東京ワークショップは、どういう訳か何時も初めての人が多い。
それはそれで、興味を持ってくれる人が増えているので嬉しい。
しかし、岡山や福岡、沖縄等地方は、必ず常連の人達が多数いる。
それはその地方の特性なのか、単純に東京の人は飽きっぽいのかは分からない。
11月1日に岡山の駅近くでオープンしたダンススタジオの香月さんは、2005年からの付き合いになる。
沖縄もそれに近い付き合いだ。
そして、岡山も福岡も同じくらいだ。
そう考えると、東京は私自身が動いているので、付き合いという人はいない。
もしかしたら、それが原因かもしれないとも思える。
ま、それはさておき、東京ワークショップ迄、後3週間強だ。
コロナの関係で、春のワークショップ同様、人数制限で行う。
組んで行うワークばかりなので、密にならない為だ。
ワークショップの目玉は、やはり「身体関係塾」だ。
身体は自然な生物であり動物なのだが、それを管理するのは、人為的な頭だ。
自然な生物は、自然と周りの環境と関係づけられているが、残念ながら人は、頭が関係を支配してしまっている。
そんなチグハグナ生物が人間、それが「私」であり「あなた」だ。
そこを知り、自然に戻してしまおうというワークだ。
もちろん、三つの講座は、全てこの「人との関係」だ。
アプローチの方法が3種類あるということだ。
身体で、言葉で、接触で、というアプローチだ。
残り15名です。
https://www.hino-workshop.com/
日曜日の稽古で、一寸思いついた事をした。
相手が掴んでいた私の腕。
その腕の筋を動かす事で相手の身体に作用させた。
見た目には何も動いていないからさっぱり分からない。
もちろん、冗談のような事だ。
見ている人は私の説明に頷き、直ぐにチャレンジする。
もちろん、そのチャレンジは悪くはない。
しかし、自分の身体認知能力のレベルがどの程度なのかを分かっているのか?
そして、それを分かった上でのチャレンジなのか、というところが気になった。
まさか自分のレベルを分からずにチャレンジしているのではないだろうと思う事にしている。
そういった身体を認知しコントロールする力は、基本稽古をたっぷりするから培われる筈だ。
「筈」というのは、それぞれ個人が、自分のレベルを知り自主的に工夫をした稽古を自分に課している、という前提を守っていると思うからだ。
先ずは肘と膝、そして肩や指先だが、道場での稽古だけしかやっていない人は、10年以上経ってもクリアしない。
そこが、形が出来たら「出来た」とは、全く違うところだ。
だから、逆に工夫を重ねられれば、短期間でクリアすることもあるということだ。
もちろん、その為に指導をしているのだが。
昨日の話ではないが、大方の人は「過程をすっ飛ばして結果だけを求めている」のには驚く。
もちろん、自分自身が取り組んだ過程の分だけしか結果は出ないのが現実なのだが、その事を認識していない人が、これまた多すぎるのだ。
その意味でも、身体を使った高度な技術に挑戦する、というのは、自分を知る事の大きな手掛かりなのだ。
なにしろ、取り組まなければ出来ない、工夫をしなければ出来ないからだ。
だから「道」なのだ。