平成30年7月豪雨災害において、亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様におかれましてはお見舞い申し上げます。また、行方不明者の方が一刻も早く救出されることをお祈りいたします。
今回、劇団を代表し2名がボランティア活動に行ってきました。
【活動報告】
1日目は、愛媛県西予市へ。
西予市では野村ダムが放流し多くの建物が浸水被害にあった地域です。
到着すると、土煙が立ち込める中家の片付け作業をされている姿が多く見受けられます。
この日は、浸水被害に遭われたお宅の清掃作業へ。
高圧洗浄機を使い、家の隅々の泥を浮かせ、それを雑巾やタオルで拭くという作業を繰り返します。
何度やっても出てくる泥に苦戦しながらあっという間に作業時間は終了。
最初は、長靴のまま上がっていたお宅でしたが、最後には室内履きで上がれるほどに復帰しました。
しかし、まだ裸足で上がれるまでには至りません。
家主さんの「ありがとう」という言葉に、悔しい思いも救われます。
2日目は、岡山県高梁市へ。
高梁市では、個人の支援物資も受け付けており、また、何が足りないのか必要なものを高梁市ホームページに随時更新されています。
この日は、劇団関係者のみんなから集めたお金を元に
・5個入りスポンジ×231個
・たわし×26個
・お水やジュース×120本
・長靴、ゴム手袋、ちりとり、ホウキ、スコップ、バケツ、タオル、雑巾×各数点ずつ
こちらを寄付させていただきました。
スポンジは思いもよりませんでしたが、お話を聞くと、1週間経ち所々水が復旧し始め、清掃作業にスポンジが必要になってきたようです。
やはり、その地域の状況、復興の進行状況により必要なものは大きく変わっていくことを実感します。
そして、この日のボランティア活動では土砂の掻き出し作業へ。
表から見ると、どこを被災されたか全く分かりませんでしたが
家の裏にまわると、1階部分の半分ほどの高さまで土砂が流れ込み、あらゆるものが埋まっている状況でした。
家の周りの排水スペースも埋まってしまっていたので
再び雨が降ることも想定し、傾斜を考えながら土砂の掻き出しが行われます。
この日の高梁市の気温は37度。
休憩をとる度に、家主さんからスイカやアイス、また
たくさんのお食事を振舞っていただき、まるでお婆ちゃん家
に来たような気持ちに…。
一緒に作業したメンバーと
「よくしてもらいすぎて、申し訳ないね!その分頑張らなきゃ!」
と頑張りますが、この日もあっという間に作業時間は終了。
私たちが帰る車まで見送りに来てくれるお父さんに、また来ます!と別れを告げました。
2日間を通し感じたことは、依頼者の方々の"優しさ"。
ボランティアメンバーの体調面など、とても気にしてくださり
みなさんの「ありがとう」の気持ちに応えるべく、私たちが出来ることを一生懸命しようという気持ちが自然と溢れます。
おかげで、私たちが一緒に活動したメンバーには熱中症など
体調も悪くなることなく、活動することができました。本当にありがとうございました。
そして、ボランティアセンターの方々の"活気"。
この言葉が正しいのかは分かりませんが、
被災された方々の為だけでなく、ボランティアに来た人たちのの為にまで、みなさんが連携して活動されている姿は、連帯感を越えた絆を感じました。
被災地の毎日変わる状況をSNSなどに更新するだけでも、決して簡単な作業ではないと思います。
そのおかげで、私たちは支援ができ、ボランティアに行くことも出来ました。
また、復興への"長い道のり"。
泥がついたものは、1度水で洗っても乾けば白くなり、また洗っても乾けば白くなり、その作業の繰り返しです。
おそらく、復興も同じだと思います。
1つ解決したと思っても、さらに次の問題が浮き出てくる。
ボランティアは、あくまでボランティアであり、押し付けになってはいけない。
必要のないものを支援しても、その優しさは時として
ありがた迷惑になりかねないということも
しっかりと考えていかなければと思います。
長い目で見て、できることを地道に続けていくことが本当の支援だと感じます。
最後に
この度は、各市町村の方々、ボランティアセンターの方々、ありがとうございございました!
また今回ボランティアをするにあたって支援していただいた皆さま、ありがとうございました。
そして
何よりも、被災された皆さまの一日も早い復興をお祈り申し上げます。
仁科芳美(劇団自由人会)
「ケーキやさんのゆうれい」「幕末青春伝」出演中
青野愛子(舞夢プロ所属)
「ケーキやさんのゆうれい」出演中