4.被災地に入る
現地時間21時。スターレット号よ。あれが長岡の光だ。あれ!長岡は電気が点いているではないか。高速料金無料は無理だよなあと、最初から素直に通行券とハイカを差し出した。料金所の職員に道路状況を聞くと、ひどいもんだと脅かされた。
料金所を出て国道を走ると道が若干うねうねして乗り心地が悪い。と言ってもわだちの激しい名四国道位なのでまだ耐えられる。町の様子は・・・、ガソリンスタンドが開いている(@@)
値段もレギュラー120円で災害記念特別価格という感じはしない。
飲食店も営業を再開しているではないか(くるまやラーメン、ココ一番カレー等々 打たれ強い人たちだねえ)。ガラス越しに見るコンビニの商品棚も商品が並んでいる。
長岡は割と無事なんだなあ、というのが被災地に入っての第一の印象でした。
早速、長岡市在住メンバーに電話すると自宅に来てくれとのこと。Nさんの新築らしいきれいな家は素人目にはダメージは無さそうに見える。しかし、地震当時この家にいたNさんによると「もうだめかも」と覚悟をされた位の揺れだったらしい。
挨拶もそこそこに水曜日のバイク隊の活動状況・組織運用体制・キーマンについてのレクチャーを受ける。長岡は街に入った第一印象どおり危機状態は脱したようなので、バイク隊は木曜日から小千谷に終結することなっているとのこと。俺の任地は決まった。
その後、自衛隊のネタで大いに盛り上がったが、突然、Nさんが悪魔の発言をした。「私、明日の朝は仕事をしてからしかいけないので、朝一番のバイク隊の指揮をよろしく」「はあ?」一瞬意識が遠のく私であった。
その晩はNさんのアドバイスで、長岡市役所駐車場で車中泊をすることにする。どっからどう見てもボランティアの連中の車・がたむろっている。バイク用のインナージャケットを着て、寝袋に包まって眠ったのか、寝ていないのかわからない一夜を明かす。
(Hit−Airのインナーだったのですが、結局アイドリング暖房をすることなく一夜を過ごせました)
朝が来て洗面のために市役所に入ると足の踏み場のないほどの物資が雑然と詰まれている。
食料に安全靴に・・・・。天井まで達している。

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