御機嫌よう
大雨、お見舞い申し上げます。
職場の近くの山も崩れました。樂灋菴は無事です。
さて、7月1日に久しぶりに御晨朝にお参りしました。
実に御正忌以来です。いやこんなことではいかんのですけれども。
ともあれ、1日ということは常と違うことがひとつあります。
そう、御晨朝中の御影堂御真影樣は大供飯でないのです。
御祝奠。ゴシュクデン。あんころもちです。
まず御祝奠がお供えされて、おつとめのあと、常の大供飯に備え替えられます。
御祝奠がどういう素性のものなのか、ということですが、現在の有力説…は
「四条金寶寺の道珍が聖人に帰依し、餅に小豆餡を載せたものを差し上げると大変お喜びになったので、度々それを差し上げるようになり、それが今日まで伝わっているもの」
というものですが(『紫雲殿由縁記』の説)
たしかに戦前までは御祝奠を進納していたのは四条金寶寺でしたから
信憑性のある話…には思えるのですが、
実はコレ、
「本願寺の御夕事のお勤めが速いのは石山合戦の時に矢弾をかいくぐって命懸けでお勤めしたことが伝わっているのだ」
並みにアヤシイ説でして、
…研究中です。
全国の「聖人は小豆が大好物」説の成り立ちとも関係があると思うんですよねぇ。
さてどうなんでしょう。
論文が一本書けそうな面白いテーマです。

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