やっとここに書くことができる。
5月15日
友達が亡くなった。
沖縄に住んで、まだ1年と8か月だった。
その中の半年は、病気との闘いだった。
まさかの癌だった。
まさか、亡くなるとは思ってもいなかった・・・が、怖かった。
もしかしたら・・・・
いやいや・・・
そんな思いが繰り返しやってきた。
その気持ちを悟られないよう、彼女に接する時は、「治る。」そう思い込んでいた。
思いこむようにしていた。
パートナーが、アメリカ人で、西田さんの様子を彼に聞く事も出来ず。
連絡の方法も、伝えられず…
結局、亡くなった事は宮崎の友達から聞かされた。
その事は全くどうでもよかった、
いまわに際に会えなかった事も、私には意味がなかった。
彼女は、逝ってしまったのには変わりないのだから。
それに、
亡くなったその日の朝、彼女が夢に出て来てくれた。
腹水で膨れたお腹でも、浮腫で丸太のようになった手足はなかった。
だた、浅黒く、痩せ果てていた姿だった。
そんな彼女が、多分もてなしたいと言って私は呼ばれたのだと思う。
お城のような建物の地下のような暗い部屋で、ほのかに明かりがついていた。
上の階で、旦那さんがいたけど、上の明かりを消して、義理の息子と彼女と私がいるところに降りてくると言うところだった。
ささやかだけど、心のこもったもてなしをしたい、「申し訳ない」そのことばが、そんな彼女複雑な表情から読み取れた。
さぁ、一緒に食事をしよう…そこで夢が覚めた。
その日のお昼に彼女は息を引き取ったらしい。
彼女は、都城の実家で葬式をしてもらい、いま、実家の御墓に眠っている。
51歳、これからだった・・・・
まだ1週間しかたっていないけど。
一週間前と、全く違う今なのは、もう彼女がこの世にいないと言う事なんだなーって、
かなしみとか、いう感情でなく、淡々と、思う。
もう、彼女は、いない。
死というものは、自然な事。
自然の摂理を、私も受け入れる、自然の子・・・・それだけの事。
喜びも、怒りも、つくろうことなく、ありのままで生きないとね。
穏やかな日々を、沖縄の海がいざなってくれた。
波の音は、いい物ですよ。


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