2012/5/29

化け物退治  アカメ釣り


 2009年7月26日のことです。

 アカメの国農園のミカン収穫のアルバイトに来てくれている友人から聞いた話です。
 その友人は退職後、普段は釣り三昧の生活をおくっています。(うらやましい)

 毎日、ある漁港で釣りをしていたのです。
 チヌとかこっぱグレとか、小アジとか小鯖とか、とにかく釣れる魚なら何でもよしという釣りです。
 
 ところがしょっちゅうその獲物を横取りされるのです。友人だけではなく近くで釣りをしているおじいさん、おばさんたちの獲物も同様にひったくられるように奪われていたそうです。

 正体はわかっていました。

 大きな化け物のようなアカメです。

 獲物をかけて水中でやりとりしていると、突然ぐんと引き込まれたかとおもうとハリスがぱちんときれるのだそうです。それだけではなく獲物を浮かせてさあ取り込もうとすると下からいきなり化け物が現れて、反転しながらガボリと吸い込んで横取りされるのだそうです。

 腹を立てた友人は、段々と仕掛けを太くして挑戦したそうです。
 
 しかし、ことごとく仕掛けを切られて敗退していたのです。

 まあ、ここまでは土佐ではよくある話です。

 さらに腹を立てた、友人の友人は近くの釣具屋にいって事情を話し、相談しました。

 釣具屋は「よし、わしが仕掛けを作っちゃろ。まかいちょけ」と言ってワイヤー仕掛けを作ってくれたそうです。

 何を餌にしたのか、聞いていたのですが、忘れました。とにかく仕掛けを投入するとすぐにあの化け物アカメがかかりました。

 二人がかりで引っ張り合いをしたそうです。やがて沢山のギャラリーが集まり応援します。「逃がすなよ!」「どいたち逃がすなよ!!」みんな被害者ですから応援にもさぞかし熱が入ったことでしょう。
 
 「逃がいたらしばきたおすぞ」ぐらい言ったかもしれません。

 さすがのアカメもワイヤー仕掛けと2人を相手にしてはたまりません。がばっと浮いたのです。

 さあ、そこからが大変でした。「おい、どうやってあげりゃあや?」水面からは数メートルたかい漁港の岸壁です。いくらワイヤーとはいえ、岸壁の角でずるずるこすりながらあげることは無理です。普通の玉網など何の役にも立ちません。

 そこはそれ、漁港です。漁船がたくさん係留されています。一人の人がふと漁船の船上に目をやるとそこには錨があるではありませんか。

 なんと、船を止めるイカリをアカメのエラに引っかけてらんでぃんぐという破天荒な荒技でアカメを取り込んだのでした。
 
 常連の釣り人は大喜びしたそうです。

 万歳三唱はしたのかどうかしりません。
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 釣獲日 2009年7月26日
 釣り人 松浦正人さん
 全長  130センチ
 体重  28.5キロ

 釣具屋の主人は私の同級生。現認者です。かれにも裏付け取材をしましたので間違いのないお話です。

 そうそう、取り込んで岸壁に横たわったアカメの口からナイロンのハリスが4本出ていたそうです。
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タグ: アカメ




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