に、2年間にわたる実態調査をおこないます。アカメと自然を豊かにする会もデータを提供するなど全面的に協力し、そして2011年、町田先生を責任者とする県の会議がひらかれました。筆者もオブザーバーとして出席し意見を述べました。会議の結論は「アカメを候補種から外すべきである」という明確なものでした。
 2012年1月25日、高知県から封書が届きました。「アカメの県希少種候補保留に対する県の方向性について(報告)」というもので、「今後、カテゴリの見直しを含め判断することとし、「保留」は、一旦解除することとします。」という公文書でした。アカメが保護種候補から除かれたのです。カテゴリの見直しにも言及されています。
 いったん決められた県の方針を変えるというのは想像以上に大変なことでした。ほぼ7年にわたるわたしたちの取り組みで、アカメの取り扱いが正常なものになってきました。

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