日本シリーズ第5戦
この試合で信じられない誤審がありました。4回表、加藤選手への多田野投手の投球が危険球と判定され退場を命じられたのです。私もテレビ中継を見ており、何度もビデオ映像が再生されましたが加藤選手には当たっていません。当たってもいないのに当たったふりをする。加藤選手の行為はサッカーであればシミュレーション(反スポーツ的行為)になり、イエローカード、悪質な場合はレッドカードで退場です。加藤選手の行為が問題なのは当然ですが、審判の対応にも問題があります。テレビを見ていた人はボールが体に当たっていないことがはっきりわかりますが、ビデオを見ていない審判はわかるはずがありません。審判も人間ですから間違うこともあります。それを防ぐためにビデオによる判定(現在はホームランの判定のみ)を導入すべきだと私は思います。日本の国技である大相撲は1969年五月場所から導入されました。三月場所で横綱・大鵬が戸田に敗れ、連勝が45でストップした取り組みが「世紀の大誤審」と騒がれたのがきっかけです。NFL(アメリカンフットボール)ではインスタント・リプレイというビデオ判定制度が導入されています。これは、主審の判定に対して異議がある場合にタイムアウトの権利1回分を賭けて、審判にビデオ映像による判定の再確認を要求する制度で、実際に判定が覆る場面をテレビで何度も目にしています。また、競馬や競輪のようにレース結果の公正が求められる競技ではビデオ判定だけではなく、写真判定も導入されています。柔道では2000年シドニーオリンピック100kg超級決勝、篠原信一とダビド・ドゥイエ戦での誤審騒ぎを契機にビデオ判定の導入が検討され、2007年より本格的な運用が始まりました。

(デイリースポーツより)
今日は先発の吉川が降板した時点で、ジャイアンツ側へ流れが傾いていましたが、この誤審のせいで後味の悪い試合となってしまいました。しかし、あと2試合あります。何が何でも諦めないで戦ってください。ここでまた気になるデータを発見、新人監督が2勝3敗で相手に王手をかけられたケースは2004年伊東監督(西武)、2008年渡辺監督(西武)と2回あり、いずれも逆転で日本一になっています。優勝を決めたのはセ・リーグの本拠地、そしてオリンピックイヤー。栗山監督には心強いデータです。

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