ハート トゥ ハートマーケティングには定義があります。
以下のとおりです。
【ハート トゥ ハートマーケティング定義】
自分らしさを最大限表現し
ポリシーを持ち
一生懸命
卓越した技術を発揮して
幸せそうに
行動する姿にお客様が自己投影し、“疑似体験”し、成長すること
によって生みだされる「共感」を作りだし。
お互いが共に「遊びながら幸せに儲ける」ことを目的として、その
仲間を増やし続けるマーケティング
以上
これがハート トゥ ハートマーケティングの定義です。
解説しますと「ポリシー」とはミッションを持つこと、価値観
を持つこと、そしてメッセージを持つことの3要素があります。
人はみな元来、自分自身のしっかりとした考え方を持ちたいし、特別
な技術も身につけたい、幸せに生きたい。
何よりも自分自身の持つ特別な力を一生懸命に最大限発揮し続けたい
のです。
これを目の前の従業員さんがやっていたとしたら、そこに自己を投影
します。まるで自分がやっているように思い”疑似体験”します。
まるで映画を見ているように、考えてみてください、ディズニーランド
で一生懸命、幸せそうに、特殊な技術を身につけてパレードしているの
は従業員さん達です。
お客様はただ立ってそれを見て、まるで自分ごとのようにおとぎの国に
引き込まれていくのです。
その体験が何度もしたいからリピートするのです、まるで麻薬のように。
それが「リピート」の正体なのです。
ですから、企業側がこの4つの要素を実践していると勝手にお客様がリ
ピートしてくれるのです。
とはいえリピートする理由にはあと、商品・サービスに、人に、便利さに
そして安さにリピートすることも確かですが、なんといっても客単価が
1000円以上の店のリピート要素の第一位はこのワクワクした「体験」
に対してなのです。
これこそが「繁盛」の実態なのです。
現在、よく知られた企業ではディスニーランドの他に、任天堂、パタゴニ
ア、王将などが挙げられます。
以前は飲食店においてQSCという理論がありました(今でも使っているとこ
ろもありますが)
Q=商品クオリティ S=サービス C=クレンリネス(きれいさ)です。
この3つをきちんしたレベルで標準化すれば繁盛するという理論です。
確かにかつては一世を風靡しました。
しかし今となってはこのQSCが整っているにも関わらず不振に陥っている
企業がゴマンとあるのも事実です。
それはそのはずです、この理論はアメリカで提唱されたチェーンストア
理論という300店、10000店の規模を成功させるために必要な標
準化という方法なのです。
どこに行っても同じ味、サービス、店舗の快適性。
これが「信頼」を生み繁盛を生んだのです。
でも今は違います、今お客様が欲しいのはある一定のレベルでの「ワクワ
ク体験」なのです。
このワクワクした体験を作るには一定のレベルではダメなのです。
特別なレベルでないといけません。
それはモノだけでは作りだせません、人間の感情、生きざまが必要なのです
個人がどれだけ特別なものを生み出すかが勝負の分かれ道なのです。
もうモノや形ではお客様の「共感」は作れません、従業員がハート トゥ ハ
ートマーケティングの定義にのっとり4つの要素を作りださなければお客さ
まの「満足」は得られないのです。
お客様はも必要なものを調達しに来ているのではなく、より一層のワクワク
した体験を得たいのです。
この「体験」を作るのが企業側の
ポリシー、卓越した技術、幸せ感、一生懸命なのです。
これがハート トゥ ハートマーケティングの定義です。
これが松本和彦の哲学です。


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