御機嫌よう、釋證眞です。
御本山では、当門樣の伝燈奉告法要が今年の秋からおつとまりになります。
記念五條も各法衣店で出始めた頃です。
記念事業の一環だと思うのですが、10組限定で御本山阿弥陀堂にて結婚式を挙げるカップルを募集!との報道がありました。
おおおお!!!
と思いましたよね笑
生憎釋證眞は只今フリーなので(苦笑)応募することはできなかったのですが
なかなか思い切ったことをするなぁと感心していたところです。
そんな中、宗派内から異論が噴出していると聞きました。
客寄せのようなもので伝統を踏みにじるものだ!とか。
うーん。
言うたらですけどねぇ。
阿弥陀堂での結婚式の前例って勝如上人以来じゃないですか。
御本山の御堂で門徒の人生の節目の行事をしたらいけないということになると
それこそ色々と不都合が生じるのではないかと…
今回は当門樣の伝燈奉告法要に合わせて、しかも10組限定で、という
ごく限定的なものですし
これから仏前結婚式を広めていくことを考えても
特に目くじらを立てるものじゃないと思うんですけどね。
常となると阿弥陀堂ではなくて龍虎殿とかを使用するべきでしょうけど。
今回は慶讃行事ということでいいのではないでしょうか。
とりあえず発案者の方や関係の方々には最大の敬意を表します。
―――――――――――(3月2日追記)―――――――――――
ともあれ、「本願寺両堂」という場所がどういう場所であるかは
ここで確認しておくべきであります。
門徒のための寺、空間であることはその通りですが
御門主樣を戴く本願寺教団の聖地であることは
我が宗門の成り立ちや歴史から見ても間違いが無いでしょう。
その上で、御本山の両堂というのは
本願寺の中の最大の聖地であります。
「お敬い」ということを考えると
本来はそのような場所では門末の儀式は行うべきではないでしょう。
(帰敬式や永代経は全く性格が異なるものです)
阿弥陀堂で結婚式を出来ればそれに勝る喜びはないですが(笑
本来はそのような用途で用いられる場所ではありません。
ましてや御門主様が御司婚になるかもしれないという可能性ができてしまっていることをあわせると
よくよく考えれば「異論」のほうに義があるように思いました。
ベターな代案としては、
安穏殿で侍真の司婚による結婚式で、後に両堂に奉告参拝というところでしょうか。

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