先日の高校野球十勝支部大会に「足士新幕」というチームが登場しました。
これは部員不足で単独で試合に出場できない「
足寄」「
士幌」「
新得」「
幕別」の4校合同によるチームです。試合結果は残念ながらコールド負けでしたが、3年生にとっては最後の夏の良い思い出になったことでしょう。私は高校時代、吹奏楽部に所属していましたが似たような経験があります。私が入学した高校は2年目の新設校で、吹奏楽部はまだありませんでした。友人と創部しようとしましたが、当時は顧問もいない、練習場所もない、楽器もない、仲間もいないというないもの尽くしの状態で、コンクール出場なんて夢のまた夢でした。1年生の秋に管内の中学、高校が集まる演奏会があり、これに3校合同で出演しました。人数は3校合わせても10数人で、合同練習も2、3回しかできませんでした。2曲演奏したはずで、1曲は吹奏楽の定番であり、高校野球の応援曲としても有名な「アフリカン・シンフォニー」、残念ながらもう1曲は忘れてしまいました。
私が3年生になった時、新入生が10人ほど入部し、何とか合奏ができる形になりました。と言ってもほとんどが初心者で、コンクールに出場するレベルには達していませんでしたが、私の強引な主張で出場を決めました。結果は銀賞。しかし、私にとっては結果はどうでもよく、コンクールに出場できただけで満足でした。高校生活最初で最後のコンクール、あの暑い日の演奏、みんなで食べたとんかつの味は大切な青春の1ページと言っても過言ではありません。

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