2011/2/28  22:09

単独と合築の比較2  

 単独と合築の比較表の続く項目を見てみよう。

 「ハイブリッド型図書館」として、単独整備では「設備や資料・情報の問題であり、合築と変わらない」とし、合築では、「設備や資料・情報の問題であり、単独と変わらないが、財源論で言えば単独よりも充実した整備が可能」と書いてある。「変わらない」と書いておきながら、「財源論で言えば」うんぬんという記述があるところが妙だ。

 財源論で言えば、とは何だ?

 これは、単に2箇所にあるより1箇所にある方が見かけ上いっぱいあるように見えるというだけではないか。

 さらに言えば、1箇所にあるものの量の方が少なくても、2箇所に分かれてあるよりたくさん見えるというふうにも読める。

 こんなのは子どもだましみたいなものではないか。

 こんな論法を突き詰めていけば、日本にはいくつかの壮大な図書館があればいいっていうことになってしまう。

 図書館は身近な地域になるべくたくさんあって、密着したサービスを展開すべきだという公共図書館最大の原則がくずれてしまう。この原則があるからこそ、県立図書館のようなバックアップ図書館の存在意義もあり、二重行政ではなく、二段行政が可能なのだ。

 だいたい、戦争でも前線部隊と後方支援部隊が一緒くただったら、うまく行かないだろう。山登りでもベースキャンプがなかったら、登山隊は安心できないだろう。

 そういう根本認識からして間違いがある。

 これは高速道路と一般道路を一緒くたにしたり、路面電車と新幹線を一緒くたにする発想と同じようなものだ。


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