
ある人物から口説き落とされて、来週のある日、都内のあるところで、チェロを弾かされることになってしまいました。
何年もチェロを触ってなかったのできのう新しい弦を1セット買ってきて張替えようとしたら、なんと弦が短いのです。

で、よく見てみたら3/4+1/2と小さく書かれてるではないか!オレは子供用のチェロの弦を買ってきてしまったのだ!しかも全部開封しちまった後なので返品もきかない!あの楽器屋(クロサワ)は何をやってるんだ!

確かに1セット選んだのはオレだけど、いちばん前に出てる弦を子供用だと誰が思うか!しかもあの店のねえちゃんもオレが子供用弾くわけないんだから買うときこれはお子様用だと伝えろ!チェロの弦はギターやバイオリンと違って高いんだぞ!1本3000円で1セット1万2千円だぞ!それをドブに捨てるんだぞ!
あんまり悔しいからここで怒りをぶちまけておきました。
もう1セット買うのは悔しくてたまらないので弦は古いままのでやるけど、弓はなぜかすごく高価な弓で弾くことになりました。

この弓はフランスのミランという名匠ががこしらえた弓らしいです!
いろいろいきさつがあって、オレが来週チェロを弾くことを聞きつけた大変奇特な知り合いが大変高価なチェロを貸してくれそうになったんだけど、値段を聞いたらビビッてとてもじゃなけど怖くて遠慮させていただきましたが、弓なら壊す心配がないからと借りちゃいました。
でも弓だけでもなんと70万円です。
弾いてみたらびっくりしました。

世の中には高い弓があって、あんな棒切れがなんで何十万もするんじゃい!と思ってたけど、納得しました。細くて軽いのはもちろんだけど、こんなふうに強く締めなくても(竿が曲がったままでも)毛を強く張ってくれるので竿の重心が低くてすごく弾きやすくて、しかも弦への食い込みがいいんです。
というわけで、来週はこの弓でチェロを弾かせていただきますが、やはり、ある人物とある日とあるところは明かさないでおきます。
いくら高価な弓を使ってリハビリをしても本番までは、みなさんにお知らせしてお越しいただくほどの腕には戻らないことがわかってるからです。
でもこのブログの過去の記事を読めばある人物が特定できるかもです。
でも、もし観に来てがっかりしても責任は負いかねますのでご了承ください。

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