市民オペラの「トゥーランッドット」を鑑賞してきました。
一部プロの出演者(キャスト・指揮者・演出家)もいますが、アマチュアの市民が出演し、制作するグランドオペラです。平成9年「カルメン」、14年「魔笛」、18年「椿姫」に続く、4回目の公演ですが、私は初めて鑑賞しました。
この作品はプッチーニの遺作(未完)ですが、オペラファン以外の人たちに有名になったのは2006年トリノ冬季オリンピックの女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川静香さんがフリー演技の曲に使用してからで、イナバウワーの場面で流れていたのは「誰も寝てはならぬ」(第三幕カラフのアリア)です。
私とオペラの出会いは高校時代の恩師の勧めでした。東京に住んでいた頃「東京は世界の一流オーケストラやオペラを鑑賞することができる場所」と教えられたからです。当時は20代でお金もあまり持ってはいませんでしたが、できる限り鑑賞しました。1988年ミラノ・スカラ座「ラ・ボエーム」(クライバー指揮)、94年ウィーン国立歌劇場「フィガロの結婚」(アバド指揮)、同「ばらの騎士」(クライバー指揮)、95年ミラノ・スカラ座「椿姫」(ムーティ指揮)など。オペラの他にオーケストラではウィーンフィルやベルリンフィル、指揮者のカラヤンやバーンスタイン、ピアノのホロヴィッツ、3大テノール(パバロッティ・ドミンゴ・カレーラス)など世界一流の演奏を直接耳にすることができました。
今回の市民オペラはアマチュアですから上記とは比較できませんが、感動は負けないものがありました。次回は何を上演するのか?今から楽しみです。


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