こんにちは、株式会社リトルグローブです。
今日株式会社リトルグローブが紹介する青春映画は
花とアリスです。
2004年製作・岩井俊二監督
あらすじ
高校生のハナは、ひと目ぼれした先輩、宮本と同じ落語研究会に入部。ひょんなことがきっかけで、ハナは宮本に記憶喪失になったと信じ込ませ、彼女の座に居座ることに成功。幼なじみのアリスに宮本の元彼女を演じさせるが……。
憧れの先輩が頭を打ったことから“催眠術“をかけ、恋を成就しようとする女子高生と、彼女の“脚本“に参加させられた彼女の親友。
ふたりの絆と、皮肉な“ことの次第“を、柔軟な映像で追いかける。
相米慎二や大林宣彦といった名匠たちの少女映画の傑作と互角に渡り合う、会心の一打だ。
全体を通しての空気感が心地良かったです。
岩井監督は二人の少女を実に楽しげに撮っています。
女子中学生らしくじゃれ合っている仲良し少女二人、『鈴木杏』と『蒼井優』の繰り返す日常をスナップ写真のように巧く切り取って写しているし、二人の恋愛、友情、成長を暖かく見守っているという風情です。
日常をただただ切り取っただけの作品。
でもそれは、キラキラしていて、ロマンティック。
角度を変えて見てみると、こんなに日常が違って見えてくるなんて思えなかった、そんな気分にさせてくれる作品。

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