少し肌寒い程度の道場。
集中するには丁度良い。
「正面向い合い」さてどうするのか?
常連の人達がリードする中、粛々と始まった。
手本を見せるが、どう受け取るか。
受け取れているか。
それはそれぞれの実力だから、ああだこうだと説明しても意味は無い。
実力以上は受け取れないからだ。
セクションごとに色々なヒントがある。
人生全てこれだ。
答えは、あるいはヒントは自分の外にある。
その事に気付くか気付かないか。
休憩時間の時に言葉を並べるが、それはどこまで行っているのか分からない。
全てが終わり、宴会へ。
今回の最年少は18歳、大学生だ。
久し振りの10代だ。
どこまで食いついて来れるか。
「決して分かるなよ」頑固なまでに分からないで通すこと。
そして、それを頭の隅に貯金すること。
それが自分の力で問題を見つけ出すヒントになるからだ。
自分として言い切る。
その事が自分にも相手にも作用する。
もちろん、相手に届けられなければ駄目なのだが、聞こえるだけでもある程度作用する。
そんなことを組み稽古で学んでいく。
何時もの相手への挨拶だが、相手のタイミングで話さなければいけない。
そこを分析的な稽古で積み上げていく。
それぞれの取組の中で、出来上がっていく組と、いつまでも出来ない組とがハッキリと分かれる。
説明に時間を割いている組は出来上がらない。
それは、セクションには時間の区切りがあるからだ。
「今」「自分は」「どこで」「何をしているのか」すっぽり抜け落ちるのだろう。
相手のタイミング、相手の流れに乗ることが、どれほどスムーズに行くか、ほぼ全員が体験出来た。
これをどう活かすかが問題なのだが。
こんなことは全部、舞台にも医療にも活かせる。
昼食を取り、午後からのワークに入る。

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